【感想】坂本ですが? 1

時代が望んだニューウェーブギャグ漫画

ギャグ漫画はどうしても人それぞれ笑いのツボが違うところが難しい。
しかし、本書では、「イケメン＋スタイリッシュ」というアプローチで、広いユーザーへの爆笑を届けることに成功している。
主人公は、そのクー…ルな振る舞いから、一部の不良などからいじめなどの妨害を受けるが、それをスタイリッシュにスルーしてしまいます。それが、あまりにも斜め上、超人的なので、予想外からの笑いの波動に、「電車内で読めない」と称されるほど。
とは言え、こういったギャグ漫画はありそうで無かったのが不思議なくらい。それくらい、公約数的な笑いを提供してくれる。
一方で、こういうキャラクターで落とすギャグは、単調になるリスクもはらんでいる。「こち亀」など人気ギャグマンガではそういった冗長化を、キャラクターを増やすことで解決しているが、今のところ、本書ではその予兆は無いように見える。紙の書籍は２巻まですでに発売されているので、一部のレビューではそういった心配も指摘されているようではあるが、１巻に関しては、十分勢いだけでも読ませる、絶妙なテンポとキャラクターで、買って損は無い。
ライトノベルなど、軽めのギャグテイストとの差別化が年々難しくなっているギャグ漫画。そんな時代が、本物のギャグ漫画を望んだすえの「待望」の作品と言える。
今年のギャグ漫画の金字塔として、漫画編集者が選ぶ「コミックナタリー大賞 2013」1位にも選ばれるほどの実力を刮目して欲しい。続きを読む

レビュー書いてみますか。筆記体…でね

ヤンキーが多い学校に何故か超優秀（ただし優秀過ぎて常軌を逸している）坂本という男がいる。
常識が通用しない坂本は学内（それともクラス内限定？）で有名であり、彼の周囲の人間は熱烈な信望者・坂本のことが気…に入らない者のどちらかに当てはまることが多い。
坂本が全て素でやっている変人なのか、それとも計算でやっているのかは未だ分からないが、坂本の前に全ての障害・問題は無と化してゆく。
もしこの漫画があなたの好みに合っているなら、彼の常軌を逸した（クーレストな）行動を楽しみ、さらに拡大解釈（と言ってもその想像通りの行動をやりかねない男ではある）する周囲の人の反応を楽しむことができるだろう。
ただ、人を選ぶ内容ではあるので、万人にお勧めすることはできない...。
一応参考として、少し笑いの感覚が似ているかな？と感じた漫画を挙げると、ヤマザキマリさんの「テルマエロマエ」と麻生周一さんの「斉木楠雄のΨ難」の二つです。あくまでも一部分が似ているだけなので、別物ですが...。続きを読む

おもしろいといえば、おもしろいのですが…

期待度が大きかったせいか、思ったほどではなかったかな。
個人的には大爆笑を期待していたので…
でも、ところどころクスクスと笑えるところはありました。
ツボにはまる人ははまるかも。
展開によってはおもし…ろくなりそうなので、二巻以降に期待です。続きを読む

クスッとくる笑い

大爆笑というわけではありません。かといって笑えないというわけでもなく、軽く笑える感じです。
息抜き程度に笑いを提供してくれます。
坂本という主人公がなんでも出来すぎて、周りがいじめ風なちょっかいを出す…のですが、
それを坂本はクールにこなしてみせます。それが笑えます。
買って損はない本だと思いました。続きを読む

クールであれ。坂本

不良や怖い先輩達からパシリ・カツ入れされてるはずなのに、坂本くん本人はこれっぽっちもそんな風に認識しておらず、独特の坂本クールワールドを展開して、いつの間にか周りの人間をどんどん魅了していく摩訶不思議…人物。それが坂本。
坂本くんがあらゆる問題をクールにこなしていく姿が、クールであればあるほど読んでいるこっちには変なギャップ感が生まれて笑ってしまいます。爆笑というのではないのですが、ポイントポイントで波が来て「ククッ…」とか「ちょ…っ！」ってリアル笑い声が出てしまうような作品です。続きを読む

「マヤ…恐ろしい子！」的なシュール感。

坂本くんの華麗なる学園生活。クーレストに日常生活を生き抜く坂本くんがカッコいい。私もクラスメイト女子に交じって「キャー！！坂本くん素敵ー！！」とか言ってみたい格好良さ。というか、私が知ってる高校生活じ…ゃない。

スキマ時間にさらっと読んで、クスッと笑って和むには最高です。続きを読む