ビブリア古書堂の事件手帖 ~栞子さんと奇妙な客人たち~

三上延 / メディアワークス文庫
(2123件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
367
819
647
96
12
  • 素敵な作品

    表紙に惹かれ読み始めましたが、とても面白かったです。
    ビブリア古書堂の店主は人見知りながらもしっかりしていて、古書について語るシーンでは、文章だけで魅せられてしまいました。
    読み始めたら止まらず、一気に最後まで読ませていただきました。
    古書の知識も身につく、とても素敵な作品でした。
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    投稿日:2013.09.24

  • 古書店巡りをしたくなるビブリオミステリの第1弾!

    いわゆるライトノベルに分類されると思われるが、内容はしっかりとした安楽椅子探偵ものミステリ。ミステリではあるが、安直に人が死んだり、殺人が起こったりするわけではなく、人物の行動の背景を探っていく点に重点が置かれている。
    ふとした事故により入院することになった古書店店主・栞子とその店ではたらくことになった五浦大輔を中心に、本にまつわる人間模様が描かれる。
    ちょっとしたヒントから半ば強引なまでに物事の背景を言い当ててしまう、人見知りなわりに本が絡むと人が変わる、など、常人にはあり得ないような設定の栞子さんだが、本について生き生きと語るその語り口に、つい元になった本を読みたくなる。
    それぞれの物語はそれぞれで完結しつつ、一連のつながりがラストに向けて収斂していく構成になっており、ちょっとした発言が後のストーリーにも関わってくる、というあたりはよく考えられている。栞子さんのけがの原因を作った人物の行動はちょっと理解しがたいものがあったが。
    作者によれば、作中に登場する本はすべて実在しており、ということはアンカットの太宰本もあるって事?とか、そんなところにも興味が行ったりして、古書店巡りをしたくなる側面も持つ。本好きというより、古書好きな人に受ける作品ではないかと思う。
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    投稿日:2013.12.07

  • 本好きにお勧め

    古本屋さんと古本を題材にした連作短編集,

    内容はいわゆる『日常の謎』系,それぞれの本を踏襲するちょっとした謎や事件を,
    カバー絵の女性主人が安楽椅子探偵,語り部の青年が助手となり解決をしていきます.
    また,人の手を渡る古本ということで,本を巡る思いやそれまでの時間に重きが置かれ,
    血生臭い話はないものの,一話にはじまりどちらかと言えば重めに寄った印象を受けます.

    そしてこれらとは別に,四つの話を貫くように描かれる全体を通じた謎と人間模様は,
    やや平易な部分もありますが,各話をうまく回収しながらキレイにまとめられています.

    本や古書店好きをくすぐる内容になっていて続刊の方への期待も膨らむところ.
    なお,登場する本は作中で内容などが語られますので,知らなくても全く問題はありません.
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    投稿日:2013.11.15

  • ドラマよりこちらが良い

    ドラマの1話~2話をみてから原作はどんなものだろうと思い、コミカライズされたものから読み、面白くて小説も読み始めたのですが、ドラマよりこちらのほうが設定からして何倍も良いと感じました。
    ドラマはどうしてああなったのか??
    というわけで、それ以降ドラマをみていないという…。
    謎を一緒にとくというより、謎がとかれる過程を楽しむという感じです。
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    投稿日:2013.10.06

  • 古書店を舞台にしたミステリ

    全部で4話の短編が収められていますけれど、基底に一本大きな流れがあり、最終話で一段落つく……という長編と短編の両要素を備えた構成になっています。
    第一話で古書の鑑定依頼をした客・五浦大輔がそのまま狂言回しとなり、栞子の安楽椅子探偵をサポートする流れになります。

    各章ごとにテーマになる古書があり、栞子によってその作品について解説されるものの、該当本のネタバレはしないよう配慮されている点は好感度大。
    もちろん、その作品を知っている読者は二度美味しいことになるので、「古書を巡るミステリー」という切り口が最大限に活かされていると思います。
    また、せどりなどの古書ならではのモチーフ使いも上手いです。

    古書店という舞台効果をいかんなく発揮している反面、事件の真相の一つ一つが少々後味悪く、通読すると妙な苦みが残ります。
    大輔と栞子の恋心未満みたいなハートウォーミングなやり取りもあるのに、読み終わった後「ほのぼの、すっきり」といった気分になれない……。
    「町の片隅で起こる日常の不思議を解き明かす」系ミステリーかと思っていたので、悪い意味で予想外なストーリーでした。
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    投稿日:2014.04.19

  • 先々の広がりが非常に楽しみになる一冊

    所謂ライトミステリと呼ばれているものでは某Qと骨に相当がっかりさせられていましたので、こちらも最初は恐る恐るという感じで頁を捲っていました。
    がこちらは面白い!
    まぁ素材が古書ということで興味があったからかもしれませんが、薀蓄は控えめでしたし、主人公の設定が突飛では無かったですし、主人公以外のキャラクターにも親しみが持てましたので、読んでいて気持ちが良かったです。
    これから先事件で関わったキャラが増え、ビブリア古書堂の常連になるにつれ物語に深みが増していきそうな所にも期待してしまいますね。
    さて続きを買わねば。
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    投稿日:2014.12.21

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ブクログレビュー

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  • vivi634

    vivi634

    表紙のラノベ感に抵抗がありなかなか手に取れなかった一冊。
    しかし評判通り、面白かった。

    田舎の小さな古本屋を梯子して通っていた身には堪らない情緒でした。読みやすいけれど読み応えあり、子供のミステリ入門にも良さそう。続きを読む

    投稿日:2020.01.13

  • まこと

    まこと

    このシリーズは、かなり以前に書店に行くと、一番よく見える平台に山積みにされていたのをよく見かけましたが、その時は表紙の絵が漫画だったので、少年少女向けかと思いあまり、気にしていませんでした。でも最近ビブリオミステリーにはまり、フォロワーさんのレビューも拝見し、読んでみたら1話ごとに本が1冊以上登場する大変好みの作品でした。続きがたくさんあるので楽しめそうです。

    第一話 夏目漱石『漱石全集・新書版』(岩波書店)
    大船にある「ごうら食堂」の一人息子、五浦大輔23歳は過去のトラウマから本の読めない体質であるが、亡くなった祖母の持っていた古本、夏目漱石『第八巻 それから」に「夏目漱石 田中嘉雄様へ」とサインが入っているのに気づき鎌倉にある古書店ビブリオ古書堂に持ち込み病院に入院中の店長、篠川栞子にサインの真偽と本の値段の鑑定をしてもらいます。栞子は、見事に推理をし、サイン本の謎を解き、大輔はビブリア古書堂で働くことになります。

    第二話 小山清『落穂拾い・聖アンデルセン』(新潮文庫)
    志田という、古書店で安く売られている本を買って高く転売する人たちである「せどり屋」から高校生の少女が『落穂拾い・聖アンデルセン』を盗む話。これも栞子が見事に解決。最後は栞子の機転で志田と少女、奈緒の心が通じ合います。小山清という名は初めて知りましたが、『落穂拾い』の中の一節「なにかの役にたつといふことを抜きにして、僕たちがお互ひに必要とし合ふ間柄になれたらどんなにいいことだらう」という一節には魅かれました。

    第三話ヴィノグラードフ・クジミン『論理学入門』(青木文庫)
    銀行強盗の前科があり自分の話ができない男、坂口昌志とその若い妻で、元キャバレー勤めで自分の話しかできない、しのぶの夫婦の絆の話。お互いの愛情劇が栞子の病室で繰り広げられました。栞子はまたしてもすべてを看破しており、最後に大輔に自分が「石段から突き落とされて怪我をして、その犯人を捜している」ことを打ち明けます。

    第四話太宰治『晩年』(砂子書房)
    栞子を石段から突き落した男は熱烈な太宰治ファンで、アンカット、帯付き、署名入り、初版で「自身モテ生キヨ 生キトシ 生クルモノ スベテ コレ 罪ノ子 ナレバ」と書き添えられている太宰治の350万円相当の『晩年』を奪おうとしてやったことでした。栞子はおびき出してその男を捕らえる作戦を考えますが…。
    最後は栞子の真の目論見を大輔が言い当て大輔と犯人との意外な接点も判明します。
    続きを読む

    投稿日:2020.01.11

  • m

    m

    このレビューはネタバレを含みます

    本アレルギーな主人公と古書店の女店長の話。
    祖母が大切にしていた本が恋人からのプレゼントだと店長が見抜く。
    実の祖父に会える糸口を探すべくアルバイトを始める

    レビューの続きを読む

    投稿日:2019.12.03

  • comasan

    comasan

    鎌倉にひっそり佇む古書店。
    その古書店を営む女性店主は、本のこととなると知らないことはないくらいだが、それ以外のことは不器用で内気な性格。
    一方で幼い頃のトラウマがきっかけで本だけは苦手な青年、主人公大輔。
    本の裏に隠された人の思いが明らかになる時、
    ちょっぴり切なく心温まる。

    足りないものを補い合うように、少しずつ距離を縮めていく女性店主と青年のやりとりがかわいらしい。
    続きを読む

    投稿日:2019.11.01

  • すー

    すー

    物語に出てくる本それぞれとその本にまつわる謎が、本好きにとってはとても魅力的に思えます!鮮やかに謎を解き明かしていく栞子さんの聡明さにすっきりした読後感を得られます。私も栞子さんから、本にまつわる様々なエピソードが聞きたいと思いました!本が読めない体質となってしまった大輔がいずれ本を読むことが出来るようになるのか、そして栞子さんとの関係性がどうなるのかも気になるので、続きも読みたいです!続きを読む

    投稿日:2019.10.13

  • kenta5089

    kenta5089

    日常ミステリで調べて面白そうだったので購入。
    キャラが際立つお話はあまり本を読まない人間からすると凄く読みやすいと思います。これもその一つ。
    非常に面白かった。次もそのうち買います。たぶん。
    全巻読み終えたらまた最初から読もう。続きを読む

    投稿日:2019.10.02

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