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鷲田清一 / 角川学芸出版単行本 (7件のレビュー)
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総合評価:
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giu205
綻びだらけの生き方のなかにしか、思いやりというものは生まれないと思うから。思いやりがなくなったとき、人の世は崩れると思うから。
投稿日:2019.01.06
y_doka
同時期に読んだ本とけっこう内容がかぶる。 基本的には面白い論考が並んでいる印象。キャッチ―な表現たちも健在。
投稿日:2017.08.29
wasabi
「わたしはだれか」「生きることにどのような意味があるのか」という問いもまた、「問題」ではなく「課題」なのであって、死ぬまでわたしたちはそれを問いつづけるしかない。そしてそこにこそ、人としての<わたし>…というものの存在の意味があるといえる。 ************ う~ん、深いっ!!続きを読む
投稿日:2016.08.25
H.Sato
じぶんにはこれが出来ます、という技を磨き、ここは自分に任せてくださいとあてがわれた場所での責任をきちんと果たすべく準備をする。 仮にもし、自分らしさを発見できたにしても、それを自分の自分らしさと呼ぶな…ら、それはもう自分ではない。 はじめから一流でなかった者には、たとえ世間から成り上がりと言われようとおも、ある種のシンパシーを感じるの。出が番う者と競うために、嫌というほど区や数思いをしてきたはずである。その悔しさに共振する。続きを読む
投稿日:2014.09.23
しゅんぺい(笑)
『おとなの背中』に続いて、タイトルがこれまたいい。 ただ、今回の内容については、むずかしいところが多くて、ちょっと読みづらかった。 でも、鷲田さんのものごとを視る視線、なんともいえないくらいに好きです…。こんな文章が書けたらなぁ、と思う。続きを読む
投稿日:2014.09.09
orchidstar
哲学者鷲田清一の哲学エッセイ最新刊。前作の『大事なものは見えにくい』『おとなの背中』などと同様、著者が新聞や雑誌で発表したエッセイを収録したものである。短い文章で易しい言葉で書いてあるので読みやすいと…思いきや、一編ずつその意味する所をきちんと理解し、自分なりの考えをまとめながら読み進めていくためには結構頭を使う。 例えば昨今「自分探し」「本当の自分」などという言葉が流行っているようだが、鷲田は「自分らしいとはどういうことかという問いかけはそもそも奇妙だ」とし、「ありのままの自分」「本来の自分」という言い回しが奇妙なのは、その問いが他者の存在を考えず、自分の中だけでの閉じた状態にあるからだと説く。「自分とはだれかある他者に対していつもその他者として存在しているものだ」とは鷲田がいくつものエッセイなどで繰り返し説いていることであるが、改めてその意味を考えさせられる。 鷲田清一の臨床哲学者としてのエッセイは、短文ながら様々なことを論じており、日常の物事を違った目線でとらえて考えなおすきっかけになる。「哲学」と身構えずに気楽に読んで欲しい。続きを読む
投稿日:2014.07.21
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