帰らざる夏

加賀乙彦 / 講談社文芸文庫
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 4.7
16
4
1
0
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • ハルノ

    ハルノ

    電子書籍版を読了。読み応え抜群の小説を読んで、身もこころもぐったりしている。何をきっかけに知ったかをもう覚えていないほど以前から、読みたい本のリストに加えていた。大東亜戦争さなか、陸軍幼年学校に進んだ主人公・省治13歳。さいしょはやや抵抗を覚えていた幼年学校の教育に馴染んでいくさまをみて、教育という名の向こうにあるものの正体について間段なく考えていかなければと気持ちを新たにした。魅力的な上級生である源でさえ、2歳しか違わないのである。著者自身の経験に基づくという本書は、とても貴重な体験をもたらしてくれた。続きを読む

    投稿日:2018.12.23

  • raymay

    raymay

    裏表紙のあらすじで実に潔くネタバレしてて、「え、ああ…えっ?」って二度見。
    主人公が最初っから抱かれたがっててヤバイ。

    投稿日:2015.04.05

  • flounder532002

    flounder532002

    非常にリアルな、戦争の情景だけでなく幼い青年の心情の極めてリアルさが重苦しく、酩酊を覚える。難関の幼年学校に合格して教育を受け、生徒たちからも感化される。戦争を知らない世代に、当時を異常とは決して思わせないものがある。2.26事件をきちんと処理していれば太平洋戦争に避け得た、というのに興味。調べてみたい。14.1.18続きを読む

    投稿日:2014.01.18

  • annamachizawa

    annamachizawa

    終了日 2009・12・20、2度目のカナダの冬に読んだ。2009年夏の衝動買いシリーズからの1冊。あの頃、私は日本語に飢えていた…(だからといって森茉莉、加賀乙彦、江戸川乱歩のセレクションは我ながら結構ヘビーだった)

    以下、当時の日記から抜粋。ほんと日本語おかしいな…そして読後の興奮状態で打ち込んだので支離滅裂。って、今更か。


    『解説も貪る様に読んだのだが、まったくもって、現代の「日本」に生きる、しかも今現在はその土地すら離れたところでこれを読み終えた自分にとって、この本は「酩酊」の一言につきると思う。
    久々にこの文体に触れ、ナラティブに引き込まれ我を忘れていたが、それは解説で言う「ロジック」と「言語システム」に飲み込まれていたということで、それこそ著者の掌の上で踊っていたことを思い知らされる。
    何を持って善とするのか悪とするのか、大いなる歴史という流れと一個人の認識の食い違いとは、信ずるべきは何か、何だったのか、わけがわからなくなる。だがそれがこの作品の根底にあるのかなと、私は、思う。
    解説が無ければ、熟考する事もなく、それこそ「酩酊」のままで終えたのだろう。
    あまり、巻末の解説は気にかけない方だが、必要はあるのだなと痛感した。
    しかし本当にそうだ、この結末はなんとも理にかなっている。少なくとも、省治の精神構造にどっぷり浸かってしまって、これはこれで完結してるんだなとしか思えない。
    そして私としては、最後の数ページは、何とも美しい。だがこの数ページを読んでいる間の心拍数はそれこそ駆けるようだったし、頭も破裂寸前で文字をうまく理解していなかったと思うけど、なんとも壮大だったという印象が強い。
    最後の最後は、それこそ私の中で「美」の一言に集結した。
    私としては、なんていうんだろう、もう言葉が浮かばない。
    言いたい事は山ほどあるんだけど、言ったところで多分ありきたりで破綻してるはず。
    今、表面上はかなり無表情で、うつ伏せで2時間くらい動かず読んでたから関節が痛いけど、何だかんだで読み終えた興奮ですごく感情的になってるんだと思う。

    しかしこれは、かなり不純な動機で読み始めたのだが、むしろそういう目的は読むにつれ薄れてった気がする。同性愛が何より、私個人としては天皇主義とか戦時下の精神とかそういった事ばかりに気を取られてしまった。むしろ溺れていった。私みたいな者には理解が到底及ばない、例えば迷って足を滑らせて溺れた、といったところか。
    結構ブランクが開いたし、8月末頃読み始めてやっと今終わったから4ヶ月かけて終わらせた事になるけど、読み終えてよかったと思う。これは、一読の価値あり。


    あ、全体的に重いので特に就寝前にはオススメできないよ。』
    続きを読む

    投稿日:2013.04.15

  • Tsukimo

    Tsukimo

    気になりはじめてから一年。ずっとずっとずっと読みたかった本。

    大きな書店を何件か廻ったものの、なかなか見つからなかったので結局自分が働いているお店で取り寄せ。
    大事に読む。

    投稿日:2012.01.12

  • ななえ

    ななえ

    省治は百倍の難関を突破し陸軍幼年学校へ入学するが敗戦を迎える。聖戦を信じた心は引裂かれ、大混乱の只中義に殉じ自決することを決意する。


    悲劇としか言い様のないストーリーです。15、6で死に急ぐ彼らが痛々しく、見ていられなかったです。敗戦後、源が亡霊だ、と言ったところが胸に痛かったです。続きを読む

    投稿日:2011.12.13

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。