【感想】ロードス島戦記 灰色の魔女 ORIGINAL EDITION

水野良, 安田均, 出渕裕 / 角川スニーカー文庫
(50件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
19
8
15
2
0
  • ロードスという名の、名作がある。

    自分にとっての本格的な読書人生はこの作品からといっても良い大好きな作品ですが、時はたつものです。
    今や最終巻における主人公パーンと同年代です。
    今読み返すとこの巻におけるパーンの若さが微笑ましく感慨深い。
    近頃のライトノベルをお読みの方にはこの作品のように作中時間が大きく進むのはむしろ新鮮ではないだろうか。
    ぜひ、若さで突き進んでいた若者が様々な経験を乗り越え思慮や経験を備えた大人となり後進を導くまでになる軌跡を辿って頂きたい。
    また、永遠のヒロインたるディードリットとパーンの思いの行く先も見守ってあげてほしい。

    追記 本作はオリジナルエディションとあります通り、別途、新規イラストや文章の加筆改定を行った新装改訂版が刊行されます。
    個人的には両方そろえることをお勧めしたいですが、矛盾点の改訂や全体を通しての印象の統一などを現在の筆力で行われるのでしょう。
    シリーズが初めてでどちらか片方とするなら新装改訂版を待つ方が良いかもしれません。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.31

  • 剣と魔法の世界

    正統派のファンタジー小説。この一言に尽きます。
    とにかく世界設定が細かい。エルフ・ドワーフ等の種族や、精霊使い・魔術師などの職業、
    独自の神々の宗教からちょっとしたアイテムまで、これでもかと説明・描写されていますが、
    そんなにくどくはありません。むしろ、その細かさが面白く、魅力だと思います。
    まるで、どこかもう一つの世界に実際にロードス島があり、歴史が紡がれているようです。
    人と人、国と国のぶつかり合いなど、ストーリーも奥深くて好きです。
    続きを読む

    投稿日:2014.02.06

  • 老若男女が読めるファンタジーといえば

    初めて読んだのは小学生の頃だったけれど、大人になって読み返しても色褪せないですね。それはファンタジーの定番要素を詰め込んでもオリジナリティが失われないからでしょうか?
    少しでも気になった方は必読です。この作品を読み終えたその先にはロードス島伝説が待っています(^ ^)続きを読む

    投稿日:2014.01.03

  • 約四半世紀ぶり

    約25年ぶりに読みました。当時の記憶が蘇ってくるようでした。主人公の名前は忘れていましたが(笑)。大人になるとその当時の読みかたとは違う読み方をするとも感じます。主人公パーンが傭兵王かシューと話す際、カシューとの違いを認識して、そのギャップを埋めて自分をもっと成長させようとしていました。若い時からこのような考え方を持っておけば成長しますね。続きを読む

    投稿日:2014.06.22

  • 日本ファンタジーの初期作品

    ライトノベルの元祖、ロードス島戦記には興味があったのですが、今回初めて読まさせて頂いた。
    時代の変遷もあり、昨今の流麗な文体のライトノベルとは違い、武骨でこれが面白いと叫びだしそうな著者の主張と、完全正義を主張することができた冷戦終結以前の力強い作風に感銘を受ける。
    パーン。かっこええなあー。仲間たちもそれぞれに独立した雰囲気を出していてよい。古臭さを色眼鏡で見なければ良い作品だと思う。
    星5つ。
    続きを読む

    投稿日:2017.12.03

ブクログレビュー

"powered by"

  • mum

    mum

    中学生の時に、コンプティーク連載が終わって小説が出ました。世界観がシンプルで、読みやすい。自習時間によく読んでました。漫画禁止の寮生活の楽しみのひとつでした。教えてくれたE先輩に感謝します。

    投稿日:2024.01.13

  • ゆうすけ

    ゆうすけ

    中学生の時に読んでいたシリーズを再読。今読むとなんの捻りもない冒険ファンタジーなのだけど、いまだにこういうの好きだなと思った。

    投稿日:2021.04.04

  • ショーン

    ショーン

    3/10.
    キャラクターの考えやキャラクター同士の間柄があまり描写されなかった。なんで疑わずに一緒に冒険しているのか?最後の別れ方も急でちょっとおかしかった気がした。

    良い点として、話はすらすら進んだこと。続きを読む

    投稿日:2020.08.19

  • ありんこゆういち

    ありんこゆういち

    あらすじ
    30年前の魔神との戦いの傷も癒え、平和の続くロードス島に、新たなる戦乱の兆しが現れ始めていた。暗黒の島マーモの皇帝ベルドが、カノン王国を攻め滅ぼしたのだ。しかも、彼の背後には強大な力を秘めた謎の魔女、カーラの姿があった!その頃、辺境の村ザクソンの青年パーンは、己の正義感の赴くまま、神官のエト、ドワーフの戦士ギム、魔術師スレインらとともに、故郷の村を旅立とうとしていた。自分の前に立ちはだかる、大いなる運命も知らずに…。続きを読む

    投稿日:2019.11.05

  • block

    block

    冒険者…といえば聞こえはいいけれど
    要するに、その日ぐらしの若い男が2人組である
    しかし「正義」を愛しており
    事なかれ主義で揉め事を先延ばしする大人たちのことは嫌っていた
    そんな彼らが、村人を脅かすゴブリンの群れを退治するため
    これに先制攻撃を仕掛けるところから話は始まる
    …ゴブリンとの戦いには勝利するものの
    それを成し遂げられたのは、お節介な大人たちの依頼を受けて
    救援に来てくれた魔術師とドワーフのおかげで
    若者たちは、己の無力を痛感する
    しかしそこから始まる縁で、武者修行のパーティーを組んだ彼らは
    さらにエルフの女と、盗賊の中年男をメンバーに加え
    さまざまな揉め事に首を突っ込んでいく

    もとは80年代の半ば
    ゲーム雑誌上で展開されたD&Dのリプレイ企画だった
    それが人気を集め
    小説・アニメ等にメディアミックスされていったものである
    「六英雄」なる伝説の実態を目の当たりにした冒険者たちは
    仲間のひとりを失いつつも
    島に戦乱をもたらした悪の大魔術師を倒すことに成功し
    物語は大団円を迎えるかのように思われた
    しかしその時
    監獄の中で青春を潰された恨みを抱え
    仲間内でもどこか浮いてた盗賊が
    ある突発的な、裏切り行為に走ったことで
    謎と混乱を残しつつ、パーティーは解散することになるのだった
    それは、一本気で向こう見ずな若者たちに影響された
    遅咲き中年の悪乗りだったかもしれないが
    しかしなんというか
    80年代日本における、まじめな若者たちの
    切実さを含んだ結末でもあった

    ただし、ゲームシナリオがベースというだけあって
    小説としてはかなりご都合主義的な展開が目立っている
    続きを読む

    投稿日:2019.09.30

  • Tetchy

    Tetchy

    『指輪物語』よりもオイラにとっての剣と魔法とエルフの出てくるファンタジーはこれをおいて他になし。何度読んだことか。そして現在までシリーズは続いており、今も読んでいる。

    投稿日:2017.09.12

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。