【感想】新装版 ハゲタカ2(下)

真山仁 / 講談社文庫
(30件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
11
16
2
0
0
  • 情報がすべて

    上巻で煮え湯を飲まされた鷲津の復讐劇。
    ますますスケールが大きくなって、スキームも複雑化。
    それでも各々の戦略、謀略が書かれているので、わかりやすかったです。
    作中でリンが「ビット合戦と違って、(買収は)燃えないわね」と言いますが、
    十分刺激的でした!
    (ビット合戦はⅠで読めます)

    超人的な鷲津ですが、一番人間らしいのかも、と見方が変わりました。
    本能で生きてる感じがします。
    アランの死の詳細ついて、この終わり方は。。。気になります。
    続きを読む

    投稿日:2016.07.04

  • 人間鷲津

    鷲津の弱さ、人間らしさ。絶体絶命に陥った状況から、再び彼の闘争心に火をつけたのはやはりリンでした。とにかく深い、そして当然ながら面白い。読み終えると、とにかく自分も、まだまだ頑張ろうという気持ちにさせてくれます。続きを読む

    投稿日:2015.09.01

ブクログレビュー

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  • きじお

    きじお

    上巻の続きが無かったので読み間違えたかと思ったほど。

    芝野との共闘はライバルと手を組んで巨悪を倒すという、まさにエンタメ。
    読み応え充分の傑作。

    村岡のクビは当然。
    実際にああいうのがいるというのがやるせない…続きを読む

    投稿日:2024.03.15

  • につ

    につ

    このレビューはネタバレを含みます

    感想
    アメリカのプラザグループとの戦いで、鷲津はホライゾンをクビになるが、彼がこれまで築きあげてきた人脈で自分のファンドを立ち上げる!痺れる展開に。

    鷲津が負けそうなところから不屈の精神で立ち上がり、最後に勝利。カッコいい!

    個人的には、リンがアラン坊や、ママは嬉しいわ、っていうセリフが好きだったが、もうアランもいない。ラストで貴子からアランの婚約相手のことを聞かされ、続くって、次がとても気になる。

    あらすじ
    鈴紡の買収で敗北を喫した鷲津はガムシャラに働いていた。次に目をつけたのは曙電機。曙電機は芝野がCROとして赴任していた。アメリカのプラザグループが曙電機の軍事部門の買収に遮二無二乗り出したところを、鷲津の案でルネッサンス機構に就任したUTBの飯島に、軍事部門だけ切り離して引き受けてもらう。

    鷲津はこのことがアメリカの国益を損害したとして、ホライゾングループの会長をクビになる。プラザの反撃は関係者全員に及び仕返しの嵐が吹き荒れた。

    そんな中、鷲津はホライゾンを辞めてきたという仲間とGCを辞めたリンとサムライ・キャピタルを立ち上げる。

    サムライキャピタルは、プラザ、シャイン連合と壮絶なTOB合戦を繰り広げるが、株がこれ以上買えないところまで行き、鷲津の旗色が悪くなる。

    敗色濃厚になり、以前から自暴自棄だった鷲津は、プラザの将軍との会談とアランの死が週刊誌でもてはやされたことで、アランの死に向き合う覚悟をして、ボストンのアランの両親に会いにいく。そこでアランの父親から喝を入れられて、立ち直る。鷲津を立ち直らせるお膳立ては全てリンが仕組んだことだった。

    鷲津は、日本の首相とアランの父親がプラザのスキャンダルを明らかにしたことで、見事に曙電機を買収することに成功する。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.19

  • 霽

    鷲津の人間味で少しだけ身近に感じることが出来ました。
    前作に続き、押しつけやサタデー・ナイト・スペシャルなど経済の知識を学べるのも本書のいいところです。

    「そしてその受身のずるさが、孜々として日本の歴史を動かしてきたのであった。」続きを読む

    投稿日:2023.09.23

  • 星野 邦夫

    星野 邦夫

    決着としては不毛な戦いだったのかもしれないが、企業買収をめぐる各登場人物に個性があり、面白く読み応えがある。
    冷酷なだけでなく人間味のある鷲津政彦に引き込まれてしまったが、全体として高度成長期と凋落期の日本を如実に現されてもおり自分の周囲環境に引き寄せて読むこともできた。続きを読む

    投稿日:2022.08.24

  • khs5001e2503

    khs5001e2503

    少し前に読んだハゲタカの続篇。

    外資系ファンド ホライゾン・キャピタルを率いる鷲津政彦を中心に企業買収の世界を描いた物語。

    前作から海外を放浪していた鷲津政彦が後継者が謎の死を遂げたところから物語が始まる。

    前作品同様に我々サラリーマンには想像もつかない金額が行き来しながら戦うマネーゲーム。

    今回は名門企業と新進気鋭の企業に加えて国家の意思が働き、どちらが勝つのかわからない進行が続く。

    本当にこんな世界があるような気もしてくるし、現実にあったら怖いと思いながら読了しました。

    さらに続篇があるようなので読んでみたい。
    続きを読む

    投稿日:2022.07.19

  • haji07-2020

    haji07-2020

    9月-7。3.5点。
    鈴紡の買収攻防が終わり、舞台は曙電機へ。
    芝野も曙電機の当事者になり、日米のファンド・政府を巻き込んでの攻防に。

    スピード感あり、リアルな描写でスイスイ進む。
    次作も期待。

    投稿日:2020.09.09

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