【感想】旧暦で日本を楽しむ

千葉望 / 講談社+α文庫
(3件のレビュー)

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  • 講談社+α

    講談社+α

    「願わくは花のもとにて春死なん その如月の望月のころ」
    ――そう西行が歌った”如月”は2月じゃない?

    「閑かさや岩にしみ入る蝉の声」
    ――奥の細道で芭蕉が聴き入った5月に蝉はいないはず?

    織姫と彦星が出会うはずの七夕はなぜ梅雨の真っ最中?
    赤穂浪士が吉良邸に討ち入ったのは12月14日じゃなかった?
    お正月とは、春の到来を祝うイベントだった?

    これらはすべて、暦のいたずらによって起きたこと。
    花鳥風月を愛でる日本文化はもはや失われたと思われているけれど、著者は、私たちの中にひそんでいる情緒は今も健在だと考える。日本人が実感として心地よく感じられる季節の移ろいを、「陰暦」を通して蘇らせる。
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    投稿日:2015.05.26

  • 出雲一寸

    出雲一寸

    読書録「旧暦で日本を楽しむ」3

    著者 千葉望
    出版 講談社

    p64より引用
    “夏越の祓は新暦に換算すれば、二00五年な
    ら八月四日に行われるべきもの。八月初めの
    ずしんとくる暑さと湿気のほうが、夏越の祓
    や、清らかな川の流れで行う禊にふさわしい
    と思う。”

    目次から抜粋引用
    “陰暦でめぐる忠臣蔵
     木曾義仲を慕った松尾芭蕉
     桃の節供を陰暦で迎える
     田の神と共に生きた日本人
     羽子板市と平日の蕎麦酒”

     ノンフィクションライターである著者によ
    る、日本の伝統行事や文化と陰暦の関係の深
    さを記した一冊。
     年末恒例の忠臣蔵から一年回って大晦日ま
    で、新暦と季節の行事に感じる違和感などを
    混じえて書かれています。

     上記の引用は、神社の行事である夏越の祓
    について書かれた一節。
    明治時代に新暦を取り入れた時に、このよう
    なズレが生じたそうです。西洋に追いつこう
    としたおかげで、今の時代があるのですから、
    なんとも難しい問題です。
    しかし、日本の文章表記を見ていると、漢字
    から始まりカタカナ、ひらがな、アルファ
    ベットと大抵四種類の文字を使っています。
    こんなにまぜまぜになっていても、それほど
    混乱すること無くあるのですから、暦も両方
    併記して使えばいいと思います。
    カレンダーにも、新暦と旧暦を両方載せてあ
    るものがあるのですから、ちょっと意識すれ
    ばすぐに慣れて、両方使えるようになると思
    います。

    ーーーーー
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    投稿日:2014.10.14

  • 610@活字中毒

    610@活字中毒

    このレビューはネタバレを含みます

    旧暦というものはカレンダーでは見るが実際、旧暦というものをよく知らない。そこでわからないのならこの本で勉強をしてみようとなった。歴史の勉強から遠のいているため、授業で習った事を思い出しながら読んだ。四季のある国である、日本に生まれてよかった。四季折々でいろいろな表情を見せてくれる事を感謝。少しだが旧暦というものがわかった気がする。

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    投稿日:2014.05.16

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