【感想】ワールドトリガー 1

葦原大介 / 週刊少年ジャンプ
(73件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
29
23
9
2
1
  • 読者を選ばないSFアクション漫画、ジャンプの次世代人気タイトルの予感

    すでに一部では話題になっていますが、TVアニメ化などされれば間違いなくブレイクする予感ひしひしの本作。
    比較的厳しいと言われているAmazonでも高評価、さらには紙では2巻も出てますが、続巻は更に高評価という、とんでも無い作品です。
    サンプル読んだ、超面白い。
    実際買ってみた。うわぁ(;´∀`)、スゲーよ、ほんとスゲー面白い・・・。
    主人公は超リアリズムだけど好戦的だけど、ちょっとおとぼけなキャラ。一方もう一人の主人公は熱血漢だけど実力が伴ってないキャラ。それぞれが立っていて、バディものが好きな人にはまず刺さる。
    SF好きな人にも世界観がしっかり練られていてGOOD。ネイバーと呼ばれる異世界の怪物が日本の三門市を襲います。しかし、ボーダーと呼ばれる一団が防衛し、市民は平和に暮らす。そこに現れる主人公、そして出会いが、さらに、なぜ怪物は人を襲うのか、彼はどこからやってきたのか、すぐに回収される小さいものから、大きめの伏線まで、飽きさせないテンポで展開が進みます。
    そして、こういったSFものが苦手、という方にこそ読んで欲しい。舞台は日本の中学校、そしてシンプルなまでに削ぎとった主線、わかりやすく個性がはっきりした登場人物、ページ送りを意識した描画、どれをとってもページをめくる手がとまりません。主人公は最初からある程度強いですが、インフレの懸念を吹き飛ばす世界観と伏線で、中だるみは今のところしていません。
    ひさしぶりに何度も読み返す漫画に出会えました。ファンになった方は紙の本も買いましょう。カバーの折り返しやカバー裏のカットなど、作者のサービス精神満載のカットがさらに描かれています。
    オススメです、気持ちとしては★10個です。
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    投稿日:2013.10.05

  • 上質の王道SFバトルマンガっていうだけじゃないです

    アニメ化+1巻無料のコンボにつられて読んでみたところ、まんまとハマってしまった。
    一晩で7巻読破・・・。
    これは面白い。久々のジャンプ王道アクションでの会心作ではないだろうか。
    ナルトやワンピレベルまで化けるかもしれない。

    すごいと思ったのには、一流の作画、1話ごとのネームのクオリティ、ワクワクする世界観といった
    ジャンプでヒットするための大前提を鮮やかにクリアしつつ、以下の点で突出していたから。


    今までの王道少年漫画と違い、少年だけがかっこいいのではなく、大人もちゃんとかっこいいこと。
    少女もかっこよくて、このあたりは鋼の錬金術師を思い起こさせる。
    それぞれの利害関係・背景を緻密に練り上げていて、組織的な対立をしっかり描いている。


    戦闘能力が、才能ではなく道具であること。
    もちろん才能による部分もあるが、基本誰でも使える汎用道具の使いこなしによって勝敗が決まるところが面白い。
    どう努力すれば強くなれるか、自分ならどうするか、といった想像がはかどる。
    話の合間にある武器の設定の裏側を読むのも楽しい。


    キャラの豊富さと個性付けの上手さ。
    登場から数コマでキャラの印象付けをするのがとても上手い。
    巻数を重ねると登場人物と戦闘場所の多さにちょっと全体図が把握しずらくなるが、
    地味なキャラでも魅力をしっかり持たせていてすばらしい。
    チーム戦なのもたのしい。
    武器や編成もまったく異なるので多様な戦い方が楽しめる。


    設定のうまさ。
    SF的な世界観の構築も見事なんだけど、
    1番アクションの見せ方として上手いと思ったのは、戦うときは「トリオン体」という生身とは違うからだなので
    腕をぶった切られたり首が吹っ飛んだりというグロテスクで少年誌では書けないショッキングな表現もちゃんと書けること。
    設定を知らないでジャンプ立ち読みしたときは驚いた。


    みんな賢い。
    性格がいやなやつはいても、みんな理由があってそうなっていて、ハリウッド映画でよくある
    理解しがたい自分勝手な行動で周りをピンチにしてしまうようなトラブルメーカーがおらず、
    謙虚で客観的な目線のあるキャラたち。
    みんな自分で反省する力がある。
    この辺はネット世代の、知識があふれている時代だからなのかな。
    この点についてはもしかするとすっとぼけキャラだらけのルーズさで話を展開するワンピースと比べ、
    緻密すぎてあとあと苦しくなるケースがでるかも・・・、という気もするけど。


    たくさん書いてしまいましたが、とにかく面白いです。
    今後もっともっと面白くなることを期待して★5つ!
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    投稿日:2014.10.03

  • 脇役たちのすばらしさで言えばジャンプでも歴代No.1かも

    絵、内容ともに素晴らしい作品だと思います。
    まず特筆したいのは登場人物のすばらしさ!
    主人公たちメインの登場人物についても1人1人特徴がしっかりしており素晴らしいのですが、他の漫画より優れているのは脇役の個性とその扱い方です。どんどん増えていく脇役たちにしっかりと性格や考え方などを与え、さらにその成長なども描かれてしまっています。この次元で脇役を描いている作家は他にいないと思います。また、新しい人物などを出していくタイミングもあまり一気に出しすぎたりすることもなく、すごい分かりやすいです。さらにその多くのしっかりとした個性ある人物の中で主人公達が埋もれすぎず、他の人物との違いを描き、活躍をさせていくところがすごいです。登場人物に関する扱いは他のどの作品より上だと思います。

    また、ストーリーも王道的で内容自体はシリアスなものでありながら、上に述べた人物のすばらしさや絵柄などにより非常に楽し気な感じに進んでいきます。ただ、変なところで明るいわけでもなく、重要なところでは緊迫感などもしっかり感じられる絶妙な感じです。予想外の展開などもあるし、ストーリーもふつうに素晴らしいです。

    絵についても独特な感じで少し平面的な感じがしますが、下手なわけではなく、すごい読みやすいです。

    読んでて褒めすぎと思う方もいると思いますが、それぐらい自分は素晴らしい作品だと思ってます。はっきり言えば今ジャンプで人気のある「日の丸相撲」や「僕のヒーローアカデミア」より個人的には好きです。
    是非読んでみてください!

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    投稿日:2016.04.08

  • 作りこまれた世界観

    この作者は絶対に藤子F不二雄が好き。読めば伝わる。
    日常の中の非日常。綿密に練りこまれたSF設定。
    作者のファンはもちろん、藤子F不二雄のSF短編あたりが好きな人もきっと楽しめる。

    投稿日:2013.10.13

  • 設定資料集とかが大好きな人には!

    異世界から攻撃を受ける日本のある都市を舞台に、市民を守り戦う防衛組織「ボーダー」に所属する少年少女達を描いた物語です。
    「賢い犬 リリエンタール」作者の次作に当たるのですが、やはりというか「組織」の扱いがとても綿密です。
    一筋縄じゃいかないような「大人」から理想を追い求める「子ども」まで色んな人達が一つの組織を築いているのが感じられます。
    最初こそ三雲オサムという理想に実力の追いついていない少年にスポットが当てられているのですが、巻を追っていくとどんどん群像劇の様相を呈してきます。
    脇役がどんどん主役を食い始めるんです。オサムはそんな「大人」達に囲まれてどう成長していくんでしょうか。
    この漫画、コミックのカバー裏にはキャラ設定などが載ってまして、電書版には収録されていないくせに読んでいるのといないのとでは、また読み味が違うものになります。
    読み込めるタイプの漫画ですので、両方手に入れるのも良いと思います。
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    投稿日:2014.06.04

  • 10巻が節目の巻になります。

    10巻まで間違いなくおすすめのシリーズです(もちろん、これからも期待大です)。多くの伏線がはられており、徐々に本作の世界の仕組みが明らかになっていきます。
    戦闘についても、特徴と制限のある能力を上手くチームという形で組み合わせながら、強力な敵を打ち倒していくため飽きさせません。
    ハンターハンターとか、ナルトなどに通じる一面があると言えると思います。
    ただ、異なるのは、主人公は決して戦闘面での才能があるわけではないです。今後もきっと戦闘面ではトップに立つことはないでしょう。
    その分、工夫で才能不足を補いながら、成長してきます。
    主人公自体には派手さはないですが、実直で交換が持てます。
    私はそれなりの年齢ですが、世界の仕組みが良く練られていて非常に楽しめております。
    今、多くの連載中の漫画読んでますが、3指に入るほど、続巻を楽しみにしている一冊です。
    ぜひ、お試しを!!

    続きを読む

    投稿日:2015.04.04

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ブクログレビュー

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  • ホン・ヨンドル

    ホン・ヨンドル

    このレビューはネタバレを含みます

    【あらすじ】
    異次元からの侵略者「近界民」の脅威にさらされている三門市。そこに住む少し正義感の強い中学生・三雲修は、謎の転校生・空閑遊真と出会う。遊真の行動に振り回される修の運命は!? 最新型SFアクション始動!!

    ・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

    感想は最終巻にまとめて記載予定です。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.28

  • ナムル

    ナムル

    空閑がこちらの世界に来た理由、修がボーダーな理由などわからないことだらけなのでこれからがとても楽しみ。

    設定がしっかりしているので読みやすい。

    投稿日:2024.01.21

  • 真鯛

    真鯛

    まず絵柄がとても良いなと思う。シンプルで一見記号的なのに、キャラの性格や感情が伝わってくるのが秀逸。ストーリーも、重いパートやアツい場面でも度を越すことがないのがとても良い。それでいてユーモアと真心を持って描かれているので、たくさんいる登場人物それぞれの言動に説得力があり、応援できる。主人公1人の三雲くんを見てると、こんなふうに生きていきたいものだなと思える。すごく上品な作品だと思う。
    作者さんの体調がなかなか安定しない中で、連載間隔がかなり空いてしまい、完結までの道のりは相当に長いと思うけれど、ずっと読み続けたい作品です。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.20

  • しょう

    しょう

    2023/6/11
    なんかアニメのイメージで最初はあんまりと思ってたけど最初からしっかり面白いな。ちゃんと戦闘シーンあるし展開も早い。何を評価してたの俺。
    8:49

    投稿日:2023.06.11

  • 読め(嫁)エイティブ

    読め(嫁)エイティブ

    このレビューはネタバレを含みます

    屁理屈っぽいこと言っちゃう空閑遊真の感じがキャラとして良い。物語上の必然性みたいなものが噛み合っていてストーリーとして無駄がない感じがする!

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    投稿日:2023.03.12

  • ss512(試)

    ss512(試)

    ハマったきっかけはアニメでした。
    「異世界」から「門(ゲート)」を越えてやってくる「近界民(ネイバー)」と、それから町を守る「界境防衛機関=ボーダー」との戦いの話。当たり前だが、一巻はまず世界観と主人公たちの説明。主人公は弱い?相棒は最強?続きを読む

    投稿日:2023.01.14

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