【感想】アウルクリーク橋の出来事/豹の眼

ビアス, 小川高義 / 光文社古典新訳文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.3
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  • 死が漂う小説

     好き嫌いがはっきりと分かれる小説だと思います。万人受けは絶対にしません。しかし本の厚さが薄いので、ビアスの入門編としてはいいと思います。「悪魔の辞典」に興味があったり、ポーの小説が好きな方、この本を手に取っていただければ、幸いです。

     私も初めてこの作家さんの本を読みましたが、ひたすらの死と廃墟のような情景がただ浮かぶような読後感でした。小説の世界観は、現代の我々では見ることが出来ない、異次元です。筆者が体験したアメリカの南北戦争は、このような死が漂う異次元のような空間だったのだと、考えさせられました。
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    投稿日:2013.12.27

ブクログレビュー

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  • コシノ

    コシノ

    kindle unlimitedで読了。
    表題作の『アウルクリーク橋の出来事』はアクションや情景の描写が巧みで気に入った。オチも秀逸。

    投稿日:2022.11.07

  • ある

    ある

    すべて死にまつわる話。
    「アウルクリーク橋の出来事」死に至る一瞬の出来事
    「シロップの壺」商人が死んでからも堅い商売を続ける

    投稿日:2021.12.18

  • saigehan

    saigehan

    武骨というのか、男は黙ってラガービールというのか。。

    まだ近代化しないアメリカの広大な見果てぬ土地。
    3D的に人間の距離感がきちんとしていて、人情を味わう余裕がある。

    開拓途中だから、変な見栄張ったり恥ずかしがったり、自分だけズルしようとしたり、信頼関係が壊れるようなことをしたら、全てを失うことになるかもしらん。常に誠実に地に足つけ、
    生きてることに感謝、こういう不器用軍団の冗談通じない感が出てるな、と思った。

    自分は「豹の眼」にグッときた。こういうハッピーエンドが全くない作品はいい。
    続きを読む

    投稿日:2018.09.03

  • きょねこ

    きょねこ

    短編集ですが、すべての物語が生と死、生者と死者の狭間をテーマに描かれています。中でもやはり表題作の二編が心に残る。ところどころに挿入される「悪魔の辞典」にもニヤリとさせられます。

    投稿日:2012.04.16

  • MarHear

    MarHear

    とにかく死と幽霊に取り憑かれたビアスの短編集。
    あの世とこの世が交差するちょっと奇妙な物語。
    短いし、味わいがあって悪くはないが、読むべき優先度からしたら☆3つ。

    投稿日:2012.01.27

  • ヨナキウサギ

    ヨナキウサギ

    岩波文庫などで、著者の『悪魔の辞典』以外の短篇もいくつか読んだはずなんだけど。ビアスってこんなに面白かったか…と思いました。編纂がよかったのかな、それとも翻訳や解説が。それにちょうど現在の私自身の「調子」のようなものともよく合っていたような。幸運な出会いでした。続きを読む

    投稿日:2011.06.28

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