【感想】新装版 ムーミン谷の彗星

トーベ・ヤンソン, 下村隆一 / 講談社文庫
(135件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
29
51
34
2
0
  • 大人にこそ読んでほしい

    彗星接近により地球が大変なことに! という本作の設定は、作者トーベ・ヤンソンの戦争体験に由来するものだとか。そう聞くと、この日本に戦争がなく、素晴らしい物語を楽しめることに、しみじみ感謝します。
    さて本作、そんな極限状態を設定したからこそ、主人公ムーミントロールの気持ちがストレートに伝わります。仲間を想い、地球の風景を慈しみ、ヒロインにはめろめろ! その純な気持ちに、読んでるこっちの気持ちも若返ります! 大人が読んでこそ楽しめる極上のファンタジーだと思います。
    なお、私の様なオッサン世代には“ノンノン”、もう少し若い人には“フローレン”の名で知られるヒロインのキャラ、あれ原作では「スノークのおじょうさん」と呼ばれてるんですね。先の名前はアニメ用のものだそうで……。この年まで知らなかったな(笑。
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    投稿日:2015.05.04

  • 懐かしい

    アニメを見ていて、ムーミンがデレデレしているのが気になっていたのですが、ようやく、原作の設定通りということが分かりました。

    投稿日:2015.03.31

ブクログレビュー

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  • ヒュナ

    ヒュナ

    癒しを求めてムーミン谷へ!
    ムーミンのシリーズの中でこの作品だけは再読だったが、あまり物語のあらすじを覚えていなかったので1から楽しめた!
    なんなら過去に読んだ時より破天荒な物語を楽しむことが出来たように思う

    いや〜、定期的に口悪かったりするけど憎めない可愛さ!
    ムーミントロールもだけど、キャラひとりひとりが定期的に毒を吐くのが個人的には面白い!
    可愛い見た目してるくせにお口の悪いギャップにふふっと笑ってしまう
    ムーミントロールはこれと決めたら突っ走っちゃうし、小さなスニフは臆病だけど時の自分見てもらいたいタイプだし、スナフキンは途中でキャンプアイテム捨てさせようと誘惑するし笑
    個性的な子達が沢山でもうそこがツボになる
    (過去に読んだ時はそこがあまり好きくなかった気はするけれど……)

    彗星が地球に落ちるかもしれないという一大事の時に行く小さな冒険
    ムーミンママとパパ、子供たちに冒険行かせるなよー!と突っ込みたくなってしまった笑
    ムーミントロールと小さなスニフ2人だけの冒険は、たくさんの仲間たちに出会う
    スノークのお嬢さんって、名前ないのかな…可哀想と思うほどスノーク(兄)、スノークのお嬢さん(妹)的な感じで物語が進んでいく
    お名前が兄の付属品みたいな扱いだけど、お嬢さんはそれで良いんかい!?とか思ってみたり
    冒険も紆余曲折
    お金が無いのにお店に寄ってみたり、竹馬に乗って海を横断してみたり(お店は最終的に無償だった←えっ、なんで!?笑)
    ツッコミどころは沢山だけど、同時に閃にも溢れてるからすっごく楽しい
    竹馬もそうだけど、竜巻が怒った時にスカートを小さな気球代わりにして空を飛び帰るまでの時短に使ったり、洞窟の中で彗星墜落の危機を回避したり
    次はどんな奇想天外な事が待っているのだろう?とワクワクさせてくれる
    ワクワクドキドキの作品は、小さな子達に読み聞かせしてあげたくなるような楽しい物語
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    投稿日:2024.04.08

  • ねこぬい

    ねこぬい

    だれだって自分のねこがどこにいるのか、たしかなことは知りません。たしかなのは、ものすごく自分をすいてくれるということを、態度でしめされることだけです。スニフは、この旅のあいだじゅう、子ねこのことを一こともいわなかったと、たいそうとくいに思いました。続きを読む

    投稿日:2024.02.16

  • だまし売りNo

    だまし売りNo

    恐れられて嫌悪される彗星はソビエト連邦の侵略のアナロジーだろうか。
    「彗星って、ほんとにひとりぼっちで、さびしいだろうなあ……」
    「うん、そうだよ。人間も、みんなにこわがられるようになると、あんなにひとりぼっちになってしまうのさ」
    彗星の孤独は現代ならばウクライナを侵略するロシア連邦の孤立に重なる。

    ムーミン一家らは彗星の衝突に備えて洞窟に非難しようとする。フィンランドはソビエト連邦に侵略された。洞窟への避難が空襲に対する防空壕への避難に重なる。今はロシア連邦がウクライナを爆撃しているため、その思いを一層強くする。

    洞窟への避難を進める間も各人は切手コレクションやケーキなど各々の関心事に気をとられ、カオスである。公務員的な効率性を追求すると各自の行動を一旦全て停止させて計画通りに動かそうとするだろう。しかし、それでは各人を無駄に待たせることになり、非効率であるし、そのように各人に動くものではない。個々人に我慢を強いて全体の効率を目指そうとする公務員的な管理主義は個人主義の世界では成り立たない。
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    投稿日:2023.12.18

  • ゆき

    ゆき

    外国文学特有の言い回し。
    ところどころ、童話にしてはしっかり現実に即したところもあったけど、子供向けだからか外国分だからかイマイチ楽しくなかった。
    ただ解説を読んでいたら、負の感情が薄れた…なんでたろ
    シリーズラスト2冊が大人向けというので、それまで頑張って読むかな。
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    投稿日:2023.11.26

  • LUNA

    LUNA


    ファンタジーの世界に引き込まれます

    昔からの本なので、現代には少々合わないと感じる言葉もあるけれど、それがまた時代を感じながらもクスリとさせられます

    投稿日:2023.11.02

  • 剣竜

    剣竜

    ムーミンの小説としては2作目。
    彗星が来るという破滅的状況がありながら、今あるそこを自由に生きるキャラクター達が魅力的です。

    投稿日:2023.11.01

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