【感想】歴史好きは必ず読む 宮本武蔵 完全版

吉川英治 / ゴマブックス
(3件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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  • そこにいるようでいない武蔵

    長い長い歴史小説。その前提に立っただけでぼくなどは敬遠をしてしまう。一人の人物の話なのに何でここまで長くするんだ。そんな嫌悪感により自ら手に取ることはなかった。
    だが転機となったのはあるプロゴルファーの推薦からだった。歴史とは無縁のようなアスリートにより剣豪として恐れられる宮本武蔵が身に寄せる危機に対して猛然と立ち向かうのではなくて災難が過ぎ去るまでじっと隠れる様が人間的だと。そしてこの伝説的人物が人間的な行動を取る場面が随所に登場するのだった。
    煩悩を制御しあくまでも剣の道を究めようとする武蔵はストイックであった。それ故にそこまで突き詰めようとした剣の道も太平の世に移り変わろうとしてる時代において時代錯誤にもなりつつあった。できることならばもっと早く生まれていたならもっとその名を轟かせたことであろう。だけど武蔵の名前が残っているのはその存在自体が伝説となってるからだろう。
    その伝説はこの小説は間違いなく加担することになった。それは武蔵の強さの羅列ではなくその内面から繰り出される心理に心酔するからだろう。今でも謎の部分の多い宮本武蔵、読後は武蔵への親近感を抱くと同時に常に姿を眩ませるような神秘性を感じるだろう。
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    投稿日:2014.02.13

  • いっきに

    いっきに読んでしまいました。引き込まれるような描写が長編にもかかわらず飽きさせず、大変面白かったです。ただ、晩年の描写がなかったのが残念です。

    投稿日:2014.08.27

  • 吉川作品で一番

    吉川英治作品の「宮本武蔵」は、何度も映像化されていますが、やはり書籍で読むのが一番です。
    武蔵、おつうを通して日本人としての強さ、美しさを感じます。
    吉川作品の中で一番好きな作品です。

    投稿日:2015.08.31

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