【感想】時計館の殺人〈新装改訂版〉(上)

綾辻行人 / 講談社文庫
(129件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
36
61
23
1
0
  • 壮大な仕掛けと怒涛の伏線回収が見事な最高傑作

    十角館のこなん君こと、江南孝明が新米編集者となって再登場。雑誌の企画で集まったミステリーサークルの面々が、時計館に閉じ込められた形で殺人事件に巻き込まれます。遅れて登場した探偵役、島田潔は彼らを救うことができるのでしょうか!?

    “一行の衝撃”だった十角館に対して、時計館はたたみかけるような伏線回収とスケールの壮大さが見どころ。犯人がわかってからラストまでのボリュームがかなりありますが、冗長すぎることなく読者を楽しませてくれます。

    他のシリーズを読んでなくてもおススメ。
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    投稿日:2014.08.15

  • シリーズ第五弾…時計の館

    シリーズ第五弾。上巻。鎌倉の外れに建つ『時計館』には少女の亡霊が住むという。オカルト雑誌の特集で旧館に籠り交霊会を開いた夜、忽然と消えた霊能者。雑誌の取材班として館を訪れていたのは十角館でも登場した江南孝明。彼から『時計館』が、中村青司の建築だと知らされた島田も、交霊会に急遽参加できなかった福西涼太と共に館を訪れる。旧館では次々に犠牲者が出る中、上巻は惨劇の最中で終了。漸く物語の全体像が見え始めた感じかな。続きを読む

    投稿日:2015.07.11

  • 本格ミステリ「館シリーズ」、個人的には最高傑作

    繰り返される「十年前」というキーワード、この世にいない姉を探す色白の少年、「この屋敷から出ていけ」と叫ぶ老婆、部屋中に置かれた古時計、そして”館”の扉は固く閉ざされる…!執拗なまでにミステリファンのワクワク感を煽る冒頭、ここまでくると逆に、拡げた風呂敷が畳み切れるのかが心配になるところですが、そこは綾辻行人、見事に料理しきってしまうからすごい。館シリーズでも群を抜いて生き残る人が少ないのでWhodunitの要素は薄めかもしれませんが、トリックの奇想天外さと壮大なクライマックスは一読の価値ありです。ちょっと長めですが、一気に読めてしまうと思います。日本推理作家協会賞受賞作。さすが。続きを読む

    投稿日:2014.08.08

ブクログレビュー

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  • なつ

    なつ

    シリーズ初の長編ということで、ワクワクが止まらない。
    久しぶりの島田さん登場も嬉しかった。
    登場人物紹介でいなかったから焦ったけど、これからペンネームでいくのかな。
    シリーズ系の本で、同一人物が途中から名前変わるパターンは初めて。けれど、過去作を読んでいるからこそわかる楽しみだな。

    毎回ある館内図が今回は多め。しかも時計の形になっているなんて、設計大変そう...
    登場人物も多めで、読書中はとにかく見開きの図と人物紹介欄をいったりきたり。
    後半はいったいどこの誰がどうなったかをしっかり読まないとついていけない惨事に...

    今のところ全員怪しくみえるので、全く犯人の想像がつかない。後半も期待大です!
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    投稿日:2024.03.10

  • nasu

    nasu

    『館』シリーズ5作目。
    登場人物が多くてもすんなり頭に入ってくるあたり、著者の技量の高さが伺える。そろそろ会いたいなと思っていた“彼”も登場して、ニヤニヤしながら読み進めました。(上)を読了し、一旦立ち止まってみる。自分なりの考察を深めて、(下)に挑みたい!
    続きを読む

    投稿日:2024.02.14

  • やまい

    やまい

    このレビューはネタバレを含みます

    読み終わってから「参りました!」と声が出ました!
    思い付くわけない。推理なんて出来っこないです。
    時計だらけで半地下の建物に複数人が3日間篭る、なんてシチュエーション怪しすぎる…と思いますが、綾辻先生が書いてしまうと「まぁあるのかもな」と思えてしまうのが不思議。
    登場人物沢山いるから、誰が過去に何をやらかしてて、何人死ぬんだろーなんて呑気に思ってたら酷い目に遭いました笑
    面白い、上下巻必死に読んでしまいました。
    殺人が起こる瞬間の被害者側目線も多く、血の気も引くしホラーみのある表現も多くて楽しかったです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.04

  • 小雪

    小雪

    かなり面白かった。登場人物が多いながらもわりと覚えやすいように説明されていて、時計館の中と外でそれぞれ話が進んでいくのも面白い。

    投稿日:2024.02.03

  • ましゅー

    ましゅー

    今までほとんどミステリー小説を読んだことのない者の感想

    綾辻作品2作目の読了

    知人に進められ十角館の殺人→本作の順で読んでます。
    その他、途中の館シリーズは読んでませんが、違和感なく読ますので是非(過去作のネタバレ的なものは含まれてた気がしますが)

    ⇒追記 R6.2.11
    後日2.3 作目を読了 読み終えてわかったことは、本作でバッチリ過去作のネタバレがあります。しかも重点。館シリーズを読む際は例え本作を先に読みたくても順にたどったほうが吉

    ミステリー系小説の面白味はスロースターター気味な作品が多い気がしますが、すんなり読み込めます。

    特に上巻の終盤にかけてからはページが止まりません
    続きを読む

    投稿日:2024.01.20

  • レオン【ネタバレなし】

    レオン【ネタバレなし】

    館シリーズ5作目。
    登場人物紹介ページでいきなり27人紹介されたので「うっ」となりました。
    しかし読んでみるとすんなり頭に入って覚えやすかったです。(故人がそこそこいたのもある)
    綾辻先生の技量の高さに感服です。

    展開が早いので中弛みすることなく一気に読めました!
    このまま下巻も一気に読みます。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.18

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