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斎藤栄 / 集英社文庫 (1件のレビュー)
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さくら
真部の妻・八重子は亡き夫と息子の菩提を弔うべく、二人を知る女性達を高遠の観桜会に招いた。しかしその夜、大月芽芽が離れの観桜閣で何者かに殺害された。 周りを囲むおびただしい程のコヒガンザクラの花びらの上…には犯人の逃走した後は無く、そこは密室だった。真相を究明しようとする八重子もまた重症を負ってしまうのだが……。 今までの魔法陣ファンをかなり意識した作品。「水・火・空・風・雪・月・人」に出演した女性をそれぞれ一名づつ選出し登場させている。そのサービス精神は嬉しいし楽しい。だが、謎自体はあまりにも単純。ひねった感は全くなし。華やかさと映像的な美しさは認めるが、推理小説として読む面白さはない。ただ、今まで魔法陣シリーズを読んでる人なら登場人物の把握が出来易く、彼女達のその後をちらっと垣間見ることが出来るのでいいかも。でもただそれだけだ。でもって、やっぱり救われねぇー内容。本当に……ガックシくる。ここまで真部夫妻に思い入れを入れて読んできたわしの立場はどうなるんだ!!続きを読む
投稿日:2001.06.03
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