【感想】嫌われる勇気

岸見一郎, 古賀史健 / ダイヤモンド社
(2762件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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814
331
66
20
  • 他人の評価を気にしない生き方!

    アドラー心理学の全体像が理解できます。哲人と青年の対話形式なので読みやすいです。
    心理学や哲学は敷居が高く感じますが、本書は全くそんな感じはありませんでした。むしろ、日々の他者との関わり方や人生の捉え方、幸福とは何かといった誰もが悩む課題に対し、目的論から処方箋を示しています。
    人生中盤に差し掛かり、これからの生き方に不安を感じ色んな書籍を読み漁ってきた最近の私にとって、勇気をくれた内容でした。
    ひとつだけ残念なのは書籍名で、インパクト狙いとなるのは仕方ないですが、もっと他にいい選択肢があったのでは?と思います。
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    投稿日:2014.02.23

  • 生き方を考えさせられる一冊

    嫌われることを恐れない勇気、すべての悩みは対人関係の悩みである、他者の欲求を満たすために生きているのではない、など今までぼんやり思っていたようなことをクリアに気付きを与えてくれる。
    アドラーのことは全く知りませんでしたが、読みやすいので一気に読めてしまう。振り返りいくつもの「哲人」が放つKeyワードをスマホにメモしました。
    すべてを自分のものとして実践するのは難しいですが、理解という枠組みを超えて納得できる哲学です。
    これからKeyワードを反芻して自分なりに幸せになるための「導きの星」を実践したいと思います。
    読めば必ず考えさせられる損のない一冊です。
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    投稿日:2014.03.10

  • アドラー心理学の入門書。すべての人間の悩みは、人間関係であると断言します。

    フロイト、ユングと並ぶ三大心理学者とされながらも日本ではあまり有名でないアドラー。
    彼は、すべての人間の悩みは、人間関係であると断言します。

    最初これを聞いたとき、はあ!?と思いました。
    恋愛や職場関係、学校友人関係はともかく、金銭面や能力、将来の悩みなんかは
    人間関係なのかよ!?と反発。

    しかし読み進めていくうちに腑に落ちていくのです。


    ■こんな人にお勧め。

    ・様々な悩みを抱き、解決方法を探している方
    特に人間関係に悩む人に、一筋の光を照らして暮れると思います。
    親子関係、職場関係、恋愛関係、友人関係

    ・アドラー心理学を実践的に学びたい方
    単なる入門よりも対話式で描かれ、議論しながら話が進みます。
    青年は、私たち、一般読者視点であるため読んでいて、同じような疑問を
    哲人にぶつけているような気で読めて分かりやすい。理解しやすいです。

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    投稿日:2014.05.18

  • 私は誰かを「ほめる」ことで、権力争いを仕掛けてたようです。

    「本屋さんで売れてる本」ベスト5常連で、何となく敬遠してたアドラー心理学の本。対話形式でアドラー心理学のエッセンスを解いてく内容で、噛み砕いた説明、要所要所でのおさらいなど、導入本的な仕上がり。「何があったか」ではなく「どう解釈するか」のパラダイムシフト(認識の転換)は、結構衝撃です。

    すごく耳に痛いなと思ったのが「ほめるという行為には『能力のある人が、能力のない人に下す評価』という側面が含まれています」。ほめるのもぶん殴るのと一緒で、相手にマウンティングする、縦の関係を強いる行為です、というアドラー心理学的解釈。

    承認欲求を使った動機付けって当然有効で、私も部下や直属の上司に対して意図的にやります。が、確かにこれは権力争いをソフトに仕掛けてるってことで。対人関係のカードを相手に握らせない、アドラー心理学的考え方からはネガティブな行為であるという"気づき"が、本書一番の自分的ハイライトでした。

    ただこの「ほめる」の手法、善意悪意に関わらずやってる人は相当いますよね。そういった意味で、他者に悪用されて、気づかぬうちに縦の関係を強いられないための、自己防衛的心理学本でもあります。
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    投稿日:2014.09.20

  • 対話形式で読み進めやすい

    自己啓発関連の書籍が好きで、あるときアドラー心理学というものを知りました。アドラー心理学に関しては基礎知識を3時間ほど学んだ程度の知識レベルで本書を読んでいます。
    私が初めてアドラー心理学に出会ったときに感じた疑問と同じようなものを、本書の中に登場する青年が哲学者にぶつけます。
    哲学者が、ときに優しく、ときに厳しく青年に語りかける様子に、アドラー心理学の特徴が非常にわかりやすく表現されていると感じました。アドラー心理学に対する理解を深めるために非常に参考になりました。
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    投稿日:2013.12.31

  • 幸せになるための心理学

    私は、心屋仁之助さんの著書を何冊も読んだのですが、心屋さんの噛み砕いたカウンセリング本では物足りなくなって、アドラー心理学の入門書のこの本を読んで見ました。
    正直なところ、一部に受け入れがたい主張もあるのですが、大部分は目からウロコで、人生の捉え方が変わりそうです。著者も言われているようにアドラーは心理学というより、哲学です。ユングやフロイトとは、まったく違うアプローチです。
    難しい内容ですが、解りやすく書かれており、どうすれば幸せになれるのか考えている方や心が疲れている方に、是非お勧めします。
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    投稿日:2014.05.05

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ブクログレビュー

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  • m.

    m.

    論文を理解しやすくまとめてくれた本!!!

    悩みとかは対人関係が全てであることや
    今を生きる!!!ということや
    人生において大切なものを学んだ気がします。

    内容を忘れちゃいそうなのでもう一回読み直したい、、、!!!続きを読む

    投稿日:2024.04.15

  • 2063676番目の読書家

    2063676番目の読書家

    目的論と原因論
    例えば親が子供に対して叱っているとする。これは勉強をしていないから怒っているのではなく、親が勉強をしてほしいという自分の考えに逆らっているから怒っている。子供のためと思ってだとしても、実際は親の自己満足なのである。人はそれぞれ自分の人生がある。人の考えは変えることはできないし、変えようとすることも間違っている。また、人に嫌われないように生きるということも間違っている。どんなに嫌われないように行動したとしても、全員に好かれることなどはできない。

    自分の正しいと思うこと、人のためになると思ったことを周りの意見無しに真っ直ぐ進んでいく。
    その先で出会い、付いてきてくれる人間こそが今後関わっていくべき人間。

    去るものを追うな。それはお前が成長したからだ。


    自分の信じた道を突き進み、今この瞬間に全身全霊をかけて生きていきたい。
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    投稿日:2024.04.15

  • もっちりこいしまる

    もっちりこいしまる

    多くの人を救ってきた本だと思う。
    自分自身薄々気付いていたが認めたくなくて目を逸らし続けてきたことを明確に言語化された。
    同時に、何年も私を縛り続けていた強固な鎖から開放された気分。
    自分がいかに恵まれているか実感した。続きを読む

    投稿日:2024.04.14

  • 2021951番目の読書家

    2021951番目の読書家

    自分が変われば自分から見えている世界は変わる。不満を思う原因は自分自身の中にある。他者と比較せず、自分自身の軸の中で自分を受け入れ、他人に貢献していると実感することが幸せにつながるという考え方。
    まだよくわからない部分もあると思うので、迷ったら都度この本に振り返ると面白そう。続きを読む

    投稿日:2024.04.09

  • gzn03

    gzn03

    〈メモ〉
    他者貢献・・・自分は誰かの役に立っていると思えたときだけ自分の価値を実感する
    幸福とは他者貢献

    投稿日:2024.04.08

  • 鼻炎治した医

    鼻炎治した医

    このレビューはネタバレを含みます

    タイトルからは他人から嫌われる勇気を持つことで、対人関係のストレスから解放されて良い生活が送れると考えていた。

    実際の内容としては
    ①行動できていない原因があるのではなく、行動できていないことを過去の経験に意味づけしているだけという原因論から始まり、
    ②人間の悩みはすべて対人関係の悩みとして、他者との比較ではなく理想の自分との比較をすることで枠組みを変えてしまう
    ③最後に人生のタスクとして
    1.自立すること
    2.社会に調和する
    そのための心理面の目標を
    1.自分には能力があると思うこと
    2.人々は自分の仲間だと思うこと
    を上げていた

    タイトルから対人関係の対処についての内容と考えていたが、最終的に自己肯定感を高め社会貢献につなげる人生のプロセスについて考えさせる内容だった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.04.08

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