【感想】Twelve Y.O.

福井晴敏 / 講談社文庫
(133件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
23
41
46
9
1
  • 私にとって原点

    初めて福井作品に触れたのがこの作品でした。
    軍事用語満載かつリアルな憧憬が読んでるこちらをグイグイ作品の中に引き込んできます。
    僕は面白いと思います。

    投稿日:2013.11.19

  • 若干読みづらい…

    軍事用語、専門用語、あと漢字が
    多すぎるのと、その用語の羅列と
    話しが前後し過ぎて、特に前半は
    すごく読みづらい。
    後半のさらに後半くらいになり、
    漢字と用語をある程度、飛ばし読みし
    最後まで読めました。
    まぁ最後は、そこそこ…あぁ~と。
    読み終えた達成感の方が強かった。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.19

  • 他の作品と比べると・・・

    福井作品はほとんどの作品にダイスという組織が出てくることや前作での人物やガジェットが登場するため、時系列的に作品を読んでいるとより深く物語を楽しむことができる。ただ先に処女作「川の深さ」を読んでいたせいもあってか「トゥエルブY.O.」ははっきり言っておもしろくなかった。何故か?と言われると感情移入できる人がいなかったからだ。この小説の主人公は誰なのか。確かに平という主人公はいるが、あとから出てくるテロリストの「12」やウルマに完璧にくわれている。要するにキャラが立っていないのである。こいつはこうこうこういう奴だと納得する前に次の展開にいってしまうため置いてきぼりをくらってしまうのである。エピソードを詰め込み過ぎてあれもこれもと書き過ぎた感がある。また前作と同じ構成なのもはっきり言って痛い。(「川の深さ」の人間関係や人物造詣に似ている)
    本来この作品が商業デビュー作(江戸川乱歩賞受賞作)となる為、その点はいたしかないのかもしれないが、先に読んでしまった「川の深さ」のほうが断然面白かった。

    ただ新人でよくこれだけの話を書けたよなあとは思うし、その後に発表された「亡国のイージス」や「終戦のローレライ」は傑作である。またどの作品にも共通している戦後日本が抱えている矛盾についても今回はテロリストの「12」にダブらしてうまく処理している点は評価したい。
    続きを読む

    投稿日:2014.08.23

ブクログレビュー

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  • mono93

    mono93

    このレビューはネタバレを含みます

     これってヱヴァンゲリヲンやんけ。同じテーマと言うか構造を持っている。私怨というか私欲を大義名分で正当化し、親子喧嘩に世界を巻き込み、これって変! と言いたくなるところは同じ。登場人物のキャラクタも似通っている。違うのはヱヴァンゲリヲンは私怨、私欲を最後まで貫き通したたが、本作では言い訳を用意していて潔くない。

     実は二回目。無敵の少女が出てきたところで二回目であることを思い出した。大義名分の説明が、どこかの新聞の社説の用で退屈。アクションシーンはマニアックで迫力あるんだけどな。退屈なモノ語りが中だるみした。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.01.19

  • MM

    MM

    国防のあり方を問う。問いたくなるのも分からんではない。しかし「幸福論」という視点から考える時、どうにもそこから遠くはなれてしまっている気がしてならない。どうせなら戦うことを前提としない方向で考えることをしていきたいものだ。
    やはり何事も信じ込んでしまうのは危険なことなんだろうな。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.29

  • サンキューサンチュー

    サンキューサンチュー

    亡国のイージス、終戦のローレライを読んで江戸川乱歩賞受賞作と表紙にあったので期待しすぎたのかもしれません。20年前にコンピューターウィルスを題材にしたのは先見の明があったと思いますが専門用語はいいとして、表現がまわりくどすぎるのとカッコいい表現の羅列が鼻につくので読み進むのがつらかったです。後半の二転三転どんでん返しも話がぼやけてしまったのではないかと思います。続きを読む

    投稿日:2022.07.16

  • 8823

    8823

     『12』に秘められた謎を紐解き、それが徐々に姿を表す時物語の壮大なテーマが浮かび上がり、日々安寧の住処と化した現状に何の疑問を抱かぬ我々に警鐘を打ち鳴らし得る作品。専門用語、多層的な暗示を含む表現描写が、脳内映像となるには時間を要したが、それだからこそ読後の満足感は一入でした。続きを読む

    投稿日:2020.11.01

  • argrath

    argrath

    読むまで知らなかったのだけど「亡国のイージス」と同じ時間軸なのね。
    まあそんなに大きな問題ではないかもだけど、もしどちらも読んでない人が
    いるなら、こちらを先に読んだ方がいいのかな。

    たまに人称がおかしくなったりした気もしたけど、憂国の士とか
    ボーイミーツガールとか、福井晴敏節満載で面白かった。
    「対ヘリ地雷」って発想は面白いけど、実用化されてたりするのだろうか。
    続きを読む

    投稿日:2019.03.07

  • ちてこ

    ちてこ

    このレビューはネタバレを含みます

    TWELVE Y.O./福井晴敏:第44回大賞受賞。1998年。W受賞。

    Y.O.って何?
    自衛隊の話。戦後アメリカに守られてる日本。
    戦後、ふと出会った日本人娘と米兵。子ができる。米兵、アメリカに去る。娘村八分状態。息子青い目のせいでトラブル。母没後、父に会いに行く。父、驚くほど出世してた。息子の存在を知り、暗躍する人々。
    ウルマ。
    いきなり沖縄出てくる。
    この国は12歳で止まっている。Y.Oはyears old
    もうさ、ねぇ、推理小説ではないよ。話を追うのも登場人物覚えるのも大変。
    ノルマのように読み進めているだけ。活字中毒だからできるけれど。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2018.10.27

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