【感想】タイム・リープ<上> あしたはきのう

高畑京一郎, 衣谷遊 / 電撃文庫
(88件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
44
26
11
1
0
  • 極上、至福、痛快・・とにかく最高の時間遡及エンターテインメント

    再読。ふと、焼酎でも飲みながら至福の時間を過ごしたいなぁ、等と思い引っ張り出したのがこれでした。
    本作は自分の読書史における最高の一冊としている物語で、既に二桁回以上も読み返している自分的モンスターノベルです。
    どこがいいのかと訊かれても、ここで語るには枠が狭すぎますが、題材、展開、キャラクター、伏線、恋愛、何処を掘っても自分の陳腐な語彙では極上としか出てきません。
    特に天才・和彦の存在感は圧倒的で、翔香の時間軸の外から絡まった事象を理解し、巧みにほどいていく様は痛快の一言です。
    トイレに行く間も惜しんで下巻へ。
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    投稿日:2014.02.05

  • パズルのピースが、また一つ、かちりと嵌った。

    主人公翔香がおちいったランダムタイムリープを、クラスメイトの若松和彦が解明し、解決へ導いていく。張られた伏線が矛盾なく回収されていく爽快感がこの作品の魅力の一面です。
    登場人物の心の動きもその中で描写され、実に良く出来ていると感心しつつ読み進みます。
    上下巻に分かれているものの、途中でだれることもなく、一気に読んでしまう面白さです。そして何度も読み返しては、伏線に気づいてまた楽しめます。
    パズル好きで、ちょっとロマンスもあこがれる男子には、実に最高傑作な作品です。面白いです。
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    投稿日:2013.10.04

  • テンポ良く読める、爽やかなタイム・トラベルもの

    タイム・トラベルものは、ともすればちょっと小難しくなりがちな感じがあるが、本作はテンポ良く、さくさく読める。主人公・翔香の行動を追っていくうちに、いつしか彼女と共に時間跳躍(リープ)しているような気に。あなたも作者の「仕掛け」にはまってください。タイム・トラベル+青春ものの佳作。続きを読む

    投稿日:2013.10.23

  • 心情がよい

    物語は、 翔香の記憶がなくなるところから始まります。前半はこの現象がなんなのかもわからず、青ざめる 翔香の心情が良く現れており、和彦の無神経っぷりもよく描かれています。
    だからこそ、だんだんと謎に立ち向かう!というカタルシスが得られ、コンビに安心感さえ生まれます。
    できることなら、前後編にわけずに販売してほしい作品です。
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    投稿日:2013.11.06

  • 断片の一週間をパズルのように組み立てる構成力はお見事です。

    主人公の少女が目を覚まし、学校に行ったら「あれっ?今日火曜日?」月曜の朝だと思ったら、火曜日だった。ここまでなら現実でも身に覚えのある人もいるかもですが、この少女、思い出してみても月曜の記憶がすっぽり抜けているのです。怪訝に思いながら学校から帰宅し、昨日の日記を見てみると自分からの助言が書かれていました。「...若松君に相談しなさい...」

    タイム・リープに関する部分を除いたストーリーについてのみいえば、これぞ青春ジュブナイルといった感じで、良くも悪くもとても解かり易い展開でした。それでも時間跳躍ものならではの仕掛けがたくさん詰まっていて面白かったです。

    あらゆるシーンに意味があり、読み進めると「そういえばあったなそんなシーン...」、「あの場面はこのためにあったのか!」等といちいち感心させられ、一気に最後まで読んで、また最初から読み直してしまいました。

    最初に読んだ時は、私は冒頭のシーンで何もわからない主人公に対して腹をよじって笑う若松君を、なんて性格の悪い男だと思いながら読み進めていました(笑)
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    投稿日:2014.08.07

  • 高畑ワールド

    今からおよそ20年前。高校の先輩から勧められ読んだのがきっかけで高畑先生の小説に、はまりました。
    細かい伏線がきっちり繋がっていき、なんども、「なるほど!」と思いながら読み進めました。
    『SF+学園』な作品かと思います。
    忘れたころにまた読みたくなります。
    続きを読む

    投稿日:2016.06.06

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ブクログレビュー

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  • DMY

    DMY

    このレビューはネタバレを含みます

    怖い事が起こると時間を跳んでしまう現象(タイムリープ)が起こってしまった女子高生(翔香)と、それを解決しようと奮闘する時間移動ができない男子高校生(若松)のファンタジー物語。翔香がまだ経験していない時間に対して予備知識を与えないように情報管制を敷きながらタイムリープ現象の本当の原因を究明するストーリー。タイムリープできない若松くんが論理的思考力のみで過去の知識、未来の知識を使い分ける姿がカッコいい。頭脳派の若松くんが最終的には身体を張って翔香を守るシーンが好き。敵を騙すならまず味方からという言葉に説得力がある。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.07.02

  • mktr

    mktr

    タイムリープもの。確かに面白く、一気読みした。伏線の張り方も上手いと思う。青春小説としても楽しく読ませてくれる作品。

    投稿日:2021.09.08

  • bukuroguidkodama

    bukuroguidkodama

    再読 下巻省略
    題名どおり時をかける少女なお話
    時間移動による矛盾処理がきれいで素晴らしいが
    小説としては登場人物の描写がくどく
    「ミステリじたて」な展開の甘さを感じる
    SF部分高いゆえにミステリ展開低さが際立つ

    書かれた1999年が遥かな時を経た先に思われる登場人物の挙措は
    児童向け作品をむりやりちゃんと時間SFに成長させたようなそれ
    現在のライトノベルにおいてそのまま使用はできないが
    活用を検討できるものと思う
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    投稿日:2018.11.13

  • ひー

    ひー

    友だちに薦められて。

    続きがきになって
    どんどん引き込まれて
    どんどんページが
    進んで行きました。

    投稿日:2015.09.17

  • chibimi147

    chibimi147

    昔読んで忘れてた。最近急に気になって買い直す。見つかって良かったー絶版ってしらなかったから。
    読んで内容思い出す。そうそうこれ!
    上下一気読み!

    投稿日:2015.07.06

  • anri0912

    anri0912

    細田守の映画をテレビでやっていて、
    細田守と言えば、時をかける少女だよなぁ
    タイムスリップものの小説が読みたいなぁと思い手に取りました。
    何年も積んでいた本。

    タイムリープといって、ピョンピョンと時間を行ったり来たりするので少しややこしかったです。
    ヒロインのドジっ子っぷりが、いくら何でも酷いでしょ!
    と思ったのですが、どうやら理由がありそう。
    下巻でビシッと決めてくれそうな作品なので期待。
    続きを読む

    投稿日:2015.07.04

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