【感想】コンセプション

岡田利規 / 天然文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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  • 現代演劇を更新する演劇論

    2005年、演劇界の芥川賞とも言われる岸田國士戯曲賞を「三月の5日間」受賞し、2008年には『わたしたちに許された特別な時間の終わり』で第二回大江健三郎賞を受賞するなど、演劇から小説まで幅広く活躍する劇作家、小説家の岡田利規。

    彼が主宰する劇団「チェルフィッチュ」(造語で『自分本位』という意味の英単語『セルフィッシュ(selfish)』が明晰に発語されずに幼児語化したもの)は、00年代以降の新しい演劇の旗手として走り続けてきました。

    「三月の5日間」以降、日常を生きる現代の若者言葉を生き写しにした言葉と無意識な身振りまでを含めた身体言語のダンス的な表現。それがチェルフィッチュの主な評価でしたが、岡田自身はそれだけではない演劇の可能性を考えていました。

    コンセプション=受精という、舞台上で何かを演じることの表象行為より先に、観客の中で表象が成立する(受精)ような、演劇的な言葉と身振りのあり方を、批評家やダンサーとの対話を通して探っていきます。

    ※天然文庫は、BCCKSというネット上で本をつくれるサービスから生まれた書籍シリーズです。
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    投稿日:2017.01.17

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