【感想】仮面舞踏会

栗本薫 / 講談社文庫
(17件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
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  • 栗本薫って良いですよ

    今は当たり前になったチャットの中で引き起こされる殺人事件。この世代の人には想像できそうな事件ですが、チャット概念のないかなり昔に書くことができたことがスゴイ。伊集院大介は相変わらず飄々としているのに鋭く、テンポよいものがたり進行で楽しく読めます。続きを読む

    投稿日:2014.02.21

ブクログレビュー

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  • ainon

    ainon

    伊集院大介シリーズ


    子供の頃に事件でかかわりがあったアトム君が、
    浪人生になって登場!

    ネットのなかでの姫騒ぎが、
    女子大生殺人事件に発展



    伊集院大介がでてくるまでのアトム君の奮闘ぶりに
    ドキドキハラハラ


    そして、伊集院さんが来てからの安心感!


    二転三転してなんだかぞっとする結末は
    読む価値あり!
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    投稿日:2022.06.22

  • ちょ

    ちょ

     1995年に書かれた、コンピュータ通信によるオンライン上の人間付き合いと、そこでのコミュニティで起こる事件。
     久しぶりに読んで見たのだけれども、今読んでも面白い。
     もちろん、現代では使われないコンピュータ用語やオンライン用語もあるんだけど、けれども、何というか、人の業は変わらない。

     誰かに認められたい。見てほしい。現実の日常生活でそれがかなわないならば、匿名世界であるオンライン上でなんとかならないだろうか。オンラインではいまや世界中のどことでもいつでもつながる魔法のツールだ。けれども、承認欲求をかなえるための相手は機械仕掛けではなくて、やはり人間相手でしかないというのが切ない。当たり前だけどね。
    続きを読む

    投稿日:2017.09.12

  • ナオ

    ナオ

    初めて読む作家さんだった。あらすじを読んで気になって借りてみた。



    浪人生の稔は勉強の合間にパソコン通信にはまっている。さまざまな人間との交流もあり楽しんでいる。そのサイトに、『姫』と呼ばれるネットアイドルがいて、親衛隊だのファンクラブだのがある。ある日、オフ会に出ない『姫』が出ると言い出し、親衛隊やらファンクラブは盛り上がった。しかし、当日。待ち合わせの場所で女子大生が何者かに殺害されるという事件が起こり…



    小説が書かれたのは、約20年前のこと。小説内のパソコン通信やらオタクの定義等が懐かしく思えた。今やネットでさまざまなことができて、便利な世の中になってる。ネットを使わない人なんていない世の中じゃないかなってぐらい。スマホだってあるし。
    だけど、小説はネットが出てきたばかりの頃で、一般人には理解されない世の中。主人公は自分のことをオタクって言ってる。今と違うオタクの定義にちょっと違和感をかんじたりした。



    また、小説の中で『未来には地球の裏側にいる人たちとだって、顔を合わせて会話も出来るし、飛行機に乗らなくたってデータのやりとりもできるようになるんだ!』と主人公が力説してるところがあるけど、確かにスカイプがそうだし、メールとかでデータのやり取りもしてるなと感心してしまった。


    20年前の人が、今のスマホを見たらびっくり仰天しちゃうんだろうな。今のほうが、まぼろしの街へ行ってる人たちのほうが多いと思う。


    2015.12.6 読了
    続きを読む

    投稿日:2015.12.06

  • hige0519

    hige0519

    パソコン通信が生んだバーチャル・アイドル「姫」。男共は皆「姫」に夢中だった。そんなある日、オフ会に初めて参加することになっていた「姫」らしき人が待ち合わせ場所で殺されます。果たして被害者は本当に「姫」だったのか?そして犯人は誰なのか?

    顔の見えない人間同士の微妙なやりとりと、それぞれの思惑が交差します。ネット社会特有の不気味さがリアルに描かれていて臨場感がありました。ライトノベルっぽい平易な文章ですが、社会派要素を兼ね備えた一風変わった安楽椅子探偵モノとして楽しめました。
    ただ、状況説明の繰り返しが多かったので、少々くどい印象が残りました。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.31

  • あかり

    あかり

    このレビューはネタバレを含みます

    今は懐かしいパソコン通信がテーマ。
    パソ通といえば、金田一少年の事件簿の電脳山荘殺人事件を思い出します。
    今のネット社会では無理なトリックですが、パソ通ならではのお話。
    これを読むといかにネットマナーが大切かが解ります。
    この話みたいなこと、いくらでも起こってると思うので。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2013.10.10

  • 花みつ(花とみつばち)

    花みつ(花とみつばち)

    久々に読んだ栗本薫さん。作者は死んでも作品は残るのですね。まだ未読の作品は山のようにある。これは未読だったが、パソコン通信を使った先取り感に驚く。いつも時代の先を行ってたから栗本薫(中島梓)の再評価はこれから始まるのかも、と思ってみたり。
    ミステリとしても久々にワクワク感を味わえたよ。流石乱歩賞作家。どうやってまあ書けたんだろう。謎解きは面白かった。

    幽遊白書は未読なのでそのネタがあるとは気付かずスルーするところだった。どこ? 栗本さんお得意の引用(マンガネタ)ですが。
    続きを読む

    投稿日:2012.12.31

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