【感想】やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。8

渡航, ぽんかん8 / ガガガ文庫
(37件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
15
13
4
0
0
  • 三度くる、ターニングポイント

    7巻の後を引いて、全体的に重たい感じがする8巻です。目次から怪しい感じがし、前回の「嘘告白」が尾を引いて、奉仕部の間に壁ができてしまったのが見ていてとてもつらく、6巻の最後から絆を深めていくものばかりと思っていた人にはショックだと思います。真意を言えず悩む雪ノ下、物事の選択に悩む八幡、奉仕部の壁に悩む由比ヶ浜、またこれに関連してか周りの人の心情に変化していており、特に葉山の行動は賛否が分かれると思います。しかし、この人間関係のすれ違いや思わぬ再開をとうして八幡に微妙な変化があり、物語のターニングポイントにもなっています。また、材木座、川崎、戸塚達のシーンは前の空気と比べて明るく、彼等もこの作品になくてわ欠かせない奴等だと救われ気持ちになりました。どう転ぶかわからない展開が目まぐるしく続いて、早く9巻と雪ノ下のデレ(本命)がみたくてたまりません(>_<)続きを読む

    投稿日:2013.11.28

  • 比企谷って実は凄く充実した高校生活送ってるよね

    6巻の出来があまりにすばらしく、逆に7巻が、読み始めた瞬間に結末まで読める出来だったので、8巻を心配していました。処女作の「あやかしがたり」が、一巻はなかなかよかったのに最終刊が見るも無惨なできばえだったのが、頭をよぎっていました。

    しかし、いやいや見事にその心配を吹き飛ばしてくれました。

    残念系のギャグ小説としてスタートした本作ですが、いつの間にか残念系青春小説に昇華してます。ギャグ小説だとアイデアが切れたところでgdgdになって終了ですが、自虐ネタでクスリと笑わせつつ、ちゃんと青春してます。

    イベントとしては文化祭の続き、心理劇としては修学旅行の続きと言う事になるでしょう。特に葉山と八幡、陽乃と八幡との関係にスポットが当たっていますね。葉山は登場時とはまるで印象が変わって、複雑な内面を見せています。もう、葉山がヒロインでいいんじぇね?あ、もちろん本命は戸塚ですけどね!というのはさておいて、今回、ヒロイン達が空気でしたが、全体的に八幡をめぐる人間関係にマグマがますます貯まった感じがします。

    読んで面白く続きも気になるいい巻になりました
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    投稿日:2013.11.29

  • 読んでて悪い意味でドキドキしました。

    今回の八幡の手段はヤバすぎでしょう。下手すると社会問題。それは大袈裟にしても、事が露見したら、相当ヤバイ状況になりかねないように思えたのですが...。もちろん小説なのはわかっていますが、読んでいてドキドキしてしまいました。
    内容自体は人の心の内面を鋭く、深く考察されていて読みごたえはありました。気軽に読めて、笑える内容では無くなっています。ただ次の展開は気になります。早く次巻を!
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    投稿日:2013.12.24

  • 八幡の葛藤

    ひねくれ者故に友達も彼女もいない高校生・八幡(※ただし、残念ゆえの、一人ぼっちの信念が半端ない)が、「奉仕部」に入り、学園一の美少女(かつ才女)・雪乃(※ただし、突出しているがゆえの、一人ぼっちの信念が揺るぎない)と出会い、様々な人の問題を導いていく話。

    8巻は修学旅行の後にある気まずい空気のさなかにある、生徒会選挙での話です。 今回八幡は、自分が動く理由(問題を問題として定義すること)を探し葛藤します。また、優先順位を考える会でもあります。

    八幡の解決策は基本的に全員が救われる形ではなく、誰か(特に八幡)が傷を負いながら、問題を解消したり、別の問題にすげ替えてしまうような形をとることが多いです。今回は、八幡自身が傷を負うことを周りの気遣いなどから避けます。では、何に傷を負わせるのか?それがひとつの肝になっているかと思います。

    2時間くらいで読み終えることが出来ました。

    本編中示された課題に、自分ならどう手助けするだろうか?と考えながら読むと、より楽しめるかもしれないです。私自身、本巻の解決策は逸脱と感じます。
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    投稿日:2014.08.26

  • 水も滴る

    今回もすごくイラストがきれい。書籍の折目がないぶん、最初のカラーは是非タブレット端末でみたい。正直発売が思ったより早かった。
    前回は同じやり方をしていてもそれを笑って許せることと、許せないことがあり、それが衝突した。双方折れることなく自分達のやり方を貫く。
    そして今回は今までないことがあり、周りの人たちのいろんな一面もあり
    すごくきになる。
    でも、主人公の行動にはすごい勇気がもらえる。ポッチだけど、周りが興味を持つのはそういう芯の強さなのかな。奉仕部のその強さ。すごいよね。
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    投稿日:2013.11.29

  • 彼と彼女と彼女の理想?

    彼と彼女と彼女の求めいてるものが、少しずつちがっている。
    早く続きが読みたくなりますね。

    投稿日:2014.01.10

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ブクログレビュー

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  • tacom

    tacom

    このレビューはネタバレを含みます

    生徒会長選挙編。
    いろはす登場。このキャラはいい性格じゃないんだけどなんか嫌いになれない。ぶりっ子のようでそこまで媚びず、適度に腹黒キャラだからかな。

    それにしても、今回も面白かったんだけど、全体を通して陰鬱な雰囲気で困ります。
    修学旅行の亀裂から続き、相変わらずの八幡の解決法に奉仕部分裂危機、からの小町とも険悪。八幡可哀想。
    小町と仲直りからのサイゼの流れは微笑ましかったけど、最後にまた暗い雰囲気を残して、、、ここから次巻に期待しましょう。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.02.07

  • こや

    こや

    このレビューはネタバレを含みます

    修学旅行を終えて、微妙な感覚の奉仕部メンバー。

    日常を送っていると、生徒会選挙についての問題を持ち込まれる。
    いろはす、勝手に立候補されて。でも本心やりたくない。
    それを解決すべく、3人が3人共考えて実行に移していく…
    ゆきのんと、結が立候補という決断を下すが、
    八幡はSNSを使っていろはすを説得する。

    無事にいろはすの気持ちを説得して、会長に納まる。

    陽乃や、葉山、小町や川崎さんまで巻き込む形で長丁場だが、かなり丁寧に描いてる。

    途中、陽乃と一緒にいる八幡に、同中の「折本かおり」と友達の「仲町」なる子と出会う。
    葉山が同席して一緒に遊びに行くことになったり。
    かーなーりー伏線が張ってるのかな?って。

    人数もそれなりに多くなってきているので、
    さすが「学園モノ」です。
    どう関わっていくのか、絡んでいくのか。

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    投稿日:2023.09.01

  • nira1013

    nira1013

    葉山とヒッキーのWデートを生徒会選挙騒動ではさんだサンドイッチ構成

    この構成の妙で凡夫になりかけている問題解決ものが浅薄なエピソードでなくなっている。
    わざとらしくなくオールキャストで物語が進むのも好印象。
    ラスト、ヤンが入ってしまった雪ノ下をどう救済するのが今後の課題か?
    作者も無闇な引き伸ばしはしない示唆もしているので、今後も注視かな。


    ?今回も八幡のリア充化が止まらない。
    対立者に見解の相違はあるものの気遣われ、八幡組ともいえそうなグループの長に収まっている(川崎がいっぱいしゃぺって、よかった)。
    ?ダブルヒロインとの進展 由比ヶ浜とは少し見せ場があったが、雪ノ下とは議論ばかりで皆無、重い課題がラストに。
    ?トップカーストの苦悩
    陽乃さんは完全に分裂症。葉山、雪乃への嗜虐志向がテンプレになりつつある。
    よっぽど、家を継ぐのがいやだったんでしょうか?
    葉山も、かなり分裂気味。倒れないか心配。
    ?舞台が千葉駅近辺っていうのはこのシリーズでは新機軸か
    ミスド、映画館、ナンパ通り、パルコ、カフェ など聖地候補。京成千葉中央駅の方が近い?
    幕張や稲毛の高校生は、ハレの場は千葉>津田沼 なのかな。
    ?サイゼのシンボリックな扱い
    調子に乗った過去のトラウマに、八幡が口にした、日ごろ慣れ親しんだ場所を執拗に嘲笑されてしまう。
    一転、終盤、八幡の苦境を知った仲間達が集うのもサイゼ。
    メニューが具体的で、一度も言ったことのない私も興味が出てきた。
    (しかし、稲毛海岸駅近くのサイゼは、最近撤退されたようですが)
    ?ゆきのんヤン化
    表紙でも少々ヤン気味と感じたが、ラストに八幡のカラクリに気付いたのか、もしくは怠惰なサロンでしかない奉仕部に絶望したのか、ヤン化してしまう。
    ゆきのん受難の本巻。
    ?障壁となる他愛のない課題をトラウマのごとく扱うのは本作のお約束
    修学旅行での八幡自爆告白:問題解決のためのウソがみえみえなのだからWヒロインはそんなにトラウマにすることはない。葉山も。
    一色の悪意ある他選立候補届出:超法規的にでも無効とされるでしょ、普通。
    しかし、その処理がされると8巻自体が成立しない訳で…。
    ここら辺の説得力の欠如には、ファンなら突っ込まないことがお約束。


    図書館で借りました。
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    投稿日:2018.10.29

  • reinou

    reinou

    このレビューはネタバレを含みます

     7巻ラストの雰囲気を引継ぐ本巻は全編に渡り、特に材木座の登場まで、重苦しいムードで展開する。そして内向的な自己語りの叙述手法が、その重苦しさを倍増させる。
     その重苦しさの極致が「自意識の化物」「理性の化物」という陽乃の八幡評であるが、これが余りに的確すぎて退いてしまう程だ。

     ところで、葉山の八幡に対する振舞いは嫉妬と羨望とがない交ぜとなった複雑なもの。雪乃の陽乃への態度もそれに似たものか?。

     さて、3巻位で垣間見られたキャラ間の心のすれ違い・葛藤がやっとメインテーマに据えられてきた。従前、八幡は雪乃と正面から向き合ってはいない本作だが、それがようやく打ち破られそうな予感。
     八幡、葉山、雪乃、陽乃らの過去のシチュエーションが垣間見られた本巻は終わりの始まりと言ってよいのだろうか?。
     陣痛、産みの苦しみ、あるいは、大人への脱皮という意味では本巻の如き苦闘は避けて通れないと思う。

     ところで、本作、とても高校生の物語とは思えない。キャラを20代後半で話を展開しても十分通用するような…。

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    投稿日:2017.01.21

  • より

    より

    図書館で。続けて読んでいるから大分どの巻がドレだったかわからなくなってきてますが確か生徒会戦のハズ。そしていろはす登場。

    生徒会長ってそんな地味な感じの選挙だったかな~とか思ったり思わなかったり。高校になるとそんな感じなのか。まあ人気投票っていうのはあながち間違って無いのかもしれないけれども。冒頭の間違いをやり直せるなら…という文章が前の巻の出来事かと思ったらこの巻の事だったのはちょっと面白かった。そして相変わらず小町ちゃん大活躍。

    そしてこれってなんて言うのか色々と生徒に押し付けて良い問題なのか?と思ったりもする。まあ教師が解決する問題でも無いのかもしれないけど。奉仕部ってもっとこう地道な力仕事とかそう言う依頼の方が多そうだけど周知度が足りないんだな、ウン。
    続きを読む

    投稿日:2016.11.29

  • natsu

    natsu

    修学旅行後、から生徒会役員選挙。
    比企谷くんがちょっと改めた、かなー
    でもすれ違ってる、のかなー
    人と理解し合うのって難しい。

    投稿日:2016.09.20

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