論語と算盤

渋沢栄一 / 角川ソフィア文庫
(45件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
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  • 明るい日本の未来のために後進に品位を保つように説いた談話集

    明治時代の、拝金主義・利己主義が多くなっていた時期に、儒教を基本に知育と徳育を行うことで人間としての品位を持つことを説いた本です。
    新渡戸稲造の「武士道」に記載された内容よりも実社会に取り入れられやすいことが記載されています。
    短編の小言集で後半は年寄の、「いまどきの若いもんは・・・」というボヤきが多くなりますが、全般的に説いている内容のレベルが高く、今の時代でも十分に通じ、とても勉強になります。
    特に「人物過剰の一大原因」の章では、いつの時代も同じようなことが繰り返されているんだなぁ・・と感じました。
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    投稿日:2013.11.24

  • 渋沢哲学

    当時の先進諸国が資本主義の原理原則を社会主義やキリスト教精神で修正していたのを、日本では儒学で行おうと考えていたことが眼目です。
    人を使う人間よりも使われる人間の方が必要だ、というのは資本主義に相通ずる原則ですが、戦前の日本人はその原則に甘んじることができなかったのでしょう。私も現代にそう思って励めと言われたら柔らかく拒否するでしょう。しかし、その原則に甘んじなかった結果が大陸進出と、先の戦争だとしたら、渋沢哲学には先見の明があったと言わざるを得ないでしょう。
    経済学的には資本主義はイノベーションが無ければ、ただの貨殖学と商学に終始してしまうと言われますが、低成長を続ける現代日本経済にとっても、渋沢哲学は一つの処方箋かもしれません。
    儒学と算盤は矛盾しない?、かも?
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    投稿日:2017.08.20

ブクログレビュー

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  • Kenji  Kuroda

    Kenji Kuroda

    倫理、道理、人として正しく生きることと、正しい道理の富を得ることを両立させることの大切さを説いた本。

    志が大切。心のコンパスを再度認識すべきと感じた。

    投稿日:2019.12.07

  • モーニング読書会

    モーニング読書会

    https://www.read4action.com/report/detail/?id=1659
    https://www.read4action.com/report/detail/?id=1696続きを読む

    投稿日:2019.11.10

  • ブクログスタッフ

    ブクログスタッフ

    渋沢栄一代表作『論語と算盤』緊急重版決定!
    実業界の父、渋沢が後進育成を意図した代表作、
    新紙幣発表数時間で1万部重版決定!

    投稿日:2019.06.19

  • Taku Kono

    Taku Kono

    備忘録、大蔵官僚から実業に。600社の創業に関与。孔子の論語(道徳)と金銭は両立する。封建制を支えるための朱子学として伝承される過程で解釈が歪んだ。稲盛和夫も伝道者。道義を伴った利益追求と他人、公益優先。ガバナンスとコンプライアンス。人が本来持っているやる気、成長を促す。大正初期バブル、倫理より金儲けの時代。「道徳経済合一説」。
    幼少期村人のために苦労する父母から公共心、徳川家と渡仏して近代化を目撃。静岡に商法会所は最初の株式会社。大隈により官界に。下野して第一銀行総監。民間企業を次々に設立。一橋大学の創設に尽力。
    仁義と富貴のバランス。
    幕末の名主、埼玉県深谷。日本資本主義の父。攘夷で掴まるが慶喜に見込まれ懐刀に。一緒に静岡に移る。
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    投稿日:2019.05.11

  • 鈴木尚

    鈴木尚

    仕事をする上で、大切にしなければいけないことは何だろう。
    売り上げ?利益?もちろんそれは大切だ。仕事なのだから。
    でも、もっと他に大切なことがあるはずだ。


    題名にある「論語」は「道徳」を表し、「算盤」は「仕事」を表している。仕事には道徳が必要、というメッセージだ。
    道徳というと古臭いイメージを持つ人もいるだろう。しかし、「論語と算盤」は、大リーグで活躍する大谷翔平選手も読んでいたそうだ。野球の世界も上手いだけではダメなのだろう。どんな分野の人でも本書から学ぶべきものがあるということだ。

    「論語と算盤」の初版は大正5年(1916年)なので100年ほど前の言葉で書かれているが、本書は昭和2年(1927年)刊の版を現代仮名遣い、当用漢字に改めたものなので、私たちでも問題なく読み通せる。

    著者は渋沢栄一氏。江戸時代に生まれて、明治、大正の実業界を牽引し昭和に逝去した巨人である。設立に携わった企業は500以上といわれ、王子製紙やキリンビールなど有名な会社も含まれる。

    そんな凄い実績を残した渋沢翁は、何を大切にして仕事をしていたのか。

    現代に生きる私たちのような普通の人でも、参考になる部分があるはずだ。

    私は著者の「論語講義」も読んでおり、著者の論語に対する深い理解に触れているので、それが実業にどのように応用されているのか、以前からとても興味があった。

    なので、この本が街の本屋で面陳されているのを見たとき、思わず「あっ!」と声を上げてしまったことを覚えている。そして迷うことなく手にとってレジに直行してしまった。もう10年以上も前のことだが。


    【目次】
    ・処世と信条
    ・立志と学問
    ・常識と週間
    ・仁義と富貴
    ・理想と迷信
    ・人格と修養
    ・算盤と権利
    ・実業と士業
    ・教育と情誼
    ・成敗と運命


    私たちエンジニアは、よく営業から「エンジニアは視野が狭くてビジネスがわかっていないからダメだ」という言われ方をする。私も以前は、その言葉に違和感を感じながらも、そんなものかなと思っていたが、本書を読んで、この違和感の理由がわかった。

    それは、営業担当の言葉に「道徳」を感じないからだ。会社から与えられたノルマの達成だけを気にしているのがわかるからだ。

    私たちエンジニアの仕事は、何か問題を抱えて困っている人がいたら、自分が持っている技術力を使って、それを解決してあげることだ。その結果として売り上げや利益を得られるものだと思う。

    しかし、その流れをすっ飛ばして売り上げや利益を前面に出されると違和感を感じる。というか嫌悪感を感じる。著者が言う「士魂商才」に反すると直感するのだろう。

    仕事である以上、売り上げと利益が必要なことは当然わかっている。しかしその奥に「道徳的な何か」が欲しいのだ。

    とは言っても、何も難しく考えることはない。
    著者は言う。

    ”論語は決してむずかしい学理ではない。むずかしいものを読む学者でなければ解らぬというものではない。論語の教えは広く世間に効能があるので、元来解りやすいものであるのを、学者がむずかしくしてしまい、農工商などの与り知るべきものではないというようにしてしまった。これは大なる間違いである”

    論語は宗教ではない。誰もが日常生活の中で使えるハンドブックなのだ。

    そしてそれを仕事の現場に応用することで、人の道から外れることなく、成果を生み出しながら、より良い方向に向かって進んでいけるのであろう。渋沢翁がそれを実践し証明しているではないか。

    現代は先行きが見えない不安な時代だ。

    だからこそ、論語という千年以上も前から日本人に読み継がれてきた指標を頼りにして、これからの時代を力強く歩んでいきたい。
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    投稿日:2019.04.14

  • mtanio

    mtanio

    商業活動は、自らの利でなく、社会の利、そして、徳を考えて勤めることがよく伝わってきた。そして、目先の利、勝利でなく、長期的な視点に立った利を考えることの重要さをよく理解できた。楠木正成と足利尊氏、菅原道真と藤原時平の例がよくわかる。続きを読む

    投稿日:2018.06.19

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