【感想】GOTH 僕の章

乙一 / 角川文庫
(396件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
126
126
101
18
5
  • 構えていても騙されますが、際どい偶然の上に成り立っているような気も

    トリックというか騙りの方法は全篇通し共通しており、下巻ともなればかなり身構えながら読み進めていった筈なのですが、それでも騙されます。
    これは中々凄い。
    何ともキャラクターの妙というか、着々と積み上げられた主人公の人格が読み手の中に作用していて、どうしてもそこに固執してしまうが故のトリックとなっていますよね。
    注意を別に逸らす奇術の様なテクニック。
    爽快です。
    ただこの手のトリックの性質が故か偶然が続き過ぎる展開は正直目に余ります。
    全てがたまたまの上に成り立っていると思うとどうも興醒め。
    リアリティを求めなければ良作。
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    投稿日:2015.01.28

ブクログレビュー

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  • れみ

    れみ

    このレビューはネタバレを含みます

    無駄が多い
    つまらない
    最後だれがだれなのかこんがらがって
    イライラした
    結局よくわからない

    解説読んで意味はわかったけど
    こういうトリックは全く好きじゃない
    反則技
    結局主人公は殺しをした訳だけど
    それがあっさりすぎて、つまらない
    どうせ殺すならそこに焦点を当てて書いた方が面白かった

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    投稿日:2024.04.06

  • mino

    mino

    このレビューはネタバレを含みます

    夜の章よりも個人的にはこちらの方が好き。

    一人称を変えることで「声」は最後に!?!?という展開が待っていた。

    「土」は主人公のサイコパス感が1番顕著に描かれている。

    リストカット事件は、うーん……

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    投稿日:2024.03.04

  • 犬

    夜の章よりは好きだけどそれでもやっぱ悪趣味な話だし感情移入できないので、結末を読んでも腑に落ちない。それが狙いなのかもしれない、乙一、怖。

    土のラスト、めちゃくちゃ怖かった。切ないんだろうけど、それ以上に恐怖が上回る。不気味すぎる。

    森野夜は今で言う厨二病なのかな?
    とにかく主人公が不気味すぎる。
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    投稿日:2024.02.24

  • よーみ

    よーみ

    米澤穂信先生のイチゴタルト事件をどす黒く暗くしたイメージ。少しだけ無理矢理なところはあるものの最後に驚かせる仕掛けがあるのは評価できる。

    投稿日:2024.02.03

  • サンコン

    サンコン

    このレビューはネタバレを含みます

    最終的に今までの事件と全部繋がっていくのかなと思ったらそんな事はなく、ちょっと色々期待し過ぎて肩透かしをくらってしまった。
    高校生位の時に読んだらもっと評価が上がっていたかも。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.26

  • あさくら

    あさくら

    単行本として出版された「GOTH リストカット事件」を二分冊にして文庫化したもの。今回のは、登場人物「僕」に焦点をあわせた短篇が3作収録されているもの。

    最初のお話は「リストカット事件 Wristcut」。「僕」についてちょっぴり掘り下げた内容だったのだけど、やっぱりこういう人の心理は分からないな・・・と。割と子供の頃・・・うーんと学生の頃とか?そういう時期って、猟奇的なものに惹かれたりだとか、悪いコトに惹かれたりだとかって人、多いように思うんだけど。そういうのとはまったく別なんだよね、このコは。私もゴシックなモノ好きだけど、それはリアルにはいらないもん。私は、「ゴシック」の「ゴ」くらいが好きなだけ。2次元として好きなだけ。リアルでそういうのはめっぽう弱いです。血の気引きます。このお話読んでても何度血の気が引いたことかッ!!そういう子供の頃のそういう興味が割と理解できない人でした。子供の頃も。怖い話とかもめっぽう弱くて、「怖いもの見たさ」とかなんて全然無くて。怖いのに何で見ようとするのか分かんなかったし。人の悪い噂話とかにも興味が無く。ていうか、根本的に人に興味がなかっただけなんだけど(笑)。悪いコトをしてるコを見かけてそのコに口止めをされた時も、「言ったところで、私にメリットないよね。なのになんで態々「言う」って発想になんの?」と。そもそも隠れてするくらいならするなよなぁ・・・と思っていたり。なんだろう。「僕」とは違った感じで冷めたコだったんだなぁ・・・と(苦笑)。だから姉に、「アンタは“クール”を通り越して“ブリザード”!!」と言われてたんだなぁ・・・(遠い目)。アレなんだよね。興味のある人とない人との対応の差が激しいんだと。なので親友が知ってる「私」を家族が知ったら、さぞやビックリするんだろうなぁ・・・とは思います。・・・・・・なんか、関係ない話になったな。

    次のお話は「土 Grave」。被害者のことだったり犯人の素性だったりに、またしても「やられたー!!」んですが、今回のお話は最後号泣しましたですよ。被害者の2人の想いに。なんてステキな女の子!なんてステキな男の子!!最後の3行に、もぅ号泣ですよ。今までのお話の犯人に対して、「理解できない」って感情しか湧かなかったのに、初めて犯人に対して、「憎い」と思いましたもん。

    最後のお話は「声 Voice」。なんだろう。ここまで読み進めてきて、毎回、「今度は騙されないぞ!」的な意気込みで読んでたんだけど、尽く騙されてて(笑)。最後のお話くらいはと意気込んで読み始めたら、なんと「僕」が犯人?!みたいなお話で。いやいや、それはないだろうと。いくらそういう思考の持ち主でも、なんかそれをやっちゃうのは彼の美徳とは違うような気がする・・・と思いつつも、「アレ?やっぱ犯人なのかな・・・?」「いやいや、絶対違うハズだよ!」ということを散々繰り返しつつ、読んでいて。で、真相を知って、違った意味でやられて撃沈。ぅぇえ?!「僕」そこなの~?!と。私、映画版サイトで見たはずなのよ、アレ。キレイさっぱり忘れてたのね、私。悔しかったぁ・・・。

    ―――ホント最初はどうなることかと思いましたが、結果、とってもおもしろい作品で満足でした。コレ、母上が読んだらどう思うかちょっとドキドキ。母は割と上っ面しか見ない人なので、コレを読んだら私のことを心配するかもしれない(笑)。だって、私のゴシック趣味ですら怪訝な顔をしますからね。うふふー(黒笑)。
    アホなことは置いといて。「僕」は「夜」のコトを、この作品的に言うなら「ゴシック」な対象としてみているけども、「夜」は「僕」のコトをどういう対象としてみてるんだろう・・・と、最後のお話を読んでいて思いましたね。もーぅ、彼女のクーデレっぷりがかわいくってねぇ。犬に怯える様もかわいいったら。なんだかとっても絵に描きたくなっちゃうようなキャラでした。
    映画見てみたいけど、3次元となるとやっぱり無理そうだなぁ・・・。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.23

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