【感想】鬼

高橋克彦 / 講談社文庫
(6件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • yoh7011

    yoh7011

    平安の都で起こる怪事件の陰で跋扈する道鏡、菅原道真らの怨霊、邪鬼。弓削是雄、安部晴明ら陰陽師の系譜を辿り、歴史の暗部から世界を読み解いていく。
    藤原氏支配の礎を築いた政変<応天門の変>の謎を陰陽師で解き明かす「髑髏鬼」他、秀逸な怪異譚全5編。『白妖鬼』へ連なる妖かしの物語の原点がここにある!


    鬼とか怨霊とか、今の時代で信じる人は少ないでしょうが、この物語の舞台である平安時代、政や異常気象の裏には必ずと言っていいほど、その存在や祟りなどで騒がれたものです。
    なかでも菅原道真の祟りは有名です。

    この物語を読んでハッとしたことが2つ。
    1つ目は、歴史の暗部には怨霊や祟りを利用した者がいるということ。
    2つ目は、そこにつけこんで、自分の立身出世を目論む陰陽師が少なくなかったこと。

    「鬼」というタイトルを見て、なにやら怖そうな話だな・・・と最初は思いましたが、どこか憎めない愛嬌のある鬼やら、鬼や怨霊以上に怖いのは人だと思ったりしました。
    何よりも怖いのは人の心。これは今でも変わらないものだと思います。
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    投稿日:2019.03.29

  • minbook

    minbook

    題名どおり、”鬼”をテーマとした短編集。有名どころの陰陽師が順番に主役を務めています。短編なのでしかたないかもですが、個人的に内容にもう一押し欲しい気がしました。

    投稿日:2013.12.16

  • cronista

    cronista

     高橋克彦は好きだけど、この短編集に関しては、力抜いて書いてるな〜というか急いで仕上げた感じでした。

     確かこれは単行本は角川春樹事務所から出して、船出したばかりの角川春樹への義理で書いたものではなかったでしょうか。内容よりもタイミングが大事だったんでしょう。

     でも、別に読んでも損はしません。京極より夢枕獏が好みの人は気にいると思います。
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    投稿日:2011.07.03

  • Shando

    Shando

    平安時代の鬼についての短編集。
    何故だか何度読んでも記憶できない短編集。
    持ってるし何度も読んでるのに記憶に残らない(うっすらとはある)ってのはなんだろなぁ。

    投稿日:2009.02.03

  • ちゃげ

    ちゃげ

    平安の陰陽師を主人公とする連作5編。「いつの世でも人は鬼より怖い」となるように、ホラー小説ではありません。権力闘争に巻き込まれる形で、妖かしからも、勝手にやってろって感じ(笑)気軽、手軽でいいと思います。歴史の勉強にはなりませんが、平安時代の繋がりを思い出すのには役に立ちました。完全に脇役ですが、道鏡、道真、将門、道長と著名人が出てきます(笑)
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    投稿日:2008.03.09

  • 神威

    神威

    時代は平安…。滋丘川人、弓削是雄、賀茂忠行、安部晴明ら稀代の陰陽師たちの物語。鬼とは何か、華やかだけでは語れぬ時代の闇を垣間見せる。

    投稿日:2004.11.11

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