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野村美月, 竹岡美穂 / ファミ通文庫 (56件のレビュー)
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planets13
純粋さ、まっすぐさ、そして人間らしさ。菜乃の明るさが眩しい。心葉も安心して文芸部を任せられた事でしょうし、新たな「はじまり」へ向けて動き出すフィナーレが見事。
投稿日:2023.12.24
琴吹唯
「わかったでしょう? 邪魔よ」親友の瞳から、そう告げられた菜乃。しかも心葉は、そんな瞳とつきあうという! 仰天する菜乃な前に、さらに、瞳の過去──人を死なせたと噂された三年前、彼女の側にいた人物が姿を…表す。瞳に何か起こっているなら、引くわけにはいかない! 心を決め、動き始めた菜乃に、心葉は一冊の本を差し出し……。瞳が抱く秘密とは? そして、迫る心葉との別れと、菜乃の初恋の行方は──。もうひとつの"文学少女"の物語、堂々完結!続きを読む
投稿日:2020.09.18
Beluga0617
このレビューはネタバレを含みます
見習い③でラスト。 [寂寞] 題作は漱石のこころ。 前巻ラストで菜乃の親友の瞳ちゃんがコノハとキスしてる(ような)場面から。 ショックを受けて、即座にコミカルにツッコミを入れるのはさすがです。 別れは寂しいけれど、瞳ちゃんがこの決断をしたのは、好きな人に邪険にされても想い続けてそばに居た親友を見続けてきたからだと思う。 まあ現実問題として、即決即断としても翌日に犬を連れて海外に行くなんて出来るのかね。 [ある日のななせ] 琴吹さんが自分の気持ちにケリを付けつつ、オカ(夕歌)とやり取りする話。 [卒業。] 題作はチェーホフの桜の園。 恋の結末は予想通りではあったけども、スッキリと失恋ができた感じで良かった。 彼女の文学少女への道は続くのでしょう。
投稿日:2019.11.19
reinou
文学少女シリーズ続編第3幕最終章。心葉卒業編。厳しくもあり、温かくもある本シリーズの事実上の最終章。心葉、とても素敵な青年になったなぁ、と。厳しさも、甘さも、優しさも、本編とは全く違うイイ感じに。そして、彼を成長させた菜乃嬢も。彼女の瞳や忍成への叱咤は、彼女らしい真っ直ぐさに彩られた、とても素敵なメッセージであったよう。まぁ「こころ」を割合早い段階で心葉が菜乃に提示したのはご愛嬌だが…。ななせも、失恋(というより恋をし続けること)の浄化、昇華の見本のような。美羽と芥川が出なかったのは少々寂しかったけど。
投稿日:2017.01.22
alcira
文学少女見習い。最終巻。報われないことが決まっている恋について、どう決着をつけるのか。そして前巻の「傷心」のラストは?と、面白くないわけがない内容で、その期待どおり、すっごく面白い話だった。「文学少女」で太宰治から始まり、「見習い」で夏目漱石で締めくくられる流れも素敵。読んで良かった。
投稿日:2016.06.02
おにけん
★★★☆ 3.5 「外伝その3。今回の話のモチーフは夏目漱石の「こころ」とチェーホフの「桜の園」。作品全体に菜乃の心の成長が見られる。報われることのなかった「初恋」だけど、今後菜乃はどのような恋をして…いくのだろう。菜乃の「今後」がいい方に報われるといいなと読んでいて思った。”文学少女”シリーズもあと1冊。引き続き読んでいきたいと思う。続きを読む
投稿日:2016.01.29
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