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井上夢人 / 講談社文庫 (98件のレビュー)
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総合評価:
九州男児
4
中盤は怖かったです…
物語の真ん中くらいまではドキドキでした。 後半の後半は、ラストの予想がついたので、 そこまでなかった。 僕は心霊的なことや、科学的根拠のないものを まったく信じないんですが信じる人には怖い 話しでしょ…うね。 信じない←と言ってる僕自身、少し寒気が する場面もありましたし。 ラストはともかくとして、あずさは かわいそうな子で、亡くなった後もこういう 形であとあと、人を苦しめるという… 救いようのない霊になったんだなと、 独り、残念に感じました。 スッキリしない結末好きな僕なので 面白くは読めましたけどね。 ※ラストの方で、読んでる人を必ず 「モヤモヤ」させる、ある手法・技法? が使われています。 その部分に「何だ、こりゃ?」と 思っていましたが、それも作者の作戦だと 気づいたので、星3つでしたが 星4つにプラスしました♪続きを読む
投稿日:2014.09.02
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ひいと
自らをセメントで固めて自殺した作家の最後のメモ「メデュサを見た」それは何を示すのか、調べて行くうちに関係者が自殺や事故で何人も亡くなっていることを知る。一日の記憶がなくなったり、自分が体験した事が数ヶ…月も前のメールに記載されていたり、奇妙な現象に巻き込まれて行く。 メデュサとは何なのか。 岡嶋二人「クラインの壺」以外は読んだ事がなかった井上夢人でしたが、大変好みで読了。 聞き取りに行く人行く人「それは知らない方が良い」と口を閉ざす。主人公だけでなくこちらも気になって気になって仕方がない...!次々頁を捲りました。ラストはご自身の目で確かめて下さい。 オカルトなのか?ミステリなのか?ジャンルが分からない作品をどちらも予備知識ほぼ無く二作立て続けに読んだせいか、気持ちよく騙されています!わたしは本が好きなんだなぁと思い出させてくれた貴志祐介さんと井上夢人さんに感謝です。スランプ抜け出した! 続きを読む
投稿日:2023.06.20
Kani
先が気になりすぎて一気読み…!! 何、何っ?! どーなるのこれ!!ヒィィィィィ(゚ロ゚;ノ)ノ 井上夢人作品は過去に『ラバー・ソウル』を読みました。 ビートルズマニアの醜い男が主人公の、切…ない話です。 ……ミステリなので、もちろんタダじゃ終わりません。 傑作でした!!(〃´-`〃) 『メドゥサ・鏡をごらん』も井上夢人ミステリ。 井上夢人さんといえば、岡嶋二人。 岡嶋二人といえば『クラインの壺』 私の中では、そんなイメージ。 『クラインの壺』は岡嶋二人最後の作品で、井上夢人さんバージョンであると、メドゥサ〜のあとがきに書かれていました。 『クラインの壺』もまた傑作です!! 未読の方が羨ましい♡⁝(ᵒ̴̶̷᷄⌑ ᵒ̴̶̷᷅ )⁝マジ 『メドゥサ、鏡をごらん』はそんな『クラインの壺』を彷彿とさせるような読み心地。 読ませるのがうまい、と言うか、やめ時が分からず、結局最後まで一気読みしてしまいました…(^▽^;) 彼女の父親である作家が、コンクリートで自分の身を固めて自殺するという、衝撃の出だし…(;´Д`) 残したメモに「メドゥサを見た」と書き残して…。 父親が残しているノートを調べながら、自殺の真相を探っていくと、ある町へと行きつくことに…。 はい、もうおもしろーい!! ミステリらしく色々仕掛けてありますよ。( ≖ᴗ≖) 最後の方で出てくる疑問に、前半部分を読み返してしまう!! 鳥肌立ちました:( ; ᷄ᾥ ᷅ ;): 1997年の作品なので、パソコン通信やフロッピー、ファックス、留守番電話が主流。 地図も、販売されているものが出てきます。 不便ながらそれらが不気味さをさらに上乗せしてます…。 ホラーじゃない…んだよね。 でも、ホラーミステリのように感じました。 一気読みしちゃうよ、きっと。 面白かったです!!ヽ(´▽`)ノ 続きを読む
投稿日:2023.03.27
りーり
自らをコンクリートに閉じ込め、まるで石像のような自殺を遂げた作家・藤井陽造。傍らの空き瓶からは<メドゥサを見た>との謎のメモ書き。陽造の娘・菜名子の婚約者である私は不可解な自殺の真相を求めるが、その先…にはある集落での事故が大きく関わっていた・・・。 久々に何を言ってもネタバレになりそうな危うい作品に出合ったな。 「メドゥサを見た」と残し死んでいった作家先生の原稿を追い求めるうちに主人公の私は過去のとある事件に真相を見出そうとするが、そこに関わっていたものは謎の怪死を遂げていた。やがて主人公の身にも超常現象のような不可思議な出来事が襲い始める。本作の謎は何故藤井陽造氏は自身を石に見立てるような自殺を遂げたのかということだが、その謎が終盤トリッキーな方法で示される。ホラーでありSFでもあり、ミステリーでもある上で特定の枠にとらわれない井上氏らしい作品だったな。続きを読む
投稿日:2023.01.12
おびのり
ホラーなのですが、タイトルから想像する方向性と違う怖さが面白い。 なんだかんだと怖いもの見てきて、感性鈍めの今日この頃。なんか凄いやつ見ちゃったり、追いかけられたりするよりも、自分の身に起きる不可解な…現象が続く、経験したくないホラー。 小酒井不木「メデューサの頭」1926年の短編は、微笑ましいホラーです。腹部の静脈の血管が圧迫され、蛇の様に見える状態を医学用語で「メデューサの頭」というらしいです。それを、メデューサを妊娠したって焦るという。飲みながら、読む方には、真性ホラー。続きを読む
投稿日:2022.12.13
acori
このレビューはネタバレを含みます
父の本棚から拝借。 全く予備知識がなかったので、本格ミステリーなのかホラーなのか何なのか分からないまま読んだ。 謎だらけだけど徐々に解明されていくのかと思いきや、途中から世にも奇妙な物語状態に…! いや、それはさすがに、、と思いつつも引き込まれて止まらない。 結局最後までタモリが出てきそうなくらい世にも奇妙な物語で、色んなことが謎だらけなまま。 とはいえ、楽しく読めたのでまぁ満足。 細かいことは気にせず、エンタメとして消化した。
投稿日:2022.07.27
ultraman719
少し時代が古いのは分かる。フロッピイとか出てくるし。けど、普通は、フロッピーちゃうかな?どうでも良いけど(^^;; 今なら フロッピー =USBメモリー ディレクトリ=フォルダー ぐらいか。岡嶋二人の…時もそうやったけど、コンピューター用語多め。 こんなとこで、悩ませてどうすんねん! まっ!作品の内容でも悩まされるんやから、やめて〜! 何か、最初は、ミステリーしてて、どんなトリックやねん?とかワクワクしてたら、ホラーなんかな? 主人公が、1日なくしたり、過去行ったりみたいなんがどうなるんやろ?って思ってたけど、ホラーの一言で完了!って感じに思えたんやけど… それとも怖くて見逃してた??? どんどん摩訶不思議な事が起こって、混乱の極みって感じ。謎は深まるばかりで…主人公さんも、そんな感じになって、混乱のままラストへ… これで収束させたのかな〜 何か、まだまだ、変な事起こりそうで…続きを読む
投稿日:2022.02.23
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