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半村良 / 集英社文庫 (2件のレビュー)
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あやみ
この本の中巻を読んでいるときに関東へ引っ越すことになり、都内で就職もした。 焼け野原になった東京の復興とともに浮浪児となってしまった少年たちとお母さんとボーヤと特攻隊がたくましく生きた舞台がこの地なの…だと思うとなんとも不思議な気持ちがする。 戦後の混乱の中必死で生きてきた人たちの成果。 後書きによると、国破れて山河ありと呼べるような山河のない東京は同じ時代、時間に生きたその空の下こそが故郷なのだと言う。なるほどと思った。故郷を描いた物語だから戦後や東京を知らないわたしもやけに切ない気持ちで読めたのだろうと思う。続きを読む
投稿日:2015.10.08
ぴぐ
廃墟から繁栄へ―「昭和」が移り変わるなか、孤児たちは弱肉強食の世界で才覚を発揮しはじめる。しかし、彼らを待ちうけていた悲しい別れ…。晴れた空のもとで巡りあい、苛酷な運命を乗りこえてきた級長、飴屋、ゲソ…、マンジュー、アカチン、ルスバン、ニコ、バアちゃん、そしてボーヤに、それぞれの旅だちの日が訪れた。 続きを読む
投稿日:2006.06.14
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