【感想】レッドゾーン(下)

真山仁 / 講談社文庫
(91件のレビュー)

総合評価:

平均 4.1
23
42
16
1
0
  • 一体登場人物は何人になるのか?

    最後の最後までハラハラさせられました。
    金融業界はドライで、金儲け主義が大半という印象でしたが、
    登場人物全員がそうではないのが、魅力的でした。
    1人1人のバックグラウンドまで細かく設定されていて、
    よく考えられた作品なのだと感じました。

    大切なのは情報と人脈か。
    終盤は説明文章(会話文だけど)が多く、勢いに欠けましたが、
    これだけ壮大なストーリー、説明していただかなくては難解です(笑)
    マジテックのその後が知りたい。。。

    ※『レッドゾーン上』のコメントタイトルで書いた私の言葉、
    下では鷲津氏が言ってました(笑)ただしラテン語で。
    続きを読む

    投稿日:2016.12.29

  • 真山といえば、やはりハゲタカシリーズですね。

    真山作品の中には、自分が社会で生きていく上でのヒントがあちこちにちりばめられています。中でもハゲタカシリーズは格別。本作で明らかにされるアランの死の真実にも注目です。

    投稿日:2016.06.12

ブクログレビュー

"powered by"

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    下巻になってもなかなか鷲津の真打登場とはならず、CICとの睨み合いで我慢の時が続く。そんな鷲津も虚無感やイマイチ燃えないなど心情の変化があるところが面白い。そんな彼が本気を出した時こそが勝負所!見逃せない。

    最後の難局も、鷲津が描いた絵図にすっかりハマり、今回も大儲けした。アランの死の真相も分かり、物語としてはひと段落か。こんな取引を毎回してたら身体がもたなそう。

    あらすじ
    賀のTOBで揺れるアカマ自動車は、社長の古屋と副社長の赤間太一郎の争いが激化していた。そんな中、賀は株式の31%の取得を目指して着々と株を買い進めていた。

    鷲津はスイスに飛び、ファンドの資金集めの工作と、北京や上海を訪れて、賀やCICの動きを探っていた。賀に資金不足の噂があることや、CICを裏切って糸の切れたタコのようになっていると推測する。鷲津はホワイトナイトとして登場する機会を伺っていた。

    そんな中、アカマの防衛産業への乗り出しがスクープされ、古屋は賀から辞任を要求される。賀と太一郎が組んだ気配があった。

    芝野は、マジテックの再生をディーゼルエンジンのコア部品にできないか模索し、アカマにアドバイスする代わりにマジテックの社員がアカマの製造工場を見学させてもらう。マジテックの職人はロボットの高度化のためには町工場の技術が活きるのではないかと閃く。

    鷲津はアカマへ乗り込み、今後の方策を伝える。関係者を早急に処分し、副社長の太一郎にも引導を渡す。古屋は社長として残り、毅然と対応する。もしもの時の防衛策に備えて子会社をMBOの上、非上場化して主要技術者を移転させる計画まで立てた。賀はFBIからの指名手配で間も無く排除されたが、一息ついた折にアメリカのKKLの鷲津の師匠のアルがアカマの買収に乗り出すと発表する。

    彼はアメリカの自動車産業を憂い、CICがアメリカ政府に巨額の資金援助をしたことで担ぎ上げられた。鷲津はアメリカに向かい、アルと直接対決に打って出る。

    鷲津はアルとの会談で、絶妙な落とし所を提案し、受け入れられる。その後、このディールの全ての絵図を描いた香港の将英龍と会い、アランの死の真相とディールについてまとめる。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.23

  • ミイ

    ミイ

    おもしろいわ。
    でもリアル世界は、事実は小説よりも奇なりな状態になってるな。本作のラストも、今じゃあり得ないシナリオに思えて仕方ない。
    あれから中国は変わった、日本は変わらなかった。鷲津のイライラそのままの状況がずっと続いている。
    ルールの中で戦う日本、ルールを変えて戦うアメリカ、ルールなど端から無視で戦う中国。国民性は変わらないな。
    続きを読む

    投稿日:2023.05.29

  • yasu129

    yasu129

    ハゲタカ、ハゲタカⅡ、レッドゾーンとシリーズ3作一気読み!久々に読み返したけどやっぱり面白い。
    2007〜2008年アカマ自動車。将英龍と美麗の過去については突っ込みどころが多かったけど(そういう意味ではハゲタカ、ハゲタカⅡの方が無理が無くて面白かった)、金融知識ゼロの人間を虜にする怒涛の展開、素晴らしい!読むのにエネルギー使うので続きは間をおこう。続きを読む

    投稿日:2023.03.15

  • おさるさん

    おさるさん

    ちょっと冗長だなと思う部分あって進みが悪くなってしまいましたが、やっぱり最後は読んでよかった!と思う。
    最後に一気に事が進むので、もう少しバランス良くても良いなぁと思ったり。
    でもやっぱり鷲津はかっこいい。
    悲しみや罪の意識とは無縁に生きる。
    持たないわけではなく、持っていてもそれを言い訳にしない。引っ張られないという事ですね。そこまで強くなりたいものです
    続きを読む

    投稿日:2023.01.23

  • アウトプット

    アウトプット

    色々と巻き込みながらだったので、理解するのでいっぱいいっぱい。
    伏線?みたいな話が多いので、下巻もなかなか濃い内容だった。

    投稿日:2023.01.16

  • MASA

    MASA

    日本最大の自動車メーカー、中国の国家ファンド、香港富豪、米国最大のファンドと、壮大な内容にどう落とし前つけるのか、、と思いながら読み進めていましたが、なるほどです。中国国家を巻き込んでこんなに上手く行くのかというのはありますが、相変わらずの期待を裏切らない面白い展開でした。著者の綿密な事前下調べに敬服です。最後のアカマ自動車の社長室長の一言。鷲津さんどうするんだろう??
    続きを読む

    投稿日:2022.12.31

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。