【感想】座右のゲーテ~壁に突き当たったとき開く本~

齋藤孝 / 光文社新書
(93件のレビュー)

総合評価:

平均 3.5
11
28
36
11
0

ブクログレビュー

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  • Suuuuuusan

    Suuuuuusan

    結局、成果を出したければ小さいことからやれ!と書いてあって全くもってその通りです…となりました。ちょっとやる気出た、やります。はい。

    ちゃんと古典文学だったり、クラシック音楽絵画、一流とされるものをもっと自分に取り入れたくなった。古典の一流に触れることで、自分の中に基準ができる。世界に愛せる領域がふえる。アウトプットも変わっていく気がする。自分に資本を作るイメージ。

    特に意識していなかったけれど、自分にも短い人生でその実感がある。読書に傾倒した小中学生時代の自分に感謝。アカペラも古典から現代まで生演奏を聴きまくった結果、本当に良いものとそうでもないものの区別もつくようになった気がする。

    他に印象に残ったものは下記。
    - ちゃんと師匠について学んだ方が質が高く、早い。最近は独学の方がすごいという風潮があるがいかがなものか。
    - 自分を限定して生産し続けると成果が出やすい(誘惑に負けて手広くやると成果は出づらい)。
    - 日本語はタフ(もともと中国語と大和言葉を混ぜてできた言語。カタカナがあり、外国語を飲み込んでいける)。
    - 20年前は、「ものを知らないのが恥ずかしい」という風潮がまだあったとのこと。確かに、今はみんな堂々と知らない、わからないと言う。大学生すら本を読まないと斎藤先生は嘆く。たしかに、なんなんだこの世界は。いや私もそうだったな…反省。

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    投稿日:2023.05.16

  • otter

    otter

    何か一つに熟達せよ。
    自分が本当に使いこなせる技術を確立し、それは他人とは決定的に違うレベルまで達させよ。
    最高がわかれば、それ以外を相対的に位置付けられる。
    他人よりも師匠に学べ派。(体系的に学べるから)
    ◎大きなものを学べば一生の資本になる
    ◎自分に投資せよ(金と時間)
    ◎仕事にトラブルは付き物と心得る。長引けば長引くほどトラブルが起きる可能性があがる。
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    投稿日:2023.05.05

  • seiyan36

    seiyan36

    齋藤孝さんの作品、かつては良く読んだものです。
    本作は、2008年に読んだ作品です。
    もう、15年前になりますか。。

    著者、齋藤孝さん、どのような方かというと、ウィキペディアには、次のように書かれています。

    ---引用開始

    齋藤 孝(さいとう たかし、1960年〈昭和35年〉10月31日 - )は、日本の教育学者。明治大学文学部教授。学位は教育学修士(東京大学・1988年)。著書に『声に出して読みたい日本語』など。

    ---引用終了


    で、本作の内容は、次のとおり。

    ---引用開始

    ゲーテが教えてくれた仕事のヒント、生き方のヒント。

    ---引用終了
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    投稿日:2023.03.01

  • ナマケモノ

    ナマケモノ

    ゲーテの言葉を借りながら人生を生きるうえでのヒントを提示している

    ふむふむ、高尚で近づきがたい印象をもつゲーテもこのように取り上げられると身近に感じられて良かった

    「自分の立ち位置がわからなくなったとき、なにか壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。」と前書で述べられていたが、内容はそこまで簡単に享受できるようなものではないと感じた
    これは私個人のレベルの問題かもしれないが

    とはいえ色々気づきを得たことは間違いない

    ✏この世において、劃期的なことをするためには、周知の通り、2つのことが肝心だ。
    第一に頭がいいこと、第二に大きな遺産を受け継ぐことだ。(ここでいう遺産とは金銭的なものを指さない)

    ✏圧倒的な才能の前では、すべてを投げてしまいたい衝動に襲われる。(中略)そこそこの才能があったとしても、それで自分の道を断ってしまうのは哀しい。強烈な刺激は受けても、支配されないくらいの距離感をもつことだ。

    ✏つまり、仕事上起きた不都合な邪魔は、より高次の次元にいたる原動力だとも言える。正・反・合の弁証法的のようなものだ。

    ✏「何かに心を奪われる瞬間」を技化する
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    投稿日:2022.02.20

  • とっこ

    とっこ

    あんまり、かな。

    自分の立ち位置が分からなくなったとき、壁に突き当たったときに開いてほしい。って、表紙開いたところの説明。

    ゲーテの言葉を出して例えばの解説。
    ゲーテの言葉はエッカーマン著のゲーテとの対話、ゲーテ全集から。

    ゲーテを使った齋藤さんのエッセイってのが一番近い?
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    投稿日:2021.10.02

  • non

    non

    著書は、少し偏ったものの見方なのかな、と感じる部分がいくつもあった。

    例えば、
    アカデミックではないと印象派を軽く否定していたけれど、、

    印象派の画家たちは古典的の構造を持つ作品を制作している。アカデミスムを否定していたというより、サロンの審査基準や制度に疑問を抱いていた。
    それまでの画家と、視点、主題、描き方が変わってきた。
    遠近法を破棄し、色の配置のみで遠近感を出すゴッホも、表現方法は理論的。
    モネを筆頭とする色彩理論家たち。
    彼らの作品は、単なる「印象」を描いた作品ではなく、アカデミックを超えた先に出来上がった作品である。アカデミックがあるからこそ生まれたもの。

    一方で著書は、他の章では、「計算や思考で理路整然と作られた作品は、一見よくできているようでいて、どこか物足りないものだ。人の心をつかむ力強さにかけている。」と述べている。
    その通りです。
    印象派がまさにそれを変えたんです。とツッコミを入れてしまった。

    ゲーテの言葉を、文学、芸術などを例に挙げて紹介しているのだが、知識は広いのだろうがあまり深くない印象をもった。少なくとも、芸術に関してはもう少し理解を深めていただきたいなと思った。

    ゲーテの言葉を紹介するというより、ゲーテの言葉を借りて、著書の思考を紹介していた。

    共感できたところは少なかった。
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    投稿日:2021.08.11

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