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葉室麟 / 講談社文庫 (26件のレビュー)
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総合評価:
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1
黒田官兵衛とキリシタン
来年(2014年)の大河ドラマが黒田官兵衛と知って予習のつもりで読みましが、まさにさらっと知るには打ってつけといった風な小説でした。キリシタンとの関わりという切り口も面白く、純粋に宗教の布教ということ…でなくそれを政治的に利用しようとする武将らの思惑などに翻弄される官兵衛とジョアンの交流が縦軸になっている。 キリシタン禁止令が出るところで終わっていて、続編は「風の軍師 黒田官兵衛」という作品である。続きを読む
投稿日:2013.09.30
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だまし売りNo
黒田官兵衛とイエズス会の日本人修道士ジョアンを主人公とした歴史小説。切支丹の視点から官兵衛を掘り下げている。黒田家は目薬を売って財を成した家であった。官兵衛は「武士というより商人のような気分がなにより…、身になじんでいた」。民間感覚を持っていた。 官兵衛は卑怯を嫌う。「同じ謀叛でも、信長が昼間、安土から京へ向う途中を襲えば、乱世だけに信長の油断も咎められるのだ。しかし、寝ていたところを襲ったとなると、いかにも卑怯と思われる」。 軍師と言えば陰謀家のイメージがあるが、だまして陥れる卑怯者とは一線を画す。正直さを持っているために荒木村重に正面から会いに行って幽閉されてしまうこともあるのだろう。 織田信長は海外進出を考えていたとする説は多くみられる。それでは豊臣秀吉の朝鮮出兵のような泥沼の侵略戦争に陥る。『信長のシェフ』の明智光秀も、それを予見して避けようとする。これに対して『風渡る』の信長は秀吉のような大陸侵略ではなく、海洋国家を志向していた。『信長のシェフ 34』の信長は、さらに進めて外交交渉による海外進出を考えていた。『信長のシェフ』の信長が多くの作品の信長の中でも最もカッコいいという声があるが、それに恥じない思想である。続きを読む
投稿日:2023.04.08
miyous
評価はよくわからない。新しい説も飛び出して頭がついていけない。官兵衛の話だと思っていたら、キリストもセットでついていて戦国時代の小説を好んで読んでいたけど、キリシタンの事を書いた小説に出くわしたことが…なかったので興味深く読む事ができた。 明智光秀がキリシタンの事を好意的に思っていた事を後から知る官兵衛。光秀に加担していたらキリスト王国となって違う日本になっていたかも知れない。なるほどと思う説が多く、また人間臭さもあり新たな戦国時代を読んでいるそんな小説だった。 続きを読む
投稿日:2022.06.06
はいなん
長編の歴史小説で戦国時代のキリシタンがおかれた立場が分かったような気がした。 反面、物語の焦点がぼやけて非常に読みづらかった。
投稿日:2022.04.04
Kぶんこ
物語が淡々と描かれているのと、あちこち人物に飛ぶので、なかなか入り込めなかった。黒田官兵衛ということで、期待しすぎたかもしれない。
投稿日:2022.01.29
tamasukebiron
一般的に知れ渡っている歴史上のストーリーに対し、武人であることとは別にキリシタンとしての官兵衛の野望、竹中半兵衛との画策を歴史の裏として加えたことなど、この作品のオリジナリティが強く感じられ、司馬遼太…郎の播磨灘物語などとも比較しながら興味深く読めた。続きを読む
投稿日:2021.12.27
jerico
キリシタンを軸に、黒田官兵衛の戦国時代の生き方を再構築したような作品。 これまでの戦国時代を描いた時代小説の中では異質な作品で、とても興味深く読んだ。 キリシタンとしての考え方や、戦略などがストーリー…の肝であるため、戦国時代の中心の合戦の描写が少ないので、抑揚がない所は好みが分かれるかもしれない。続きを読む
投稿日:2021.02.23
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