【感想】ベン・トー 11 サバの味噌煮弁当【極み】290円

アサウラ, 柴乃櫂人 / 集英社スーパーダッシュ文庫
(12件のレビュー)

総合評価:

平均 4.6
6
4
0
0
0
  • 一つのアイテムでよくぞここまで!

    半額弁当を取り合う話の最終話です。
    佐藤が悩みもがきながら道を進み最強の敵である魔導士とラストバトル。
    納得の後味の終わり方でしたね。

    全話を通して話の流れ的には王道ヒーロー物や水戸黄門を彷彿とさせる展開。
    下ネタやセガネタの配分がうまく、シリアスな展開なのに話が重々しくなることもなく、爽快な読み心地でした。さほどセガについて思い入れのない自分でもなんかセガってスゲーっと思わせるほど作者のセガ愛を感じる作品です。
    また弁当の描写が実においしそうでついついスーパーなどの惣菜コーナーを覗いてみたり、インスタント麺を買うときにどん兵衛を選んでしまったりと実生活に影響受けたりしましたw

    難点と言うか気になった点はこの本に限らず、スーパーダッシュ文庫の電子書籍版では後書きが収録されていません。本編だけでも十分ですが後書きがあると作者の人となりがある程度わかるのであった方がいいですが、宣伝と業務連絡っぽい後書きだと萎えるので何とも言えないところです。

    なんか終わってしまって安心したような寂しいような…熱い物語が好きな方は是非読んでみることをオススメします。
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    投稿日:2014.04.18

ブクログレビュー

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  • karasu10281028

    karasu10281028

     キャラクターの細かい心情が描けていて良かったが、やはりラノベ的で最終巻だからみんな一斉に心を吐き出す。一つを見れば感動できるが、流れで見ると一つの良さが薄れる。まぁ、そんな小説の仕組みは置いておこう
     キャラの発言はみんな新しいことを言いすぎて語れないが、やはりボスを倒すという少年漫画的展開は最高だ。心が燃える。この作者のことだから外して来るのかとも思ったが、そんなこともなくて良かった。ウィザードは絵からしてボス感があった。絵にしてもここ数巻でやっと良くなってきた。終わる間際に上手くなった。
     佐藤と槍水がくっつくのは以外でもあったが、主役とヒロインでハッキリとしていて良かったかな。佐藤の覚醒は良かったし、槍水の戦いも佐藤が越えるための儀式としてカッコよかった。
     なんだかんだでこの巻は5時間くらい通して読み終わってしまった。次が気になるくらいに上手くまとめてた。ギャグもそうだが著者はシリアスの書き方も上手い。
     次の短編でラストだというのは分かっているのだが、これだけ魅力的なキャラクターがいるのだから短編をもっと書いて欲しいなとも思う。
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    投稿日:2018.10.25

  • hokubukyuushuu

    hokubukyuushuu

    ある意味、半額弁当を巡る物語のクライマックスがここにある。たかが半額弁当、されど半額弁当。そこに生き様があり恋があり、譲れないものがあるから争いになる。だからこそ、ここまで読むと読者なのに半額弁当が愛しくなるのだ。続きを読む

    投稿日:2015.06.19

  • 明太子

    明太子

    このレビューはネタバレを含みます

    評価:☆5

    大ヒット青春シリアスギャグアクション、ついにクライマックス!

    槍水先輩がウィザードに振られてしまう現場を見てしまい、ぎこちない日々を送ることになるHP同好会。

    そんな関係を見てこれまでのように傍観者でいてはいけない、大切な二人のために何かをしなければ・・・そう言ってウィザードに立ち向かっていく白粉がカッコ良すぎて泣いた(;_;)
    あれで特殊性癖がなければ普通に良い子なんだがなぁ・・・w

    原点に戻り、ただ半額弁当を喰らう楽しみを、みんなで夕餉を囲む温かい未来を求めて、退屈を覚えてしまう程の孤独で最強な魔導師に立ち向かうのは熱い!
    各地の狼との争奪戦を通して、まるでみんなが一丸となって最強を打倒さんとしているような展開にも燃えた。
    正に集大成と言える最終巻だったと思う。

    ヒロイン争いも決着・・・まぁこれは妥当なところでしょうw自分は梗派でしたけどね!

    後は短編集で終わりか・・・寂しい。

    「魔導士は、あたしが倒します」
    「……嫌です。僕は……捨てない」
    「それで終わりじゃないだろう?カペルスウェイト」
    「そして私を……笑わせてくれるか」

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    投稿日:2015.05.30

  • 中山バスター

    中山バスター

    半額弁当を求める者たちの魂と魂がぶつかり合う青春シリアスギャグアクションの第14弾。
    今回は、史上最強の称号を持つ「魔導師(ウィザード)」に挑む狼たちのそれぞれを描く。

    この半額弁当争奪戦というテーマを書ききった時点で作者の勝利ですね。
    無駄な熱さあり、バカバカしさあり、そしてなにより憎めないキャラ達。
    実質的な最終巻ということもあり、それらがすべて詰め込んだ「極み」の名に相応しい内容でした!
    個人的な今回のハイライトはチ●コの件と白粉が入院先からかけてきた電話ですが(笑)

    次で最終巻というのがちょっと残念ですが、シリーズとしてはいいタイミングかもしれませんね。
    こういう作品がもっと増えて欲しいなぁ。
    続きを読む

    投稿日:2014.06.19

  • haruakubi

    haruakubi

    好きなシリーズ。やっぱりギャグとシリアスのバランスがうまい。ただ、どうもこのひとの小説は読みにくいなぁと思ってたら、理由発覚。まず会話が少ない、またあっても会話が長いから、テンポが悪い。あと、心情を語るシーンが多いから、これも少しダレる。続きを読む

    投稿日:2014.04.16

  • alphabate

    alphabate

    外伝の予定がありつつもストーリー的には最終巻。
    佐藤と槍水の煮え切らなさに結構やきもきさせられたためか、周りのキャラの献身的だったり、さりげなかったりするサポート、心遣いが心にしみた。

    投稿日:2014.02.11

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