さよならタマちゃん

武田一義 / イブニング
(55件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
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0
  • 入院経験のある方にも、そうで無い方にも。貴重な闘病記。

    精巣腫瘍、そして他臓器へのがん転移から、入院しての抗がん治療を受けることになった、漫画家アシスタントである著者・武田氏の体験記。

    抗がん剤による副作用の苦しみ。長期間の治療から来るうつ症状。がん患者の現実。実体験している著者自身だからこそ描ける内容は、なかなか読み応えがある。とはいえ、そこはふんわりほがらかな武田氏のタッチ。決して重苦しくなりすぎないのがこの作品の良い所。

    そんな中で印象に残ったのは、武田氏のマンガに向かう前向きな心と、家族の愛。苦しみと闘う身でありながら、漫画家としての奮起を決意する氏の強い気持ちにグッときて、そして奥様との互いを思い合う優しさにホロッとした。家族っていいなぁ。

    個人的なことだが、私も入院経験があるので(武田氏ほどではないが)、当事者目線で共感して読めた。もちろん健康な人でも本書を読むことで、病気というものに対して新たな知見が生まれるのではないだろうか。闘病体験を一冊の貴重な作品に昇華させた、武田氏の努力に拍手。
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    投稿日:2014.02.23

  • 笑って、震えて、ちょっと泣けて、そして生きようと思える作品

    マンガ大賞ノミネート作品として軽い気持ちで読みはじめましたが、これはすごい作品。
    精巣腫瘍(睾丸の癌)を克服したとはいえ、「さよならタマちゃん」とライトなタッチのタイトルからはおよそかけ離れた壮絶な闘病記。戦うのは患者本人だけじゃなく、家族、医師、看護スタッフ、同僚、同室の患者・・それぞれがどう病気と向き合うのか、どれだけ絆が大事なのか、医療の進歩だけでは病気は治りはしないんだなと思いました。

    それと、検査も大事だけど、家族の「触れ合い」も大事なんだなとしみじみ。

    書いてあることはかなり深刻なのに、声をあげて笑ったり、こみあげるものを抑えきれなかったり、すごく忙しいマンガですので、電車の中で読むと危険人物になるかも(笑)?

    最後に、武田先生と他の患者さんの再発がありませんように・・・と心から願います。
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    投稿日:2014.05.06

  • 絵は緩いけど内容はシビアな現実

    作者のがん闘病記。

    可愛らしい絵柄だけれども、出てくるエピソードはとてもシビアな現実。薬の副作用が辛くて、身近な大事な人にあたってしまったり。闘病中支えあった人にしばらくしてから会いに行ったら…。

    身近な同じような経験がある方もない方も、いろいろなことを考えさせられる良策だと思います。ただ、ほんとにシビアな現実なので、重い話が苦手な人にはあまりおすすめしないかも。

    つらいとき挫けても、また立ち上がって歩き続けたい人に是非。
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    投稿日:2014.11.01

  • のんびりタッチで描く闘病生活

    漫画のアシスタントさんがガンと戦うドキュメンタリー漫画です。

    同じ病室になった患者さん達と交流を深めながら、病気と闘うお話です。

    投稿日:2014.05.03

  • がんについて真剣に向き合っています

    身内が現在闘病中で、毎週お見舞いに行っています
    作中にあった、最近はほとんどしゃべってない娘とよくしゃべってる病院もわるくないとい言葉が刺さりました

    病気を見守る家族の不安と愛情がよく表現できている作品だと思います続きを読む

    投稿日:2014.07.15

  • 人に配りたいと思った本です

    35歳で精巣癌にかかった漫画家さんのアシスタントのエッセイ漫画。ほにゃっとした絵でほにゃっとした表情なのに、なかなかページが進みませんでした。かずくんの病気、早苗さんの病気、二人の空気感、二人の思い、周囲の人々、うまい絵では決してないのに、伝わってきて胸が一杯になり、さらっと読み流すことができなくて。人にお薦めするんじゃなく、買って、人に配りたいそう思った本です。

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    投稿日:2016.07.25

ブクログレビュー

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  • シマクマ君

    シマクマ君

     マンガ家、武田一義さんのデビュー作と言って良いのでしょうね。愛する早苗さんが「なんか変よ。」と見つけた精巣腫瘍が、アシスタントとして薹が立ち始めて薹が立ち始めていた武田さんを、一人立ちのマンガ家に変えていくプロセスが誠実に漫画化されていて、彼が直面した「死」の「深さ」と家族や友達の「愛」の深さを感じさせる秀作でした。
     どちらかというと、オヤジギャグ的な笑いなのですが、笑いがはじける冒頭に、武田さんの「漫画家」としての決意が現れていたことを、読み終えてしみじみと実感しました。ブログに感想を書きました。読んでいただければ嬉しいです。
      https://plaza.rakuten.co.jp/simakumakun/diary/202012120000/
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    投稿日:2021.01.04

  • アルファ

    アルファ

    タイトルからもわかるように男性特有の病気、の闘病記録。無精子症に備えて…のエピソードが、淡々と、且つ生々しくて、病気への怖さや将来への不安、そこから抜け出すには、といったリアルな部分が感じられて良かった(男性ならなおのこと共感しやすいと思う
    闘病中の薬による副作用についても、味覚障害に奥さんが特製のお弁当を作って来てくれたとか、当事者と家族の視点から描かれていてとても深く掘り下げてある
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    投稿日:2020.02.21

  • kojimapiroki

    kojimapiroki

    読了。
    涙した場面多数あり。
    非常にリアルで、登場人物間の感情が非常にうまく表現されている。
    奥様とのやり取りや、ラストのある患者さんとのやり取りなどは涙が出た。
    また、読むと思う。
    これからのためにも。続きを読む

    投稿日:2019.11.01

  • 闘病記パラメディカ/わたしのがんnet

    闘病記パラメディカ/わたしのがんnet

    このレビューはネタバレを含みます

    http://www.my-cancer.net/cafe/book/bs_048.html
    星野店主の書評
    漫画家アシスタントの著者は35歳で精巣腫瘍と診断される。イブニングKCの一冊。
     今回ご紹介する本は、漫画家の武田一義さんがアシスタント時代に体験したガンの闘病を描いた漫画である。

     
    あきひ店員の書評

    武田さんが35歳の時に精巣 (=睾丸)腫瘍がみつかった。突然のガン告知に「何で俺が?」といきなり「死」を連想する病気に直面したときの思い、また入院中の人間模様や抗ガン剤の副作用、治療うつなど、がん患者が経験する一連の流れが実にリアルに描かれている。また、随所に奥様の支えが垣間見え、心が温まる。入院中、同じ病気のIさんが武田さんに言った言葉が胸にズンとくる。

    「武田さんみたいに気づいてすぐ病院に来てたら……俺も今頃良くなってたかも。忙しかったのはホントだけど、命より大切な用事なんて一つでもあったのかな。今すぐ病院に行け!あの時の自分に言いたいよ。」

     がん研有明病院の資料によると、精巣腫瘍は10万人におよそ1人が罹る稀なガンで、15~35歳の若年層の男性では最も多い悪性腫瘍だ。進行が早く転移もし易いため、早期発見がとても重要らしい。近年は治療法も進歩し5年生存率は90%と高く、武田さんも手術から既に5年を経過。現在も元気にご活躍されている。  

     まだ自分はガンなんて無縁だと思いがちな若い人が、ガンについて知るには手に取りやすい本だと思う。そのうち、自分の息子にも薦めてみよう

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.09.05

  • dai-4

    dai-4

    絵の雰囲気と内容のバランスがなかなかに絶妙で、深刻な場面が多いのに、多方面からの評判が良いのはそのおかげなんでせう。感動的、絶品。とまでは思わないけど、なかなかに味わい深い一品でした。

    投稿日:2017.04.24

  • 石田衣良公式メルマガスタッフ

    石田衣良公式メルマガスタッフ

    これはちょっと前に読んだ武田一義さんのエッセイ漫画です。『さよならタマちゃん』の「タマ」というのは「睾丸」のことなんですね。この人は『GANTZ』(これは傑作!)の漫画家さんのところでアシスタントをしていたんですが、35歳で精巣ガンが見つかってしまいます。手術をした上に、抗がん剤を打つつらい入院生活を、奥さんのサナエさんと一緒に何とか乗り切っていくっていう闘病記です。

    (石田衣良公式メルマガ「ブックトーク『小説家と過ごす日曜日』」22号より抜粋)
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    投稿日:2016.11.18

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