授乳

村田沙耶香 / 講談社文庫
(48件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
6
13
13
9
3

ブクログレビュー

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  • ごい

    ごい

    このレビューはネタバレを含みます

    3遍とも何という面白さ。
    「釈迦の部屋」
    煩悩のない悟った釈迦のような要ニになぜか惹かれる主人公。

    生暖かそうなブリーフ、、
    美しくととのった陰毛を一羽のカラスに例える、、
    などなど、圧倒的な言葉のナイフ。

    主人公である私は「僕(私が自認する性が男性)だ!」とラストで悟った。

    アセクシャルな要ニに執着した理由は、自分の性が混乱していたからなのだろう。

     

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    投稿日:2021.02.22

  • 螺丘(になおか)

    螺丘(になおか)

    デビュー作を含む短編集。

    「授乳」
    人間の身体の生々しく細かい描写、冷めすぎている少女、弱々しい男性、少女じみた母など、デビュー作から村田ワールド炸裂でした。

    家庭教師にくることになった大学院生の男性、彼の弱さを知った主人公の中学生の少女は、まるで彼の母であるかのように振る舞うことに快感を覚えます。それは決して恋愛などではなく、思春期の少女が成長するにあたって自分を試したいという欲求のようなもの。母親への嫌悪もあいまって、少女の悪意はえげつないほど。その世界観にひきこまれ、あっという間に読み終えました。もっと読んでいたいと思ってしまう強烈さ。


    「コイビト」
    ぬいぐるみに依存しつつ現実をなんとかやりすごしている女性主人公が、ぬいぐるみを恋人と完全に思い込んでいる少女と出会う。
    村田さんの作品は、この、ぬいぐるみなど一般的には子どもらしいかわいさ・癒しとされるものが、生々しい性をともなって描かれる。
    主人公はともかく、少女のキャラがまた強烈。
    こちらも世界に引き込まれ、気付くと読み終わっていた。
    よく小さな子どもが自分の世界に閉じこもり物語を作って独り言をつぶやきつづけているが、人間はどの時点でそれをやめて現実に適応していくのだろう。現実適応能力に差が生じるのは、なんでなんだろう。そんなことを考えました。


    「御伽の部屋」は未読です。読んだら感想かきます。
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    投稿日:2021.02.20

  • 松阪

    松阪

    村田さん3冊目。これも昔一度読んだことがある本です。どのお話も強烈でした。
    解説の、主人公がそれぞれ自分だけの王国を持っている、という部分に納得。自分が心地よく生きていける空間をなりふり構わず追求している主人公たちが、少し怖かった。「御伽の部屋」の主人公の気持ちはわかる気がする。
    村田さんの人間の描写の仕方はすごい。人間を外側から見ている感じ。あと何か食べているときの表現。命を奪うときの表現もそう。あまり気持ちのいい表現ではなくて、どちらかと言えば気持ち悪くて、私もその気持ち悪い生物なんだといつも思う。

    3冊読んで、共通して蟻が出てきていることに気づいた。蟻好きなのかしら。「取り替えられるだけの存在」の象徴として扱われているのかな。
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    投稿日:2021.01.02

  • ひでぽんZ

    ひでぽんZ

    あいかわらず世の中に溶け込めないちょっといっちゃってる人達の物語が3遍。それでも「あっ、なんかちょっとわかる。」とか思っちゃうところがぼちぼちあったりするのがちょっと怖いところでもある。3つの物語の中では特に「御伽の部屋」の世界観が好き。ただ、正男お姉ちゃんのエピソードがあまりに切なくてなんともやりきれない気持ちになった。続きを読む

    投稿日:2020.11.19

  • ふう

    ふう

    まず目に行くのがこの装丁!!
    めちゃくちゃ可愛い。なんとも素敵なデザイン。
    装丁を見るのも好きなので、見てるだけでも至福です◎

    内容は3編からなる短編集で、それぞれ主人公は女性。村田ワールドが炸裂していました!

    コンビニ人間の時も思ったけど、「当たり前」や「正常」とよく使ってしまいがちだけれど、そんなものは無いんじゃないかなあ、と考えさせられる1冊でした。

    村田沙耶香さん、好きかも。
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    投稿日:2020.09.05

  • mayutochibu9

    mayutochibu9

    このレビューはネタバレを含みます

    2005年作品(今の世相を捉えているのかな)
    ①「授乳」②「コイビト」③「御伽(おとぎ)の部屋」
    ①主人公女子中学生ー28歳独身男性(ペットのよう)
     主人公がペットを飼いならす感じの話で、男を飼いならしたい願望がある今の時代の話と思った。草食系男子には性的行為に興味がなくても命令には逆らえない感が出ている。
    ②女子が好きな人形をまるで生きているように扱うところに恐怖を感じた。(女子小学生と大人女性)
    ③作者の根底にある恋愛・性的関係なしの関係を描いた話

    私も愛について考えさせられる。今は擬人化(ペット)の犬や猫への愛が巷では多い気がする。
    いつも、動物病院を通る度、時代は変わったなと感じる。
    平成も終わり、令和なんだな。


     

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    投稿日:2020.08.05

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