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中尾幸司 / 小学館 (2件のレビュー)
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mimm
平成「凶悪事件&異常犯罪」の裁判傍聴ファイル。 ぐいぐい引っ張られるよう読み進めたくなるのですが、如何せん残酷すぎる上加害者たちの身勝手な言い分に、まとめ読みすると吐きそうになってしまいそうに。 この…人たちをどうして守ろうとするのか、被害者やその家族(遺族)に向けて「殺したがるばか者たち」などの言葉をどうして吐けるのか。そういう思いで色々本を読むのだけれど、まるで理解が叶いません。 後半、出所後に何やらやらかしそうな事件もあり、通りすがり的に巻き込まれないとの保障もなく、やるせない気持ちになりました。また、こういう事件をまとめてくださった著者様には、感謝しきりの思いでもあります。続きを読む
投稿日:2017.07.03
こね
ここ10年くらいの世間を耳目を引いた凶悪事件を集めたもの。いかにも週刊誌に載っていそうな書きぶりで、日本の週刊誌文法に則った文体とでも言うか。たんたんと事件の経過と背景を説明するほうがよかった。 それ…にしても、同じ人間がこんな凶悪なことをできてしまうのか、と恐ろしくなる。犯罪を犯すことそのものは犯人本人の責任によるものではあるが、そこに至る過程には彼らを取り巻く環境的が多分に影響していることが見て取れる。安易に格差社会という気はないが、そうした世代をまたいだ環境と犯罪の連鎖にどう対処するのかは大きな課題。 といいつつ、この手の本を手に取るのは、そんな社会問題に目を向けるというよりは、やはり凶悪犯罪に対する野次馬的興味感心の方が圧倒的に強いだろう。それは僕自身も同じ。犯罪、あるいは人の不幸というものが、娯楽として消費されるということこそ、実はより恐ろしいことかもしれない。続きを読む
投稿日:2013.09.14
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