【感想】ハイライトブルーと少女

靖子靖史, TNSK / 講談社BOX
(5件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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  • 各々のシーンが綺麗です

    26才のタバコを吸う青年の青春小説です。街角のタバコ屋の店番のばあちゃんの志乃との会話から始まって、コロコロと意外な方に話が転がります。。最終的には志乃の孫のさなとの話になるんですが、途中の描写がどれもなかなか楽しいです。みっちゃんからの誕生日プレゼントなんてとてもよかったと思います。主人公の勤める会社の話も、友人の話から最終的にはとても美しいシーンで終わります。

    内容は結構冒険しています。モロにロリコンの話ですし、喫煙のカッコ良さも前面に出てます。たばこのカッコよさなんてのは今では世情的になかなか厳しいですからね。んで、タイトルのハイライトブルーってのは、昭和のタバコの代表格である「ハイライト」のパッケージが空色である事に由来します。

    難点としては、ちょっと適当な感じがします。たとえば、大人が中学生を恋愛対象にする事が当たり前であるかのようですし、他にも戦中の女性と喫煙の関係が気になりました。他にもいくつか引っかかるところがあります。テーマが重めなんで作りの甘さが気になるんですよね

    読んでいる途中は先が読めなくて楽しく、読後感がさわやかな小説でした
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    投稿日:2014.08.20

ブクログレビュー

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  • sho3dai

    sho3dai

    シンプルに作者の書きたい話を書いている印象。いい話であるし、好きな作品、特にラストが好きなのだが、そのシンプルさに少し物足りなさを感じてしまったのもまた事実。

    投稿日:2018.06.14

  • carele-smith

    carele-smith

    前作『そよかぜキャットナップ』の読者の期待を、
    裏切らない誠実な作品。

    すでに靖子さんらしさって言うのが出来上がった感じですね。

    ハイライトってあのハイライトだったんですねw
    表紙ちゃんと見てなかったので、読み始めるまで気づきませんでしたw

    全くの余談ですが、禁煙に成功している自分も、
    椎名林檎に憧れてハイライトを吸っていた時期がありましたw
    格段重いタールと、インクの様な香りに鋭い刺激。
    身体に害する要素しか感じないこの煙草を吸っていた時期は、
    2回目の変声期かってくらい声が変わりましたw
    でも、一番身体に悪そうなこの煙草が、
    一番吸っている感があったのは確かです。

    さて、本編の内容ですが、
    このハイライトと、ロリコンが登場します。

    ええ、ロリコンです。
    表紙の娘は中学生で
    主人公は20代後半ですから。

    でもお下品な話にはなりません。
    少女と、煙草と、ロリコンと。
    こんなお題で案外綺麗にまとまるのですねw

    少し切なくて、なんか心温まるラノベが読みたい方にオススメ。
    続きを読む

    投稿日:2013.01.24

  • felow

    felow

    二十代後半の青年と女子中学生が織り成す青春小説。ハイライトの薫りと作品の空気感がイイ感じに合ってると思った。にしても、これほど煙草が出てくるラノベって他にないんじゃないだろうか。喫煙者なら、是非ともハイライトを喫みながら読んでほしい。続きを読む

    投稿日:2012.12.26

  • careless-eight

    careless-eight

    講談社BOXらしからぬ雰囲気の装丁ですが、内容も独特。
    客観的に見るとロリコンものになってしまいますが、やらしさは無し。主人公・ウミノの性格と、やらしくない挿絵が雰囲気を作っています。

    前作「そよかぜキャットナップ」もそうでしたが、「死」と、「死」に折り合いをつけるという背景テーマがよく効いています。続きを読む

    投稿日:2012.12.09

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