3月のライオン 5巻

羽海野チカ / ヤングアニマル
(225件のレビュー)

総合評価:

平均 4.5
112
66
17
0
0
  • 勝負の世界よりも残酷な現実

    厳しい棋士の世界と、あたたかい川本家とのやりとりのバランスで成り立っていたと思っていた物語の構造が大きく崩れる第 5巻。

    ある意味で、ルールが明確な勝負の世界よりも残酷で救いのない”いじめ”を正面から描いており、胸が張り裂けそうになります。
    確かだと思っていたものが足元から崩れていくのに、対処療法しか見つからずどんどん物事が悪化していく様子は、絶望的な気分になり、本当につらい。

    羽海野チカさんの作品は本作が初めてで、「なんか少女マンガみたいなかわいらしい絵を書く人」というくらいの印象だったのですが(失礼)、
    本巻を読んで私は白旗を上げました。

    すさまじい本気がこもった作品です。この作家は、本物です。
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    投稿日:2014.02.10

  • 笑えて泣けて、考えさせられる

    4巻までは主人公、桐山零と川本3姉妹とのほのぼのとして、温かい関係が描かれていた。
    零の孤独とは対照的に、温かくて楽しい家庭である川本家。
    食事のシーンやねこの描写などニヤニヤしながら読んでいた。
    の作品では零が暗く、川本家が明るく対照的で、とてもいい関係だと思っていた。

    だが、5巻の後半から川本家にも大問題が発生。
    ひなたがいじめで苦しむことになる。
    零はひなたを守ると誓う。

    いじめも問題に直面したことがないので、この作品を読んで考えさせられた。
    正しいことをしている人間が理不尽ないじめにあうなんて、怖い社会だ。

    とにかくみんなに読んでほしい。
    でも、やっぱり、笑えて泣けてとても楽しい作品です。
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    投稿日:2015.04.01

  • 作者の真摯さに胸を打たれる

    じいちゃんの孫ボケに爆笑必至キタコレ! の ほのぼの5巻ではあるが
    それだけに巻末からの 「いじめ」の話には胸が締め付けられる。

    いじめを庇ったがために自分も虐められることになった ひなたが
    恐怖に負けない様に川辺で発した 優しくて力強い言葉に
    その場にいた零だけでなく自分も救われた気がした。

    今更どうしようもない過去の出来事でも
    過去そこにいなかった、今を生きる誰かの気持ちによって救われることがある。
    いじめの話を挿し込まなくても支障はなかっただろう、
    それでも書いた作者の想いが誰かの救いになる事を願って止まない。
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    投稿日:2014.10.29

  • どうしてもっと早く読まなかったのだろう

    1巻無料で以前読んでいたのだが、続巻にはなかなかきっかけがなく読んでいなかった本作。キャンペーンでこの5巻までを購入した後、一気に購入して最新刊まで読むことになりました。

    どうしてもっと早く読まなかったんだ、自分!?

    零の学校生活が部活動などで充実し、また川本家との付き合いも深まる中でほっこりしてきたと思ったら、後半からかなりのシリアス展開に。。。
    中学生時代の子どもの残酷さ、そして幼いながらも自分の正しいことを貫いているひなたに、零の過去回想とも絡んで、胸に突き刺さる展開でした。
    泣けてしょうがなかったので、自宅で読んでいて良かった。

    子どもでも大人でも、可愛さもシリアスもあり、心を揺さぶってくれる作品です!
    買ってよかった。何度も読みたい。
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    投稿日:2016.11.01

ブクログレビュー

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  • 小鳥遊ひよの

    小鳥遊ひよの

    「気にせんでももとよりここは鬼の棲家 火の玉みたいに傲慢で気の強い人間しかおらんのにな」
    あたたかくも棋士の厳しい勝負の世界を象徴するような一言で好き。
    宗谷と隈倉の名人戦も見所。インタビューでは淡々としていた隈倉が壁を蹴破っていたシーンもいい。零だけじゃない。飼いならせない内なる獣とともに皆、戦っているんだ。

    島田への心ない言葉に腹を立てた後藤。
    「リングに上りもしねーで野次だけ飛ばすヤツを見ると虫唾が走るんだよ」
    己の獣と向き合えないと、人は外に攻撃してしまうのかなと感じた。
    後藤に対する零の複雑な感情。そして、読者としても後藤と香子の関係性を見て、印象は変わってきた。一筋縄ではいかないね。まさしく「混沌だな」。

    零の心にのしかかっていた学校への思い。
    「何かこう『思いがけないモノ』が入って新しい味が生まれるのもいいな」
    この言葉通りの放課後将棋科学部(将科部)のエピソードもよかった。お互いの宝物を交換し合うような。あのラムネの味は忘れられないだろうな。

    そして、その一方で学校という同じ場所で、ひなたに影をおとす事件が。
    「後悔なんてしないっ しちゃダメだっ だって私のした事はぜったいまちがってなんかない!」
    ちほを救えなかったひなた。しかし、この言葉は過去に孤立していた零のことを救った。この世界には手を差し伸べてくれる人もいるんだと。
    重く深いこのテーマをどう掘り下げてくれるかに期待したい。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.01

  • blackkitty

    blackkitty

    このレビューはネタバレを含みます

    ・44 ひなたが和菓子屋さんをめざすのは、遠い伏線?
    ・47 対局のおやつには、制限は無い?
    ・48 柳原は、後藤と香子のことを知っている?
    ・52 零はひなたの行動によって救われたみたいですが、零≠ちほという酷い現実が。

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    投稿日:2018.03.27

  • 夢色

    夢色

    【あらすじ】
    林田先生、二海堂、川本家の三姉妹…。周りの人々の温かさに少しずつ心溶かされ、学校生活・棋士生活の両面で前を向き始める零。しかし、そんな零の心を乱す事件がひなたに振りかかる…。

    【感想】

    投稿日:2018.01.06

  • haniwabon

    haniwabon

    このレビューはネタバレを含みます

    この巻も泣けました。
    学校での出来事は自分にも覚えがあるから。
    ひなちゃんは温かくて、優しくて好きだな。
    零も救われてよかった。
    今度はひなちゃんの支えになってあげて欲しい。

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    投稿日:2017.12.13

  • かおるひめ

    かおるひめ

    う~む、イジメの事で固まってしまいました。
    どうやって解決するのか、気になる。
    とにかく人物描写、のめりこみますね~。
    人間将棋での島田さんの人柄、
    宗谷、隈倉、後藤・・・将棋にかける闘志の凄さ、
    本家の人々、林田先生、野口先輩、二海堂、香子、
    そして二年になった零!
    「一生かかっても 僕は 君に 恩を返すよ」
    あ~零の心の成長を感じました。
    続きを読む

    投稿日:2017.10.27

  • koji54

    koji54

    ひなちゃん ありがとう
    君は ぼくの恩人だ
    約束する
    僕がついてる
    一生かかってでも 僕は 君に 恩を返すよ

    投稿日:2017.04.17

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