社会契約論/ジュネーヴ草稿

ルソー, 中山元 / 光文社古典新訳文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • YOERU

    YOERU

    1762年ルソー50歳の時に出版。
    2019年の現在から約250年前に刊行された本だ。

    当時、フランスは王政による封建制度だったが、人民に主権があるとしてこの『社会契約論』を打ち出した。


    が、
    即刻発禁処分となりルソーも迫害を受けて国外逃亡する。
    そして、ルソーは祖国の地を踏むことなく没する。

    1778年のことだ。
    それから11年後の1789年にフランスで革命が起こる。

    ルイ16世はギロチン処刑、マリーアントワネットも車で引き回しの後処刑される。



    そして、
    1794年革命政府により
    祖国フランスへ墓地が移されて、
    ヴォルテールの墓地の横で眠る。


    その革命の思想のルーツとなった本であり、
    世界を変えた本の1冊。


    ルソー著、『社会契約論』。
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    投稿日:2019.03.26

  • マタン

    マタン

    このレビューはネタバレを含みます

    教科書でもこの書名は出てくるでしょう。
    でも大学等でこれを読み進める機会がない限り
    読む機会もまずないでしょう。

    非常に難解です。
    そう、理想の国家について長々と出てきます。
    ちなみにこの2つは同じものですが
    微妙に違います。

    共通なのはキリスト教のところですね。
    これは当時としては強烈なことを
    いってしまっているので教会を
    確実に敵に回しています。

    この本はフランス革命の
    きっかけになったそうです。
    ある制度にどっぷりつかってしまってましたからね…

    レビューの続きを読む

    投稿日:2016.01.11

  • itomona

    itomona

    『社会契約論』と巻末の解説を読んだ。ルソーの言う「一般意志」というのが、昔からどうもうまくイメージできなくてもやもやとしていたのだが、これを読んでやっとわかった。やはり解説本を何冊も読むより原典(訳本ではあるが)にあたる方が早いなと思った。「一般意志」についてルソーはかなり丁寧に繰り返し書いてます。「一般意志」は立法を行うのであり、執行権に関わるものではない、ということ、また、一般意志とは、自分よりも全体を優先するということではなく、それぞれの成員が他人にも納得できるような自分の都合を出し合う中で形成されるものであるということがわかっただけでも収穫でした。続きを読む

    投稿日:2015.10.15

  • tomoakiiii

    tomoakiiii

    主題:人間をあるがままの姿において捉え、考えられるかぎりで最善の法律を定めようとした場合に、市民の世界において、正当で確実な統治の規則というものがありうるのか。

    社会構築の唯一の原理としての「合意」
     ルソーはまず、「社会」というものがいかにして成立したのかを考察する。なぜなら、ルソーにとって「社会」とは人間にとって自明ではないからである。古代ギリシア哲学 と異なり、ルソーは人間の「自然状態」を想定する。自然状態こそ、人間にとって「自然な」状態であり、社会を構築するのはある種「特殊」なのである。自然状態では、誰もが独立して生きており、他者と恒常的な関係を結ぶことはない。そこでは、「彼が気にいり、しかも手に入れることができるものなら何でも自分のものにすることのできる無制限の権利(P50)」がある。このように、ルソーにおける自然状態は肯定的に描かれる。ではいかにして「社会」は発生したのであろうか。この問いに対し、ルソーは二つの側面から説明する。一つ目は、なぜ社会を構築する必要が生じたのかという側面。二つ目は、どのような手法によって構築されたのかという側面である。第一の側面では、ルソーは「環境の変化」から説明する。なんらかの偶発的な環境の変化により原始状態を存続することができなくなるのである。「人類は生き方を変えなければ、滅びることになる(P38)」。このようにして「共同」の必要性が生まれた。第二の側面では、まさに「社会契約」から説明する。ルソーによれば、自然に社会が生じることはない。そこには構成員の「合意」もしくは「契約」がなければならないのである。その社会を構築する最も初めにかわされる契約を「社会契約」と呼ぶ。社会契約は、必ず全員一致である必要がある。その契約の内容は、「社会のすべての構成員は、みずからと、みずからのすべての権利を、共同体の全体に譲渡する(P40)」というものである。こうして社会が発生する。社会状態では、社会的自由、所有権、道徳的な自由といった、自然状態には存在していなかった様々なものを獲得できる。

    最高原理としての「一般意志」
     社会契約によって社会を設立したことは既述したとおりである。社会契約は市民に平等を確立する。なぜなら、平等な契約でなければ、合意は成立しないからである。社会契約によって、市民は「すべて同じ条件で約束しあい、すべての市民が同じ権利を享受する(P72)」のである。その結果生まれるのが、個人の意思の集合体である共同体の意志、すなわち「一般意志」である。共同体の主権者はこの一般意志であり、市民は一般意志に絶対にした絶対に従わなければならない。一般意志は最高の原理であり、政府も一般意志の召使いに過ぎないのである。だから、「主権者はこの権力を思いのままに制限し、変更し、とりもどすことができる(P120)」のである。

    理想の国家に関する考察
     以上のようにして、社会が「社会契約」によって設立されたこと、そのような社会における最高原理が「一般意志」であることが示された。では、本書の主題である理想の国家に関してルソーはどのように考えているのであろうか。大きく二つを提示している。
     一つ目は「素朴な国家」である。前提として、ルソーによれば「一般意志」は常に存在するものである。しかしながら、衰退した国家では、一般意志よりも特殊意志が優先される。特殊意志とは、共通の利害とは異なる自己の利害に関する意思のことである。したがって、特殊意志の影響力が弱く、一般意志が優先される国家こそ、ルソーの理想であるはずだ。そのような国家をルソーは「素朴な国家」と呼ぶ。素朴な国家とは、農民たちが樫の木の下に集まって国事を決め、いつも賢明に振る舞っているような国家である。そこでは、多数の人間が結びついて一体になっていると感じている。このとき、「共同体を維持し、市民全体の幸福を高めようとするただ一つの意志しかない(P206)」のである。
     二つ目は、ローマである。ルソーはローマを「地上でもっとも自由で、もっとも強力だったローマの国民(P223)」と評している。そして、ローマの統治の方法を探究するのである。ローマの統治における重要な制度は「民会」である。そこには三つの条件があった。①民会を招集した団体または行政官が、招集に必要な権限を持っていること。②集会が法律で認められた日に開催されること。③占いで吉とでることである。他に、選挙の方法や、監察制度、宗教に関してもローマの制度を探究していくのである。
     以上のようにして、ルソーは一般意志が主権者であり続ける理想の国家像として二つを提示したのである。
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    投稿日:2014.12.07

  • 9worldss

    9worldss

    このレビューはネタバレを含みます

    社会契約論のみ読破。訳がわかりやすく珍しくやや理解できた。
    「どうすれば共同の力のすべてをもって、それぞれの成員の人格と財産を守り、保護できる結合の形式をみいだすことができるだろうか。この結合において、各人はすべての人々と結びつきながら、しかも自分にしか服従せず、それ以前と同じように自由であり続けることができなければならない。」という問題の解決策が社会契約論。
    具体的には自らと自らの所有する全権利を共同体の全体に譲渡する。(誰にも同じ条件が適用され人びとは他人の条件に無関心になるとあるがどうだろう。)
    そして自らがさしだしたものと同様の権利を契約によって受け取る。

    全ての人民のとって共通する利害が一般意志は常に正しい。
    よってこの一般意志への服従を拒み個人意志を優先する者は抑圧されても仕方が無い(本末転倒?)

    現実的には難しいよなー

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    投稿日:2014.10.19

  • moruku36

    moruku36

    「エミール」「告白」「新エロイーズ」など様々な著作のあるルソーの著書。

    難しい。

    これは購入してじっくり読み込む部類の古書です。

    投稿日:2013.12.13

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