【感想】予告犯 3

筒井哲也 / ジャンプ改
(23件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
5
10
4
0
0
  • 計算されたラスト

    完結!最後には奥田の真意も明かされ、謎を残さずすっきりと終わります。話題となった政治ネタなどもきっちり押さえられています(一つは少し不謹慎かなとも思いましたが、周囲の推測が正しい場合は、こういう扱いを受けても仕方ないですね。あくまでフィクションですし、現実は関係ない)
    奥田が設定したパスワードの解析を行う場面があるのですが、桁数が5桁というのは計算時間の都合もあるけどヒョロも含めた5人の仲間という意味もあるのかもしれませんね。
    あるキャラがまさかの再登場を果たたり、速攻で捨てといたからダイジョーブなど笑える場面もありました。
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    投稿日:2013.12.19

  • 完結!

    一気に駆け抜けて終わった漫画ですが、一切無駄のない描写で本当に楽しめました。最終話の一つ前の回の最終ページの吉野警部の言葉が読者の心情を代弁している気がしてなりません。

    投稿日:2015.06.06

ブクログレビュー

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  • dai-4

    dai-4

    ミステリ漫画ガイドから、だったか。あまり期待していなかった分、かなり楽しめた。どっちかっていうとホラー寄りかな、ってことでこのタイミングで読んだんだけど、猟奇的描写は殆どなく、かなり本格的なサスペンス。whoとかhowでなく、whyに焦点が当てられているのが良い。ちょっと切なくなってしまうラストまで、終始読ませられる作品。続きを読む

    投稿日:2023.09.09

  • morimotoseiichi

    morimotoseiichi

    最終巻。ネットカフェにて。もう少し続けて話を広げてほしかったという思いもあるけど、だらだら続けられて矛盾やほころびや未回収の伏線がぼろぼろ出てくるのも嫌なので、これぐらいがちょうどよかったのかもしれない。続きを読む

    投稿日:2019.01.22

  • のはくん

    のはくん

    シンブンシを名乗る男が動画サイトで予告し、犯罪を犯す。犯人の目的は一体何なのか。現在の社会問題ともなっているネット犯罪を軸としたスピードある展開でとても面白い。残酷な描写もあるので、免疫ない人は要注意。身近に感じられる題材なだけに、実際にあり得そうで興味深く読むことが出来た。続きを読む

    投稿日:2015.12.30

  • ぱぱいや33

    ぱぱいや33

    このレビューはネタバレを含みます

    映画を見て面白かったので借りた。珍しく、原作より映画の方がいいな。何事も原作第一と思ってたけど。まず絵がイマイチ。ラストも映画の方がいい。仲間たちは奥田が一人で罪をかぶると知っていたのか。いやでもノビタは密告しようとしたんだから、知らなかったのか。そこらへんが原作でははっきりしないんだよな。しかしみんな奥田に罪をかぶせた罪悪感はないのか。あの海で寿司を食べるシーンはとても良かったのに、映画オリジナルみたいだ。しかし、あの産廃処理の現場はひどすぎる。あー、吉野のエピソードも漫画じゃないんだな。映画の方がストーリーがしっかりしてる気がする。ちゃんと分かりやすいというか。捕鯨団体のエピソードは削られてたけど。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2015.07.31

  • kuma0504

    kuma0504

    映画「予告犯」が素晴らしかったため、原作も読んでみた。結果は、甲乙つけがたい所もあるが、基本的に映画の方が秀逸だった。

    映画オリジナルの設定は何だったのか。幾つかを羅列してみる。
    (1)サイバー犯罪対策課の吉野絵里香の過去を、貧困あがりにしたのは映画オリジナル。よって「シンブンシは単なる犯罪集団」として嫌悪する吉野の主張は「貧困は自己責任、私は頑張ってここまで這い上がってきたんだ」という自負と共に一見正しいかのように思える。しかしシンブンシの目的が「社会に対する復讐ではない。」とわかった途端に吉野の誇りに疑問が生まれる。「頑張れる分、貴方は幸せだったんだよ」というセリフは映画オリジナル。貧困スパイラルの仕組みは、映画の方がわかりやすく、シンブンシたちの動機とは裏腹に、極めて社会性の高い映画に仕上がったのは、そのアンチテーゼとしての吉野の存在があったからに他ならない。

    (2)一度履歴書に未就期間が載ってしまうと、再就職が極端に難しくなり、結果日雇いになってしまう構造は、映画オリジナル。映画の批判に「あれぐらいで自殺を選ぶのはリアルじゃない」という声があった。漫画は、最初から奥田1人自殺することで、他の人間の罪を3年ぐらいに軽くさせていた。映画は他の3人を無罪にさせるかのようなラストにさせていたが、そういう意味では、漫画の方がリアルだったのかもしれない。それにしても、自殺するまで追い込まれた「社会的背景」は映画の方が優れていて、あれでも主人公たちの「絶望感」が理解できないようでは、それだけで観客の「想像力」か不足していると私は思う。

    (3)マンガのキーセリフは「それが誰かのためになるという間違いのない確信を得た時、人は利得を超えた行動をとることがある」となっている。映画よりもかなり難しく言い回ししている。「少しでも誰かのためになるのならば、人は動く」。こちらの方がよりわかりやすく、真実を突いているし、発せられたセリフも、吉野の独り言ではなく、ネットカフェ従業員のセリフだったので、より共感を得るものになった。映画の方が秀逸。

    その他、漫画にはハッカーが捜査に協力するなど、非現実設定も少しあるなど幾つかの異同もある。ただ、この複雑な犯罪漫画を作り切った筒井哲也の才能は、漫画作者にするのには惜しいほど際立っていると感じた。
    2015年6月19日読了
    続きを読む

    投稿日:2015.07.11

  • よっぴー

    よっぴー

    このレビューはネタバレを含みます

    この終わり方は好き。
    すべての筋が通って、何が目的で、どんな動機で動いていたのかがすべてはっきりするし、爽快感のある最期だった。
    この結末を最初からすべて想定していたのはすごいと思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2015.07.04

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