【感想】攻殻機動隊(1)

士郎正宗 / ヤングマガジン
(112件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
69
16
14
4
1
  • アニメでハマった人は原典を

    ついに電子書籍が出ましたね。一般の書店で探すのは結構大変なので、いいことだと思います。原作から読んでも面白いですが、アニメとの微妙な違いを楽しむ人が多いのでは。しかしこれが世に出た時期を考えると、作者の世界観、視点が常識を突き抜けていて凄い。私は今の時点でもまだ作者に付いていけてない。海外でも評価が高い訳だ。続きを読む

    投稿日:2014.06.21

  • SF好きには、たまらなく、おもしろい!!!

    アニメ作品やマンガといったバージョンでの、攻殻機動隊は、見てきましたが、それらと違ったさらなる面白さがありました。さすが原作です。
    綿密に練り上げられた物語の背景や人の心理など、SF小説の世界をそのままマンガにした作品と言っても、過言ではないと思います。

    本作は、さらっと読むのでは、理解が難しく、何度も読み直したりしました。書籍説明に、「注」があるとありますが、詳しく書かれすぎていて、逆に理解できない部分が、ありましたが、役には立ちました。
    クセがあって、噛めば噛むほど味が出る作品です。ハマったら、中毒になる作品を求めている方に、おすすめです。
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    投稿日:2014.06.26

  • 今なお色褪せぬ預言書

    ghost。それは心。それは個である証。そして生命。この物語が語りかけるものは、高度に情報化の進んだ社会において、ヒトがヒトで在り続けることの限界と可能性。果たして肉体を棄て精神を生命のネットワークへと解き放つことで、ヒトは新たな世界を手に入れることができるのだろうか?量子コンピューター。人工知能。義体化。マイクロマシン技術。25年前に予見された人類の未来はもう直ぐそこまで来ている。続きを読む

    投稿日:2015.04.18

  • 早すぎた未来

    士郎正宗先生の作品は、高校時代にどっぷりはまってました。攻殻は、アニメも凄いけど、あの時代にこんなストーリーを描いたことそのものが素晴らしい。メカとアクションと、ちょいエロ?サイボーグいっぱいだけど、ゴーストの存在が人間臭い。人間と機械の境目を、機械が考察する等見事な発想に驚きました。今読んで、ようやく普通のSFと感じられる。1.5、2巻もありましたね。電子化されるかな。

    p.s. 三巻とも無事電子化&セット販売もあり。実写映画も公開、アニメ新作も制作発表と相変わらずの大人気です。クールでかっこいい少佐のイメージが定着してるけど、原作のちょっとお茶目な少佐もいいよね。トホホバトーくんやトグサくんも。改めて原作バンザイ。
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    投稿日:2016.03.01

  • アニメや映画とは違った原作ならではの描写

    まずこの本を読むにあたって、8インチ以上の画面が欲しい!。細かいうんちくや作者のちょっとした解説を見るのに6インチのリーダーでは使いにくい(士郎正宗作品全般に言えます)アニメや映画のような全くスキのない少佐だけではなく休暇の時の顔や休暇返上を伝えるバトーのセリフなんかも好きです。日常の顔が見れるのが原作の良いところではないでしょうか。
    1.5巻、2巻も早く電子書籍で出してほしいですね。
    続きを読む

    投稿日:2016.03.09

  • 一味違った攻殼

    こういう攻殼もアリだと思う。
    読みごたえ十分。次作も購入します。
    ...って、あっれえ、これ次巻は...?

    投稿日:2015.07.13

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ブクログレビュー

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  • まる

    まる

    このレビューはネタバレを含みます

    原典回帰。
    アニメ、映画ばかり一生懸命見て、出会ってから10年以上も経ってやっとの読了である。だって音楽も映像もカッコよくて、原典読むのは怖かったのだもの。
    アニメよりも素子が陽気なのだけど、作品の本質は変わってない。そこにまず驚いた。アニメはかなり改変してると思っていたからだ。ただ、バトーさんのロマンスは無い。印象的なシーンもセリフもサクッと流されたり笑いとばしたりしてて、作者の方の性格がチラ見えする。大事なことを大事と言わない。私には衝撃だった世界の捉え方も、入口にすぎないのね。
    やっぱり情報量と必要知識量がわが脳では追っつかない。追っつかないのだから理解なんてしようも無い(し理解してもらおうとも思ってないような)のだが、この作品の生命観はとっても受け入れ安いのだ感覚として。ゴーストって表現するぐらいだから感覚でものを言っても許してもらえると思う。命も神(仏)も相。宗教も哲学もスピもSFもその状態をなんとか言葉に落とし込む行為で。仏教的ではあるのかなぁ。エンとか言うし。私は世界を糸として捉えているからこのあたりも受け入れ安い。
    素子が人形遣いと結婚する時の描写はケン・リュウ『1ビットのエラー』のラストを思い出した。即決したのは「素子」が消失しないからだよねたぶん。
    この世界に散らばる「ワタシ」を結合(制約)しているのは身体で、「私の死」を意味消失と表現するのとかめっちゃ痺れる。『「ワタシ」はどこにでもいる』という結びはよく見かける結末だし、思想でもある。なるたけ結合状態を維持したいが、この結びはどこか安心する。意味としては消えるが、本質としては遺る、みたいな。遺りたくは無いのだけど、そうなのだとささやくのだ。私のゴーストが。
    良いわぁ。原点だわ。

    監督が「素子の脳の在処を誰も聞かなかった」と言っていたのがずっと頭に残っている。素子は情報ではなく、個体。

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    投稿日:2024.04.10

  • azuki1062

    azuki1062

    このレビューはネタバレを含みます

    広大、深遠な世界観を打ち立てたSFにして、「攻殻機動隊」サーガの原点。

    西暦2029年…企業のネットが地球を覆い、電子や光が駆け巡っても国家や民族が消えてなくなるほど情報化されていない近未来。
    アジアの一角に横たわる奇妙な企業集合体国・日本。マイクロマシン技術を使用して脳の神経ネットに素子(デバイス)を直接接続する電脳化技術や、義手・義足にロボット技術を付加した発展系であるサイボーグ(義体化)技術が発展、普及した。生身の人間、電脳化した人間、サイボーグ、アンドロイドが混在する社会の中で、テロや暗殺、汚職などの犯罪を事前に察知してその被害を最小限に抑える内務省直属の攻性公安警察組織「公安9課」(通称「攻殻機動隊」)が暗躍する。

    科学技術は飛躍的に進んだものの、退廃し、荒んだサイバーパンクの近未来像がまずたまりません。1991年という、インターネットがまだ普及していない時代にこの作品を世に放った作者の先見性にも驚愕させられます。緻密に描き込まれた背景描写と、「機械にはない人間性とは」という哲学的な問いを投げかける、無二の作品と思います。映画・アニメ等、「攻殻機動隊」の世界は広がっていきますが、映画・アニメに見られるシリアスさが原作漫画では薄めで、コミカルな描写や、草薙素子のふざけた陽キャっぷりが意外です。

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    投稿日:2023.12.24

  • 4614

    4614

    攻殻機動隊SACから攻殻を知って原作に手を出さないまま、10年以上経ってしまった…いま思うともっとはやく読んでおけばよかったと思った…
    このサイバーパンクの世界観が好きなんだなと再確認できたのはとても良かった。人間性に対する問いが所々あってもっと読めば別の発見もできるのかなと思った。続きを読む

    投稿日:2023.11.25

  • まっちゃん

    まっちゃん

    アニメの『S.A.C』を観たので、久々に再読してみた。まず攻殻機動隊シリーズは原作がすごい。原作が持つ先見性と、様々な解釈を生む可能性に星5つ。シリーズに通底している「人間とは:人間の定義とは」という哲学的で宗教的でもあるテーマがずっしりと提起されている。その深みと奥行きはアニメシリーズで随分と万人受けするものに変換されて、世界中にファンを生むに至ったが、原作の価値は今なお衰えることがない。続きを読む

    投稿日:2023.08.12

  • glideoff

    glideoff

    押井版映画2作、アニメSAC2作が非常に面白かったので、続けて読了。
    映画、アニメ版も十分難しかったが、漫画版を読むとだいぶ噛み砕かれてたんだなという印象。こちらは、複雑でさらに思想の射程が深い。
    画家になりたいと思うからこういう思想が深まるのか、思想が深まった結果漫画にアウトプットしようと思うのか…というようなことに思いを馳せてしまうほどマニアックで緻密。おそらく前者なんだろうけど。続きを読む

    投稿日:2022.08.16

  • さよなら!僕のマクガフィンたち

    さよなら!僕のマクガフィンたち

    「ネットは広大だわ」

    映像作品から入っているのでキャラは違うし、読みにくいマンガだが、やはり面白い。
    人形使いとの会話、接続が見どころか。

    欄外の士郎氏のコメントは、1991年を初版発行漫画ということを忘れさせないくらいビビットである。続きを読む

    投稿日:2021.09.23

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