キマイラの新しい城

殊能将之 / 講談社文庫
(31件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
2
11
9
3
1
  • 愉快な物語

    同じ作者の「ハサミ男」、「黒い仏」、「鏡の中は日曜日」ほどの奇想や仕掛けはありませんが、並みの作家なら、ずば抜けたアイデアといえるでしょう。
    中世の幽霊が語るパートで語られる現代社会を見る目が大真面目ながらもずれている面白さ(特に現代の六本木で馬上槍試合をしてしますばかばかしさといったら最高です)、現代人視点のパートのドタバタ劇調の面白さの両方が楽しめます。
    導入部分の設定からしてそうですが、リアリティよりも喜劇的に本格もののパロディを追求した物語だと思います。
    どちらかというと、ミステリをたくさん読んできた人向けのストーリーではないでしょうか。
    続きを読む

    投稿日:2015.05.19

  • いろんな意味で面白い

    750年前の外国の幽霊が、建物に取り憑いて日本にやってきた!
    その幽霊が「自分は誰に殺されたのか調査してほしい」と言い出して、依頼を受けた無能な探偵・石動。
    昔の外人が見た現代日本という異世界ミステリとしても楽しめるし、館ミステリの変形としても面白い。
    この作品は島田荘司のパロディでしょう。
    建物をめぐる推理の末に出てくるひと言が、島田作品の「あるネタ」の壮大な皮肉になっているのが面白かったです。
    バイクを駆っての冒険があるのは『異邦の騎士』へのオマージュ?
    殊能作品でいちばん笑いの要素の強い作品。おすすめ。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.15

ブクログレビュー

"powered by"

  • りおん

    りおん

    石動戯作シリーズ最後の作品。
    とはいえ前作の『鏡の中は日曜日』をとばしてこちらを先に読んでしまった…。
    そっちに出てくる登場人物がでてくるのでやはり順番通りに読むべきだったかな…と。

    750年前のエドガー卿の死の真相を探ってほしい、というとこから入って現代の事件も起こってしまい…という話でエンタメミステリというかバカミスというかアンチミステリというか…。
    本格ミステリのようにカッチリした動機やトリックを重視する人は難色を示すかもしれませんが、どんなんであれ楽しめればという人にはいいと思います。

    エドガー卿いいキャラしてました。
    生真面目だったり大暴れしたり現代の物に戸惑ったりと事件の最中ですがなんだか微笑ましかったです。

    オチには賛否ありそうですがあの切ないような爽やかなような感じは私は好きです。

    石動とアントニオのコンビはかわいくて個人的に好きだったので、これでお別れだと思うと寂しい…アントニオが手ふってバイバイしてるとこがこっちに向かってサヨナラしてるように思えてきてなんだか…切なく…。
    続きを読む

    投稿日:2017.11.12

  • ももっち

    ももっち

    テーマパークの社長に憑依した中世の騎士が自分の死の真相の解明を名探偵(?)石動戯作に依頼。そこから始まるドタバタが最高に面白い!こんな迷探偵はそういない。テキトーな推理で済ませたり、丸投げしたり、えっ?そこに気づかない?と失笑させてもいただきました。稲妻卿の現代文明の表現も笑ってしまった!そして過去と現在の密室殺人が共鳴したかと見せかけ、なんですかその結末は!これがバカミスというものなのですね。ムアコックのエルリックサーガを読んでからだと更に面白いらしい。知識と考証に裏付けられた極上のエンターテイメント!続きを読む

    投稿日:2016.03.05

  • mycity

    mycity

    石動シリーズ、探偵役の情けなさがすごく好き
    設定が有りそうでない感じ
    全体を通して微妙な空気感というか、堅苦しさがなく読みやすい
    大昔の密室殺人を解き明かす!といった気負いはなく、謎自体はだいぶ大味のバカミススレスレ…
    ほんわか読んでいられる
    続きを読む

    投稿日:2016.02.11

  • やまだん

    やまだん

    このレビューはネタバレを含みます

    殊能将之の作品は,掛け値なしに面白い。文体も肌に合うが,名探偵役の石動戯作,ワトソン役のアントニオ,鏡の中の日曜日に続いて登場しているもう一人の名探偵,水城優姫。そして,この作品の主人公,エドガー・ランペール。どのキャラクターも個性たっぷりに,生き生きと描かれている。
    本格ミステリとして読むと,完全なるバカミス。750年前の密室と,現代の密室,二つの密室の謎が出てくる。現代の密室トリックは,抜け穴があったという信じられないトリック。一応,心理的なトリックは用意されているが,密室を扱った事件で,「抜け穴があった」というトリックの作品を読むことができたのは,逆にラッキーだったと思える。750年前の密室の謎は,被害者が犯人であったというもの。自殺は神に対する背信行為なので,自殺はできない。塔の梁から剣を糸でつるしておき,毎日その下で祈りをささげる。糸が切れて剣が落下したとき,下にいるかもしれないし,いないかもしれない。このような状況で自分自身を殺したというトリック。
    750年前の密室の方は,エドガーのキャラクターの魅力も合わせ,なかなか考えさせる。
    密室トリックがアレなので,本格ミステリとして読んだ場合は三流だが,エンターテイメントとしては一流。バカミスとして読んでも一流。好みの作風であり,★4をつけたい。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2015.10.26

  • hige0519

    hige0519

    石動戯作の密室講義やドタバタ推理、社長に取り憑いた古代人の霊が現代社会を見た時の反応など楽しめましたが、肝心の殺人事件に関する記述が少なく冗長に感じました。
    二つの密室殺人事件はどちらも人を喰ったような真相で脱力気味。途中披露されたトリックは某作家の作品に酷似していた為、驚きはありませんでした。続きを読む

    投稿日:2015.04.02

  • nightmare5296

    nightmare5296

    剣と魔法のテーマパーク シメール城に住み着いた社長は自らを中世の騎士エドガー・ランペールだと名乗り、750年前の密室殺人の解明を名探偵に依頼する。
    そして新たに起こる殺人。
    背後に蠢く陰謀。
    再登場する安楽椅子探偵。
    騎士エドガーの稲妻のような太刀振る舞い。

    不遇でミーハーで残念な名探偵 石動戯作シリーズ最終作。
    続きを読む

    投稿日:2014.10.16

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

本棚の開き方(スマートフォン表示の場合)

画面左上にある「三」ボタンをクリック

サイドメニューが開いたら「(本棚アイコンの絵)」ボタンをクリック

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。