【感想】俳句への旅

森澄雄 / 角川ソフィア文庫
(1件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • おーやん

    おーやん

    入門書、通史の類はたくさんあるけれど、
    グッとくるものは少ない…
    きっと、客観性を重んずるあまり、著者本来の
    志向が薄められているせいじゃあないだろうか。

    本書は、かっこうの入門書であるように思った
    著者は真摯に俳句に対峙しながら、自身を見据えている…
    それが、ひしとつたわってくるから、心揺さぶられるんだと思う。
    あからさまに語ることのはずかしさ…その一方の熱い気持ち…

    こんなエピソードが紹介されている…

    ―おのれをかえりみる暇もなく、あわただしく過ごした。
      少しうそ寒くむなしい思いがある…(テレビの対談で)…
      高峰秀子が「忙しいってはずかしいことよ」といった言葉が、
      いたく胸にこたえて、しーんとしたひとときをもった。

    巻末で紹介されているのが杉田久女…そうした構成を選んだ
    著者の熱い思いが感じられてならない。杉田久女は、
    生涯のほとんどを九州・小倉で過ごしたという。
    「炎の女」と云われた杉田久女を、もっと知りたくなった。

    今年は、森鴎外の生誕150年、松本清張の没後20年にあたる…
    両者のゆかりの地でもある小倉…どうやら清張の文学館も、
    必見のすばらしいものであるらしい…杉田久女から、
    森鴎外、松本清張を追って…今年の夏は、小倉に旅しようかな…
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    投稿日:2012.06.12

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