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鳴沢真也 / 幻冬舎新書 (4件のレビュー)
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tsukaken
SETI、すなわち地球外知的生命探査は、 日本ではかなり認知度が低いと言わざるを得ません。 研究に携わっている人が少ないのはもちろんですが、 研究の現場にいる人が一般向けの著書を書かれていないのです。… おそらく本書の著者である鳴沢さんくらいしかいないのではないでしょうか。 そういった意味では貴重な本です。 実際に世界のSETI研究者と関わり合い、 一部ではリードしている著者ならではの本だと思います。 ところどころ、もうちょっと丁寧に書いて欲しかったな、 と思う箇所はありますが、 歴史的経緯も含めてまとまった一冊です。続きを読む
投稿日:2014.04.08
karma_fukai
先日、西はりま天文台に行きまして、巨大望遠鏡で天体観測を行ったのですがそこで解説してもらった方の本。やさしめのところから始まっているもののかなり専門的なとこまで進んでいき。科学的に宇宙人を探索している…と言ってもなお十分胡散臭いけど、読めば他の学問分野同様に論理的な実験・観察を行っておるとのことで。未解明なところが多く、断言できることは少ないものの、その断言のできなさも含めて誠実に書いてある良書。 あと、天体観測自体もそれはもう素晴らしかったので是非。続きを読む
投稿日:2014.02.09
Mira
面白かった。同じ著者の青少年向け書籍である『ぼくが宇宙人を探す理由』にくらべると、相当専門的につっこんで書いてあるので、全部を理解したとは言いがたいのだけれど、「むずかしいな」と感じるとすぐ補足説明が…入るし、これはぜったいわからない、というところには「ここはわからなくても大丈夫」とさりげなくフォローが入っているし、人物や事物の固有名詞にはちゃんと前に出てきたページのクロスレファレンスが入っているし、とにかく親切に書かれているので、一度も置き去りにならずに最後まで楽しく読むことができた。やはり高校の先生をしていたという著者の経歴も大きいだろうし、編集者のサポートも当然あっただろうし、なによりも、一度すべてに対して自信喪失し、ひきこもりの苦しい時代を体験した経験が生きているのだろうと感じる。わからない人の、そのわからなさをわかってくれているような気がする。 内容は、そもそも宇宙にはどれくらいたくさんの星があるのか、なぜSETIというものが始まったのか、著者がどういう経緯でかかわるようになったのか、電波SETI、光学SETIの違い、などなど。こうやってふりかえってみて、とてもまとめて書けるほど理解していないことにあらためて気づくんだけど、それでも世界中の天文台に声かけしてドロシー計画が立ちあがる経緯や、その実行の前後の話は、読んでいて胸が熱くなったし、じんときた。続きを読む
投稿日:2013.12.13
aiwax
SETIの歴史と現状が具体的によくわかった。観測データ量を統計的に考えると、そろそろ見つかってもよい頃との記述に期待が高まる。iETの痕跡探しに系外惑星の表面を調べるくだりがあるが、望遠鏡の性能的に現…実味はあるのだろうか。続きを読む
投稿日:2013.12.08
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