【感想】銃・病原菌・鉄 下巻

ジャレドダイアモンド / 草思社
(309件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
106
104
49
9
0
  • 是非上巻から読んで下さい

    上巻の冒頭で結論が述べられているため、最初から読んだ方が議論の全体像がイメージしやすく、理解が深まると思います。

    投稿日:2014.06.28

  • やっと下巻も読み終えたー(笑)、斜め読みがいいくらいかも

    良くも悪くも緻密に人類史をたぐって推察しているので、きっちり読み込むのは少々骨が折れました(^^;A。
    でも、いろいろな諸条件(環境による)により、西欧諸国が勃興して16世紀あたりから世界を牛耳りだした理由はなんとなくわかりました。
    栄えるには、ある程度以上の人口規模が必要、その前に食糧になる動植物の存在も超重要、それだけでなく地形もかなり重要、でもある程度、群雄割拠している方が大帝国よりもよい、などなど。
    最初の牌orカード配りで結構勝敗が見えてたってこと?ただし、そのカードの持つ意味はみんなわかっていたわけではないけど。
    面白かったです(おいおい(笑))。
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    投稿日:2018.05.04

  • 人類史の流れが、なんとなくわかりました。

    少し冗長でしたが。
    大陸の形が現在の人類の社会に影響していること、一つの均一な統一国家よりも複数の拮抗しうる国家群の方が(現在の定義での進歩に関して)タフであることに、(当たり前なのに)初めて気づきました。
    問題は、現在の定義による進歩は、部分最適化に過ぎない、ことかもしれない!?
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    投稿日:2018.10.14

ブクログレビュー

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  • しゃけ

    しゃけ

    ヨーロッパが抜きん出た理由

    肥沃三日月地帯は伐採などにより土地が痩せて食料生産が続かなかった。
    ヨーロッパは肥沃三日月地帯に気候が近くて雨が多いので、自然が再生しやすく食料生産が拡大できた。

    中国も条件はヨーロッパに近かったが、1400年代の政策により外国への船団の派遣中止で勢力を拡大できなかった。政権が統一されていたため外国への進出が止まった。
    ヨーロッパは大航海時代に他国に進出して植民地化を行った。中国と異なり統一支配されていなかったので外国に進出するような挑戦的なことを支持する支配者もいた。それによりコロンブスも航海に出ることができた。
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    投稿日:2024.04.05

  • ひーちゃん

    ひーちゃん

    詳しく評価できるほど理解できたかは怪しいが、文字の重要性や、孤立した状況に置かれると一度手に入れた生産様式を放棄することがあること、ニューギニアとオーストラリアのように、近くでも気候が違いすぎて伝播しないなど、膨大な知識量のみならずそれを張り巡らせたネットワークのように、組織化できてることのすごさよな。続きを読む

    投稿日:2024.03.19

  • ざき

    ざき

    食物生産、家畜、土地の広がりが東西か南北か等の要素が複雑に絡み合って人間の社会性の進化が導かれることを学べた。

    投稿日:2024.03.11

  • lho

    lho

    ヨーロッパ大陸がひと足先に他の大陸よりも有利な発展を遂げたことは議論された。「ではなぜ同じユーラシア大陸にある中国ではなかったのか」という疑問について、エピローグでごく簡単にまとめている。こちらの方が新たな知見が得られた気がしたので、個人的にはエピローグが1番良かった。

    また、本書のタイトルは『銃・病原菌・鉄』とあるが、ほとんどが病原菌と食傷生産について書かれており、銃と鉄についてはそれほど触れられていない。しかし口当たりの良さや覚えやすさを考えると、良いタイトルをつけたなと感心する。
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    投稿日:2024.03.10

  • post

    post

    世界は侵略と征服の歴史。結局は文明を発展させた地域が銃と病原菌と鉄で発展の遅れた地域を支配してきて今があり、これからも続く。

    では地域による差はどのようにして生まれたかを明快に説明したのが本書。

    ・農業に適する原生植物が近くにあったかどうか
    ・家畜化に適する動物がいたかどうか
    ・大陸が東西に長いか、南北に長いかは文明の伝播速度つまり発展速度に大きく影響する。

    本書でユーラシア大陸が他の大陸より有利な条件で発展したところまではすんなり理解できたが、
    ではユーラシア大陸の中で中国やインドではなく西洋文明が覇権を握ってる理由に対しての説明は薄い。
    時の中国の指導者が対外航海を禁止したから、だけなのか。
    もっと知りたくなるという意味で良書。


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    投稿日:2024.03.02

  • y-mitsu

    y-mitsu

    本書を一言で要約すると、今日の人間社会のありようがかくも多様なのは、大陸ごとの食糧生産と哺乳動物の家畜化の開始の時期と伝播のあり方による。ある意味決定論もしくは環境要因論的な要素によるものであり、人種や民族の優劣に基づくものではないということだろう。
    いち早く食糧生産や哺乳動物の家畜化などを実現した地域の人間が狩猟採集社会から定住型生活に移り、人口を増大させ、アメリカやアフリカ、オーストラリアの諸大陸を征服したという流れは一般的ににもよく語られているところである。
    一方、著者はこの要因を、ユーラシア大陸が東西に広がっていることから食糧生産や家畜化の伝播が比較的スムーズに進んだ(=緯度が大きく異なることがないために農作物や哺乳動物の移動にさほどの困難を伴わない)ことに対して、その他の大陸では南北に長いことが要因により食糧生産並びに家畜の伝播が遅い、もしくはできない(=赤道をまたぐような緯度の変化は、農作物や哺乳動物の移動を困難にする)ことが要因であることを示唆している。
    そして、哺乳動物を家畜化した農耕民は、狩猟採集民に対する最大の武器を手に入れた・・。それが病原菌だという。農耕民は哺乳動物との濃厚な接触により、様々な感染症に対する免疫を身につける。この病原菌は、やがてヨーロッパ人が大陸に行き着くたびに現地の人々を壊滅的に追いやった。
    巨視的な視点で描かれ、豊富な示唆に富んだ書。
    続きを読む

    投稿日:2024.02.23

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