【感想】昭和史 戦後篇 1945-1989

半藤一利 / 平凡社ライブラリー
(100件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
35
45
11
0
0
  • 歴史は続いている

    日本史は好きなのですが、ここまで近現代の本を読むのは初めてでした。
    ちょうど戦争が終わってからの昭和のお話です。戦争で大敗してから復興までが細かく書かれています。
    大きな出来事などは特に細かく書かれていて、こういういろいろな道をあゆんで今の日本があるのだな。歴史はつながっているのだなとすごく感じました。よかったです。
    日本人が知っておくべき重要な歴史ではないでしょうか。
    おすすめです。
    続きを読む

    投稿日:2015.10.10

  • 良く纏まってます

    歴史モノはあまり読まないのだけど、これは戦争に突き進む前から戦争終結までが分かりやすく纏まっていてなかなか良かった。

    投稿日:2017.10.29

ブクログレビュー

"powered by"

  • ゆうたろう

    ゆうたろう

    日本が昭和期において辿ってきた政治、社会、文化等を大まかとはいえ分かりやすく理解できる良著。
    日本昭和史を抑える際の有能な一冊。

    投稿日:2024.02.04

  • ginkan2

    ginkan2

    シリーズ前作同様、講義形式でほんと分かりやすい。やはり戦後も国際情勢に大きく左右されてきたのですね。国際情勢と天皇と安保。そして、ひもじさ。この時代で形ができ今に直結してる訳ですから、この時代、ほんのちょっと前のこと、しっかりと勉強すべきだと改めて思いました。続きを読む

    投稿日:2023.12.22

  • skmths

    skmths

    戦後の高度経済成長と現代はよく対比されるが、その時代背景や実情はどういうものか、を学びたくて読了。流れと構造がよくわかった

    投稿日:2023.12.17

  • じゅう

    じゅう

    「半藤一利」が、昭和史を解説した作品『昭和史〈戦後篇〉 1945-1989』を読みました。

    『昭和史 1926-1945』に続き「半藤一利」作品です。

    -----story-------------
    授業形式の語り下ろしで「わかりやすい通史」として絶賛を博した「昭和史」シリーズ完結篇。
    焼け跡からの復興、講和条約、高度経済成長、そしてバブル崩壊の予兆を詳細にたどる。
    世界的な金融危機で先の見えない混沌のなか、現代日本のルーツを知り、世界の中の日本の役割、そして明日を考えるために。
    毎日出版文化賞特別賞受賞。
    講演録『昭和天皇・マッカーサー会談秘話』(39ページ)を増補。
    -----------------------

    歴史探偵「半藤一利」が、スタッフを相手に寺子屋的に行った昭和史の講義を編集した作品の完結篇です。 

     ■はじめの章 天皇・マッカーサー会談にはじまる戦後
      ― 敗戦と「一億総懺悔」
     ■第一章 無策の政府に突きつけられる苛烈な占領政策
      ― GHQによる軍国主義の解体
     ■第二章 飢餓で“精神”を喪失した日本人
      ― 政党、ジャーナリズムの復活
     ■第三章 憲法改正問題をめぐって右往左往
      ― 「松本委員会」の模索
     ■第四章 人間宣言、公職追放そして戦争放棄
      ― 共産党人気、平和憲法の萌芽
     ■第五章 「自分は象徴でいい」と第二の聖断
      ― GHQ憲法草案を受け入れる
     ■第六章 「東京裁判」の判決が下りるまで
      ― 冷戦のなか、徹底的に裁かれた現代日本史
     ■第七章 恐るべきGHQの急旋回で…
      ― 改革より復興、ドッジ・ラインの功罪
     ■第八章 朝鮮戦争は“神風”であったか
      ― 吹き荒れるレッド・パージと「特需」の嵐
     ■第九章 新しい独立国日本への船出
      ― 講和条約への模索
     ■第十章 混迷する世相・さまざまな事件
      ― 基地問題、核問題への抵抗
     ■第十一章 いわゆる「五五年体制」ができた日
      ― 吉田ドクトリンから保守合同へ
     ■第十二章 「もはや戦後ではない」
      ― 改憲・再軍備の強硬路線へ
     ■第十三章 六〇年安保闘争のあとにきたもの
      ― ミッチーブーム、そして政治闘争の終幕
     ■第十四章 嵐のごとき高度経済成長
      ― オリンピックと新幹線
     ■第十五章 昭和元禄の“ツケ”
      ― 団塊パワーの噴出と三島事件
     ■まとめの章 日本はこれからどうなるのか
      ― 戦後史の教訓
     ■こぼればなし 昭和天皇・マッカーサー会談秘話
     ■関連年表
     ■あとがき
     ■平凡社ライブラリー版 あとがき
     ■参考文献


    さすが昭和史の語り部ですね… 『昭和史 1926-1945』に続き、学校では、ほとんど習うことのなかった昭和史について、わかりやすく、そして読みやすくまとめてまります、、、

    1945年(昭和20年)に降伏文書に調印してアメリカ(連合国)の占領が始まってから1951年(昭和26年)までの、象徴天皇制の採用や軍事力の放棄、財閥解体、農地解放等がGHQ主導で進められた占領の時代、

    1952年(昭和27年)に講和条約に調印して独立し、1960年(昭和35年)までの、天皇の戦争責任や天皇制の在り方が議論され、平和と民主主義を巡る政治闘争が活発化し、六〇年安保という一大国内闘争を経た時代、

    1961年(昭和36年)から1965年(昭和40年)までの、富を豊かにするという国家目標を実現した経済第一の時代、

    1966年(昭和41年)から1972年(昭和47年)までの、東海道新幹線の開通や東京オリンピック開催、大阪万博開催、沖縄返還等、働いた成果が次々と出て、日本経済がぐんぐん成長した時代、

    1973年(昭和48年)から1982年(昭和57年)までの、二度のオイルショックやベトナム戦争等を経て、高度成長の経済優先から少し脱却し、安定成長を目指した時代、

    1983年(昭和58年)から昭和の終焉1989年(昭和64年)までの、鉄鋼や石油製品から自動車やエレクトロニクスを中心とする産業に切り替え、輸出国家へ転換していく、国際化の時代、そしてバブル崩壊の予兆、

    と、戦後から昭和の終わりまでの時代の流れが頭に入りましたね… 600ページを超える大作ですが、長くは感じませんでしたね。持ち歩くのは重たかったですけど。


    それにしても… 東京裁判のA級戦犯って、途中でGHQの方針が変わってこともあり、後で裁かれる予定だった人は無罪放免となり、その後、日本の政治の中心に復活してたんですねぇ、、、

    うーん、その人たちがいなければ、今の日本の繁栄はなかったかもしれませんが複雑な気持ちにならざるを得ませんね。

    そして、昭和史なんですが、印象に残ったのは、アメリカ第35代大統領「ジョン・F・ケネディ」の言葉、

    「同胞のアメリカ国民諸君、国が何をしてくれるかではなく、
     国のために自分が何をできるかを問うてもらいたい。
     世界の同胞諸君、アメリカが何をしてくれるかではなく、
     人類のため、みんなで何ができるかを問うてもらいたい」

    イイ言葉ですね… 家族や職場にも当てはめることができると思いました。


    最後に「半藤一利」の忠言を備忘に記載しておきます、、、

     1.無私になれるか。マジメさを取り戻せるか。
      日本人皆が私を捨てて、もう一度、新しい国をつくるために努力と知恵を絞ることができるか。
      その覚悟を固められるか。
     2.小さな箱から出る勇気。
      自分たちの組織だけを守るとか、組織の論理や慣習に従うとか、
      小さなところで威張っているのではなく、そこから出ていく勇気があるか。
     3.大局的な展望能力。
      ものごとを世界的に、地球規模で展望する力があるか。
      そのために大いに勉強することが大事。
     4.他人様に頼らないで、知識や情報をもてるか。
     5.「君は功を成せ、われは大事をなす」(吉田松陰)という悠然たる風格をもつことができるか。

    うーん… 考えさせられました、こういう気概を持って生きていきたいですね。
    続きを読む

    投稿日:2023.02.27

  • えいじ

    えいじ

    こちらも面白かった。昭和の終わりが描かれなかったのは残念だが、『私たちが呼吸をしている今そのものだから』という理由にも納得できる。戦争が終わり、日本がどのように自主的になろうとしたか、の物語。マッカーサーと天皇の対談の描写もあり、知ることが多い本。また読もう。続きを読む

    投稿日:2022.06.13

  • yoshidamasakazu

    yoshidamasakazu

    半藤一利 昭和史 戦後篇

    口語体の戦後回想録。敗戦から 高度経済成長、沖縄返還で 終わる構成。戦後の終わりを サンフランシスコ講和条約でなく 沖縄返還としているのは なるほど と思う。前半は生活者目線で良かったけど、後半は政治史

    戦争に負けて 国家が滅びても 自分の力で 国民は生きていけるし、経済大国になったからといって、全ての国民が幸福なわけでないように読める

    戦争責任や天皇制護持についての著者の見解は、東京裁判などに見られるGHQ指針(天皇は訴追せず、国民に戦争責任なし、政府と軍部に戦争責任あり)のほか、マスコミにも 戦争責任を求めている

    東京裁判の被告人別の罪状と刑の内容が記載された一覧表は わかりやすい。罪状10のうち 7以上の有罪が絞首刑の目安のようだが、有罪数1の上海派遣軍司令官 松井石根 が絞首刑になっている。南京事件の責任というのが著者の見解。広田首相も有罪数3で絞首刑になっているが 理由不明らしい


    BC級戦犯が各国の裁判で5702人訴追され948名の死刑が執行されたことを初めて知った。死刑相当の残虐行為を立証できたのが 1千名未満なのか? ジョンダワーは原爆投下理由を、アジアに対する「人道に対する罪」への制裁としているが、1千名の非道な軍人の行為が20万人の原爆被害者に至ったのか?


    高度経済成長までの過程がわかりにくいが、米ソ対立のなか ドッジラインにより、インフレ抑制策と輸出促進策を実行し、朝鮮戦争特需により 経済成長の波に乗った感じだろうか?


    続きを読む

    投稿日:2022.03.27

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。