【感想】つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2

森博嗣 / 講談社文庫
(41件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
8
14
10
0
0
  • 100の抜き身のコトバ集

    「電子書籍の対語としての印刷書籍」という話をtwitterで知って読んだ、文庫書き下ろしのエッセイ集(の電子版)。相変わらず一語一語がシャープ。電子書籍からの収入は微々たるものと言う話をあちこちで聞いていたが、森先生は年々1ケタ伸びで、既に1/3に達したそうだ。
    これからの本は、印刷する必要は無いのだからスペシャルなのが増えるというお話に、願望も込めて同意。はたしてReaderStoreはそれに対応できるだろうか。どうもこちらは印刷書籍のロジのアナロジーから抜けきれず、KDPの独壇場になっていくように見えて仕方ない。革新に期待したい。
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    投稿日:2014.01.17

ブクログレビュー

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  • JINTA(じんた)

    JINTA(じんた)

    森博嗣先生はやはり目のつけどころが鋭い。小説家の一面もあるので、微妙な言葉のニュアンス(微妙も本文を読んだ方ならなるほどと思うでしょう)に敏感なんだな。あと趣味や生き方から学べるところもあった。

    投稿日:2023.12.22

  • じゅう

    じゅう

    森博嗣のエッセイ集『つぼやきのテリーヌ The cream of the notes 2』を読みました。
    森博嗣の作品は昨年12月に読んだ『銀河不動産の超越』以来なので、約1年振りですね。

    -----story-------------
    「立派な母親像」から「モグラ退治」まで、正解のない世の中を見つめ直す100の森イズム。

    しなければならないことは、すべて自分がしたいことだ――。
    思いついたことを思いついた順に綴った100個の端的エッセィからあふれ出す森イズム。
    斬新な発想と知的ユーモアで、人生はこんなにも豊かにできる。
    文庫好きを公言する小説家・森博嗣の、著作265冊目にして記念すべき、初の文庫書下ろし!
    -----------------------

    2013年(平成25年)に刊行された文庫書下ろし作品……森博嗣が思いついたことを思いついた順に綴った100篇のエッセイを収録したクリームシリーズ第2作です。

     ■まえがき
     ■1 「なんとかなる」って、そりゃ、なんとかはなるさ。
     ■2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。
     ■3 「三度の飯より」って言うけど、飯を三度も食べないし、的な。
     ■4 作れば作るほど優位になり、受ければ受けるほど劣化する。
     ■5 仕事ができる人は、出世などさせず、給料だけ増やせば良い。
     ■6 弁当を作ってもらって、もの凄く嬉しかった。
     ■7 評価1の家電品を購入したが、大変満足できる製品だった。
     ■8 死んでも直らない、と、死ななきゃ直らない、は大違いである。
     ■9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。
     ■10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?
     ■11 「絆」という言葉に美しいイメージしか持たないのが最近の傾向。
     ■12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。
     ■13 前半は良い話が書いてあるが、後半は宣伝になる。
     ■14 作品を作り直そうと思ったことはない。成功作も失敗作もない。
     ■15 一%のインスピレーションは、九十九%の努力よりも価値が高い。
     ■16 電子書籍はどうですか? ときかれる。もうずいぶんまえに答えた。
     ■17 小さい政党の存在理由は? 野党はどうしなければならないのか。
     ■18 「何が言いたいのかわからない」と言う人は、何が言いたいのかわからない。
     ■19 「有名」に価値があると思い込んでいる人が多い。
     ■20 とても五十代には見えない、というのが流行っているらしい。
     ■21 「いきなり失敗して、それで舞い上がってしまった」って、変でしょう?
     ■22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。
     ■23 フケがストレスで出るというのは、本当のようだ。
     ■24 「もう二度と貴方の作品は読まない」と言われたら、どうする?
     ■25 クローン犬がネットで否定的に扱われていたが、べつに良いと思う。
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     ■解説 嗣永桃子

    斬新な発想と知的ユーモアで人生のさまざまなテーマに切り込んでいるエッセイ……簡潔でわかりやすく、時にはユーモアや皮肉も交えられていることが特徴ですね、、、

    日常の小さなことから社会の大きな問題までテーマが多岐に亘っており、共感したり、少し反論したり、考えさせられたり……著者の知識や見識に感心するとともに、自分の考え方や価値観を見直すきっかけになったと思います。

    そんな中で特に印象に残ったのは、

    そうそうその通りと思った『2 謝り慣れた人間ほど、ミスが多く、同じ失敗を繰り返す。』、『22 誰にでも「頑張れ」と言える人は、かなり無神経。』、『60 病院にお見舞いにいくのは、本当に親しい人だけにした方が良い。』、

    わかるわかる究極はコレよねと感じた『9 個人情報は他の目的に使用しない、と書かれているが、漏洩はする。』と『10 町内会ではなく、町内清掃会にすれば良いのでは?』、

    夢を実現できなかった言い訳に家族を使うのはいけないよね……と改めて意識した『12 「奥様がよく黙っていますね」と言われることが非常に多い。』、

    沢山の人の言葉に耳を傾けるべきだと感じた『63 上からの声も下からの声も聞けない人間になるのは何故か?』

    かな……クリームシリーズの他の作品も機会があったら読んでみたいな。
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    投稿日:2023.11.22

  • ぺーすけ

    ぺーすけ

    このレビューはネタバレを含みます

    ひたすらに作者の感性が独特で鋭く気持ちがいいです。
    私もしっかりと自分の意見を持って、そしてその意見をしっかりと言葉にできる文章力を身につけていきたいと思いました。
    言葉にするということは、誰かに伝えること。私はこの誰かに伝えるということが苦手なので、文字に起こす練習から始めていこうと思います。

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    投稿日:2022.08.30

  • アルファ

    アルファ

    古本屋で見かけて買った都合で、シリーズの2作目から読むことになったけれど何ら大きな問題無し。

    10年弱前に初期の森博嗣小説や短編を読んだ時は「文章を書き慣れているようで書き慣れていない人」のような、ほんの少しチグハグなところが垣間見える…くらいの印象だったのが、今回久方ぶりに森博嗣文章に触れてみて、「理系思考の人が理系の独自視点から様々な概念について考えてみた」な世界観が、文章としてエッセイとして、随分マイルドに、読みやすく伝わってくるなあと感じた。
    通算265冊目とのことで初期の本とは、空気が変わってきた部分もあるのかもしれないし、単純に読む側の私が歳をとって見方が変わったのかもしれない。
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    投稿日:2021.03.29

  • いけだ

    いけだ

    いつもの森博嗣、って感じ。
    やっぱり、"I Say Essay Everyday"シリーズがすべてだな。

    あ、嗣永桃子氏の解説は、うん、新しかった。

    投稿日:2018.11.13

  • haluqulq

    haluqulq

    昨年末に発行された本なのですが、今、世間で、自分の身に起きている事柄にどんぴしゃではまる。
    とても参考になるし、出来ることなら、人には絶対に教えたくない。

    投稿日:2018.10.27

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