【感想】水車館の殺人〈新装改訂版〉

綾辻行人 / 講談社文庫
(450件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
57
172
177
17
0
  • 謎解きとラストシーンが印象に残る

    『十角館の殺人』に次ぐ、館シリーズ2作目。仮面をかぶった館の主と、塔に幽閉された美少女が住まう水車館を舞台に殺人事件が起こります。そこにいたのは、天才画家・藤沼一成の絵画を鑑賞しに水車館を訪れていた4人の男たち。家政婦の事故死を皮切りに、不穏な空気が漂い始めて・・・
    途中で犯人がわかってしまう人もいると思いますが、素人探偵・島田潔による鮮やかな謎解きを楽しんでください。
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    投稿日:2014.07.06

  • 良い意味で、普通の本格ミステリ

    シリーズ第二弾。仮面の当主と孤独な美少女が住まう異形の館・水車館。一年の時を経て繰り返される惨劇。過去と現在とが交互に展開されていくストーリーは面白かったです。散りばめられた伏線を回収しつつ推理を組み立てていく…久しぶりに、犯人、トリック、動機、細かい部分を除いて予測通りで…騙された感が好きな私としては逆に拍子抜けな感じもしなくもない。ラストの「幻影群像」についても予測通りで、オーソドックスなミステリという感じでした。なんというか形式美。由里絵は…どうも好きになれないなぁ。続きを読む

    投稿日:2014.09.01

  • ラストの物語の締めくくりは最高

    今回はどんでん返しとかのようなトリックはなしで、古典ミステリーの王道な展開で進んでいきます。ラストはちょっとホラーテイストで中々よかった。
    事件のあった過去と現在が交差して話が進んでいくので最後までドキドキでした。続きを読む

    投稿日:2014.09.27

  • 本格らしさでは『十角館』以上

    とても本格ミステリらしい作品です。城に似た館、仮面の主人といった設定面もそうですが、なによりミステリとしての構成が「本格」を物語っています。また、隙も無駄もない文章は一文一文がもたらす効果まで計算して書かれたかのようで、著者自身が(この新装改訂版を)「決定版」と言うだけはあるなあ、と思いました。
    物語は現在と過去(1年前)を交互に描きながら進むのですが、シンクロする描写に何度も錯覚を起こしそうになりました。今読んでいる場面が現在か過去か、急にわからなくなるんです。
    本格らしさでは『十角館』を超えるといっていい本書ですが、それゆえにグロテスクな場面も出てきます。残酷な描写が苦手な方はご注意ください。そういう私も、文庫旧版で読んだときには(当時10代)しばらく怖かったんですよね……。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.12

  • ひっかかるところはあるが、美しい

    現在過去を行ったり来たりする展開。綾辻先生が本格派を書きたかったというとおり、内容にはひきこまれるものがあります。
    読んでいて個人的に変だなと思うところがあります(それは読んでみて確認してください)。しかし、そんなことは小さいことだと思わせる、レトリックに時間を忘れてください。続きを読む

    投稿日:2017.04.18

  • 本格派?といわれてるようですね

    一部マニアの間では本格派とか本格派ではない派と分かれるようで、この作者は本格派だそうです。another上下が本当に面白くて、同じ作者の作品がキャンペーンだったこともあり、一気に買い込みました。感想としては、しっかりとした作品であり、謎を解くための作品だと痛感しました。
    よくある軽い感じの作品ではなく、土台のしっかりした最後まで引っ張り込むような計算高い文章構成です。
    続きを読む

    投稿日:2014.07.03

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ブクログレビュー

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  • がぴー

    がぴー

    何年ぶりか忘れたくらいの再読。
    十角館と打って変わって、終始重く暗い雰囲気で進む。
    2つの時系列が並行して進むことで、事件の全貌や複線がわかりにくくなるが、トリックとしてはシンプルなものとなっている。

    読者に対してもフェアである印象で程よく読みながら推理できる。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • はっとまん

    はっとまん

    このレビューはネタバレを含みます


    十角館を数ヶ月前に読んでそれから
    いろいろなミステリを読みましたが
    綾辻行人は本当に読みやすい!!

    仮面をつけた館の主人、焼死体。
    入れ替わりトリックは絶対あるだろうな…って
    思いながら読みましたが、それでも面白かった。

    ゆっくりでも館シリーズは読破したい!

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • kagoshima akai

    kagoshima akai

    個人的に雰囲気、動機、トリックが十角館より納得できるもので十角館よりこちらの水車館の方が好きかもしれない。

    投稿日:2024.04.07

  • nana

    nana

    このレビューはネタバレを含みます

    古川消失の謎で、窓は頭ひとつ分くらいしか開かないなら体をバラバラにすれば脱出できるのでは?と頭の隅にふわっと浮かんだけどすぐに消えてしまった。
    勘の良い人、ミステリーをよく読む人なら犯人がわかりそう。私はいつもの如くだめでした。
    由里絵は綺麗で愚かで可哀想。
    きっと事件の後に警察に捕まって、そこで初めて外に出ることになるのかな。由里絵の人生はあの後どうなるんだろう。

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    投稿日:2024.03.30

  • 龍が如く

    龍が如く

    館シリーズ2冊目。
    作者も書いてたけど、途中から犯人がわかる小説だった。
    綾辻行人の本は読みやすくておもしろい。

    投稿日:2024.03.28

  • チョコじょん

    チョコじょん

    館シリーズ第二弾、第一弾に引き続き一気読み。
    何となく犯人は想像できていたけれど、トリックなどは面白く読めた。この手の作品に何故こうも惹きつけられるのかしら?と思っていたところ、この作品の旧版解説を読んで納得。現代もののリアリズム系を最近多く読んでいたからこそ、アガサクリスティーなどの古き良き作品により魅力されたのだ。子供の頃によくみていた金田一少年や、マスクが横溝正史の犬神家の人々などを彷彿とさせ、その陰鬱な世界観にどっぷりはまり、読了後はぐったり(-.-;)
    でも、すごく面白かった。
    次回作も読まねば!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.20

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