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吉村達也 / 集英社文庫 (6件のレビュー)
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総合評価:
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あや
吉村達也さんのミステリーは面白いけど、この作品は卑弥呼にまつわる歴史的な解説や諸説あることをつらつらと書かれていてちょっと読みにくかった。でも、最後の真相が分かる部分で驚くような結末に読後感は良かった…と思った。 衝撃的な死に方をした大学教授の死の真相を読んで、タイトルの意味することが分かった感じだった。続きを読む
投稿日:2023.04.15
mokunokami
ストーリーの肝である「危険思想」とされる邪馬台国学説が大したものではない(「タブー」への踏み込み度は往年の「騎馬民族征服説」にも及ばない)。「殺人」の動機も事件の結末もすっきりせず、ミスリードもうま…くない。続きを読む
投稿日:2013.09.23
jun
このレビューはネタバレを含みます
古代史学者新藤英二郎教授の苦悩。 日本古代史研究が玉石混合で諸説乱れる原因は、古代遺跡の発掘が宮内庁により制限されており、仮説を裏付ける証拠がなかなか発掘されない事、日本の成立背景を詳らかにする事に対する政治的、感情的な反発により議論そのものがタブーとされている事が挙げられる。そんな古代史研究のもつ閉塞感に絶望した教授の批難と自説の展開にほとんどが費やされている。ついていけない人は全くついていけないだろう。個人的には新しい発見もあって面白かった。 邪馬台国と言えば魏志倭人伝。その日数、戸数の記述については中華帝国対抗のために日本側が行った水増し報告によるものという説、また神武東征も中国からの逃避の観点から本拠地の移転という説をとっており、興味深い。表意と表音の両方を併用しなければならず語学習得で混乱を生じているという、日本語の欠陥についての指摘もなるほどと思わせる。「銃・病原菌・鉄」にも類似の記述があったのを思い出す。
投稿日:2013.06.02
Richie.
邪馬台国にまつわる様々な学説と論争のくだりは、フィクションが混ざるけど、わかりやすく面白い。ただ本格好きとしてはミステリ要素に物足りなさが残る。
投稿日:2011.02.18
たから
敵が多い考古学者が殺される話。 とにかく考古学的な、邪馬台国がどこにあるとか卑弥呼がどうしたとか、そういった話が長すぎる。 そういった俺にとっての「余談」をとっぱらったら、多分5ページぐらいで終わると…思う。 先が気になるから飛ばし読みしたけど、最終的に何の面白みもない幕でした。続きを読む
投稿日:2010.05.11
権太
2010/4/27Amazonより届く。 2015/6/22〜6/24 吉村版邪馬台国論と古代日本成立論。ミステリ部分はオマケ的な感じ。今年の春、吉野ヶ里遺跡を訪れていたので、後半は臨場感をもって読めた。いつもながら、かる〜く読めるミステリである。
投稿日:2010.04.27
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