短歌という爆弾 -今すぐ歌人になりたいあなたのために-

穂村弘 / 小学館
(15件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • さおり

    さおり

    かなり面白いが、入門書ではない。

    すんなり手に入るようになれば、仲の良い友人に送りたい本だなと思った。honto とか使ったらすぐ送れるのだろうか?

    季節の挨拶に、その人にぴったりの短歌を書き添えて手紙を送りたい。かわいいポストカードをその人のために選びたい。続きを読む

    投稿日:2020.08.16

  • ベルガモット

    ベルガモット

    来月短歌入門教室に通う予定で予習のつもりで読んだ。
    今すぐ歌人になりたいあなたのためにとあるのに、解説の方が、初心者向けじゃないですって。
    ほんと、そうです。
    メールレッスンはとても楽しそう。
    批評会のお知らせは行きたくなっちゃう。
    十二か月の歌はとても素敵。

    覚書
    短歌は写真みたいなもの 一種のタイムマシン
    今しか作れない歌が必ずある 

    その川の赤や青その川の既視感そのことを考えていて死に損なった 早坂類
    好きだった世界をみんな連れてゆくあなたのカヌー燃えるみずうみ 東直子
    ひどくあいしたあとはコーラの缶のあかビールの缶のぎんならぶだけ 加藤治郎
    いいえいいえわたしはここに残ります割れたコーヒーカップ見つめ 東直子
    かたむいているような気がする国道をしんしんとひとりひとりで歩く 早坂類
    続きを読む

    投稿日:2018.12.27

  • 野尻有希

    野尻有希

    このレビューはネタバレを含みます

    歌人穂村弘による短歌の創作論集。実作演習など詩や小説を書く時にも役立つ要素がいっぱいある。

    <印象的な箇所のまとめ>
    ・愛情や善意だけでは、詩として見た時、物足りない。世界には明らかにもう半分があって、そこには不吉な暗いものが充ちているんだっていうことを同時に感じさせる詩がやはり本物。
    ・オートマティックからの離脱が必要。オートマティックというのは、自分で書いているつもりで実は何かに書かされてる言葉なのでよくない、ということ。
    ・短歌においては時に意味以上に韻律感(リズム)が重要。
    ・普通の文章なら説明する。短歌の場合は説明してしまうことで詩的インパクトが弱まってしまうことがある。
    ・共感と驚き。素人になくてプロの作品にあるのは驚きである。読者より先にまず作者が自分で自分の作品に共感してしまうと、他人と共有できる感動を生み出せない。他人に共感するのに比べて、自分で自分の気持ちに共感するのはたやすい。この容易さは、自分自身の本当の心に向かって言葉を研ぎ澄ますということから限りなく遠いところにある。共感=シンパシーの感覚に対して、驚異=ワンダーの感覚とは、「今まで見たこともない」「なんて不思議なんだ」という驚きを読者に与える。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2017.02.05

  • oui

    oui

    歌人になりたいとは思わないけれど、本書を手に取った。穂村弘の本気度、短歌を身を以て生きているのがひしひしと伝わってきて、短歌というのは彼にとって酸素のようなものなのだということがわかった。
    さまざまな短歌の引用を読んで、形式や型との付き合い方(や、戦い方)にもいろいろあるのだなと思った。5、7、5、7、7は崩さずに、その中で勝負する人、音律すら崩そうとする人、技巧や言葉に凝る人、まず気持ちありきの人。形式の縛りがあることで、かえってくっきりと浮かび上がるものがある。続きを読む

    投稿日:2015.06.20

  • miaoo

    miaoo

    短歌の書き方詠み方のヒントだけでなく、選評会や朗読会の様子や、結社と同人の違いなど、素人には知れない場面でのやりとりが分かり面白い。(しかし自分の読みが浅すぎ、プロが良いという歌がなぜ良いのか分からない…。)歌人を目指す人には実践で役立ちそうだと思った。短歌の構造を紐解く項では、歌人には「入力型」と「出力型」がいる、という指摘に目鱗。個人的には「入力型」の歌が好きな気がする。続きを読む

    投稿日:2015.03.05

  • iiyudana

    iiyudana

    卵産む海亀の背に飛び乗って手榴弾のピン抜けば朝焼け 穂村弘 
    白鳥は哀しからずや空の青海のあをにも染まずただよふ 若山牧水 
    その川の赤や青その川の既視感そのことを考えていて死にそこなった 早坂類
    つくしい午前五時半ころころと小石のように散歩をします 〃
    さみだれにみだるるみどり原子力発電所は首都の中心に置け 塚本邦雄
    廃村を告げる活字に桃の皮ふれればにじみゆくばかり 来て 東直子
    なにゆゑに室は四角でならぬかときちがひのやうに室を見まはす 前川佐美雄
    イヌネコと蔑して言ふがイヌネコは一切無所有の生を完うす 奥村晃作
    枕木の数ほどの日を生きてきて愛する人に出会わぬ不思議 大村陽子

    面白い、面白いと読んでいたら、「終章」で涙がぶわわーと湧き出して。「宇宙とは何か、時間とは何か、生命とは何か。一刻も早くそれらを知らなければならない。そうしないと、このままでは、いつか僕はほんとうに死んでしまう」「不気味世界」「そして何よりも、これらの考えのすべては単なる自意識過剰な怠け者の妄想かもしれないのだった」「この不気味さには確かに何か意味がある。」
    続きを読む

    投稿日:2014.12.31

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