【感想】海を渡ったモンゴロイド 太平洋と日本への道

後藤明 / 講談社選書メチエ
(3件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • konchan

    konchan

    「オセアニアのカヌーの特徴は、帆や櫂を固定しないことである。それゆえ臨機応変の対応ができるのだ。また、ネジは少しゆるめておいた方がいい。堅く堅く締め上げたシステムは弱いのである。」

    動いている星を基準にする(南半球で北極星は見えない)スターナビゲーション、見えない島への航海術…、固定された「確定」情報や材料がないと動きが取れなくなっている現代に足りない価値観かもしれない。
    何かあるとすぐに責任論を持ち出すしね。
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    投稿日:2014.07.01

  • H.Sato

    H.Sato

    ポリネシア人のアジア起源説が定説となってくる。
    ポリネシア人はどこかにいたのではなく、ポリネシア人になったのである。
    東南アジアの港湾国家を支えたのは海浜文化であった。海のネットワークで結びついた点と点の社会である。つまり国家は面として存在するのではなく、港湾都市同士が会場ネットワークを形成する。そして各港湾都市は主に河川を核として後背地の民族集団と結びつくという点と線的な特徴を持っていた。続きを読む

    投稿日:2009.09.29

  • takeapple

    takeapple

    人類が太平洋に進出するのに、こんなドラマがあったとは、また日本列島も関係するのかと思うと大興奮だ。縄文時代や弥生時代にも、そういった東南アジアやオセアニアとの関係があるのだとしたら、今まで考えていた、朝鮮半島や中国との関係だけでないのだとしたら、日本列島の歴史も大いに見直さなければならないということか。カヌーで、人力で星を見ながら、移住にかかわる太平洋横断ができたということは、とっても勇気が湧く。石油が無くなっても大丈夫だろう、でも昔からの星から自分の位置を知る方法や、風を読む方法などの知恵を復活させなければならないと思った。続きを読む

    投稿日:2009.08.19

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