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堀井憲一郎 / 講談社現代新書 (34件のレビュー)
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ltwrs
堀井さん版「ファクトフルネス」。しかもファクトフルネスより7年も早い。「未曽有の」「大変な」「十年に一度の」って毎年言われてる気がするけど、そんなに大変なの?という本。途中で震災を挟むのだけど、それで…も少なくとも東京の人たちは「大変」じゃなかった、という意見が潔い。データに基づいて書いてあるところもあるが、基本著者の肌感覚なので、まじめに読むと説得力に欠けるところもあるけど、面白かった。コロナの状況も論じてほしい。続きを読む
投稿日:2020.11.16
wondercafe866
・「今はとても大変な時代だ」という言葉は、大震災のあった今年だけでなく、毎年言われている。おそらく、来年も同じ言葉あるいは似たような言葉で言われていることだろう。 そうさせているのは、「自分達は、選ば…れて大変な時代に生きているのだ」と思い込みたいから。よくよく考えてみると、毎年何かしらのことが起こって当たり前なのだし、その年だけが「大変」というわけではないけれども、皆それに気づかない。 ・「「いまは大変な時代だ」と考える力は、どうも、社会を前に進める力になっているようなのだ。」しかし、未来ばかり見ていることは歓迎すべきことではない。過去を振り返って見ることも重要なのだが、それができなくなってしまう。 「「いまは大変な時代じゃないと考えてみる」のは、これは「ほんとうに大変な瞬間をなるべく早く見抜くための準備」でもある。」 ・いまは退却の時代?「いつの間にか、われわれの社会は、まっすぐ発展するのをやめた。」直線的な発展をしてしまうと、得られる利益が少なくなってしまう。迂回することによって余分な利益が発生するから、営利企業はそこに期待をしている。 ・「若者の嗜好が尊重されている。若者は、自分の好きな方向が認められている、とおもってしまっている。 大人は誰もそんなことは認めていない。ただ、若者文化というエリアを作れば、より儲かるだろうと、そういうもの(注:ここでは若者向けの酒)を売ったにすぎない。若者でなくなったら、次のエリアの文化に入って別の金の使い方をしてもらいたい、と要請してくるばかりだ。ここで多くの若者はつまづく。」 ・「ある程度の型があって、その型の中での自由さ、というのが、もっとも楽な自由なのである。われわれが本来求めているのは、そういう自由さである。(中略)真のオリジナルというのは、真の真の部分で真剣にやってしまうと、ただ発狂するのにちかくなっていくので、あまり真のオリジナルをめざさないほうがいいということは、その真の闇を覗いたことがあればだいたい気がつくことである。発狂というのは、つまり社会の約束事が守れない人ということだから、本人は正しいのだけれど、社会としては容認しがたいという状態のことを言うわけだ。だから、真のオリジナルをめざすというのは、社会の外に出てしまうことである。」続きを読む
投稿日:2019.08.02
kofsan
みんなが今は大変な時代だっていっていう時は、さして大変な時代ではない、ということ ほんとうに大変なときは、それについて話せないというのは本当。
投稿日:2019.05.21
Kohei Yamasaki
この本から唯一学べたこととしては、時代の変化がある瞬間は、現在を生きている私たちには気づけない。時代とは、後ろに振り返って見てみたときにようやく変化に気づけるもの、その一点に限る。
投稿日:2017.10.10
y_doka
むむう。「プチ内田樹」って感じだなあ。まあそうだろうという部分がそれなりにありながらも、なんかこう、素直に首肯できない部分が多い。 「いつだって大変な時代」という言葉に対する洞察はハッとさせられるけど…。 独特の文体は好き。続きを読む
投稿日:2015.12.13
jpomega2020
うーん、たまに、ああ、そうだよなあって言葉もあったけど、全体的に読みにくい苦笑、まあ、言いたいことはよくわかりますがね
投稿日:2015.07.06
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