【感想】猛禽の宴

楡周平 / 角川文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
2
9
3
0
0
  • 前作・Cの福音と比較すると、圧倒的に面白い小説

    Cの福音に登場する朝倉恭介が、猛禽の宴では人間くさく(親代わりであるファルージオを半身不随にされた怒りなど)描かれている。悪党であるコジモを相手にすることで、恭介が相対的な正義を演じているせいもあると思うが、この本では共感を持てる存在である。個人的な復讐戦で戦闘ヘリ・コブラまで持ち出すのはどうかと思うが、たった二人でマフィアの一味を全滅させるラストは痛快である。続きを読む

    投稿日:2014.04.12

ブクログレビュー

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  • 前太ハハ

    前太ハハ

    このレビューはネタバレを含みます

    夫の友人からお借りしました。
    Cの福音の続編、朝倉恭介シリーズです。

    恭介のダークヒーローぷりがめっちゃカッコよく、本作でも更なる活躍を期待しましたが、それよりはNYイタリア系マフィアの内部抗争が主軸となっており恭介の出番が思ったより少なかったのが残念でした。
    とはいえ、テンポよく物語が展開し、最後はハリウッド映画なみの派手な復讐劇。
    完璧な作戦と戦闘の腕がホントにカッコよかった~
    ハードボイルド小説ってたまに読むとアガるね。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2022.03.22

  • きのP

    きのP

    【感想】
    前作のクーデターよりは面白かった。
    やっぱり朝倉恭介はカッコ良すぎる!!

    ただ、本シリーズ全てに言える事だが、あれだけ作中で強さを誇示させまくった悪役の最期がいつも呆気なさ過ぎて、尻すぼみ感が拭えないのは如何なものか・・・・
    途中で、「こんな強敵どうやって倒せるんだ」と読んでいて絶望感を覚えさせるクセに、今までの凶悪さが嘘のように呆気なく、かつドジな終わり方で悪役が死んでハッピーエンドっていう展開は、次回作からは御免ですね。
    「ちょっとした偶然」くらいはイイけども、重なりすぎると興醒めしちゃうよ。。。

    朝倉恭介シリーズはあと3巻か!
    次回作「クラッシュ」に期待してます。


    【あらすじ】
    日本でコカインを売り捌く朝倉恭介のビジネスは順調に推移するかにみえた。
    だが、この頃、NYの裏社会では新興組織がマフィアの領域を荒らし始めていた。
    マフィアのボス、ファルージオは抗争を諌めるが、部下のコジモが新興勢力の排除を強行、その報復としてファルージオが襲撃されてしまう。
    機に乗じてボスの座を勝ち取ったコジモは、恭介のビジネスを手中に収めようとするが…。

    「朝倉恭介VS川瀬雅彦」シリーズ第3弾。


    【メモ】
    猛禽の宴


    p92
    チャイニーズは、そもそもが風に飛ばされる種子のように世界中に散らばり、その地に根付く華僑の血を持つ人間たちである。
    その行動原理はずばり金であり、テリトリーなどといった概念は極めて希薄だ。
    金になることならば、それが他人の領域であろうともお構いなし。
    そうした民族的特性は、ここにおいて一気に爆発し、活動の範囲を広げていった。


    p110
    「親父も焼きが回ったもんだぜ」
    部屋のドアが閉まるなり、コジモが低く唸った。
    コジモの言葉を咎め、あるいは批判する者は一人もなく、むしろその顔に苦々しげな表情を浮かべながらわずかに首を縦に振り、同意を示すばかりだった。

    猛禽の群れの頂点に立つ者には絶対的な指導力、財力、知力、そして恐怖の力が要求される。
    そのどれもが絶対的な必要条件であり、どれ一つ欠けても群を統率することは難しくなる。
    そしてそうした兆候が現れたときには、必ずそれに取って代わる若い猛禽が現れるものだ。
    この摂理がこの組織に於いても例外ではないことを、ファルージオはまだ気づかなかった。


    p297
    コジモは、無表情の中にも値踏みをするような目つきで恭介を見ると、その手を握った。
    人間の出会いに「合う、合わない」という感情の芽生えはつきものだが、その殆どは最初の印象で決まると言っていいだろう。
    顔の造作、仕草、声、言葉遣い、そして身なり。
    瞬間的に視覚が捉えた印象がそれを大きく左右する。
    そして握手とはいえ、肌の一部が触れる行為はそうした視覚的印象をさらに決定づける働きをする。

    それは気のない握り方だった。
    自ら恭介に会うことを望んでおきながら、どこかこの男の手から伝わってくる感触には不愉快極まりないものがあった。
    生理的に相容れない違和感、そうした感覚が肌を通じて伝わってくる。
    続きを読む

    投稿日:2019.12.16

  • ycm

    ycm

    朝倉恭介シリーズ。
    ストーリーは前の方が好きかな。でも拷問のシーンはとても面白かった!!
    悪なのにヒーローな恭介がどんどん気になってる。

    投稿日:2017.12.27

  • zakiyama

    zakiyama

    前作に比べてハラハラドキドキの展開が多く、読み終わるのが早かった。しかし相変わらず表現がさっぱりしていて物足りない感は拭えず。

    投稿日:2015.12.04

  • kobakampan

    kobakampan

    読んでて気分が悪くなって文字通り気絶するほどの本だった。これは、不評ではなくそれほどの表現力だったということで、ストーリーはとても面白くスピード感もあり、最後に全てが噛み合うところはすごいと思うし、登場人物の賢さが読んでで気持ちいいが、拷問シーンの描写はもう二度と読みたくない。トラウマになった。続きを読む

    投稿日:2015.06.13

  • バナナと笹

    バナナと笹

    ・あらすじ
    俺は怖いぞ!俺のほうが怖いぞ!
    ・かんそう
    朝倉恭介かっこいいね。俺もいい服着て、いいホテルで、いい酒飲みたい。

    投稿日:2014.12.09

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