【感想】さいはての彼女

原田マハ / 角川文庫
(456件のレビュー)

総合評価:

平均 4.0
127
202
93
7
0
  • 「彼女」のカッコよさに魅せられる

    いろいろあって旅に出た女性の話を集めた短編集です。収録の4編はそれぞれ語り手が違いますが、最初(「さいはての彼女」)と最後(「風を止めないで」)の作品には共通する人物が登場します。
    その人物とはタイトルにもなっている「彼女」のことですが、これがめちゃめちゃカッコいいんですよ。ふとした仕草やまなざしには、同性ながらキュンとしてしまいます。
    彼女と一緒の旅ならどこだって楽しいだろうな~、と主人公がうらやましくなりました。
    続きを読む

    投稿日:2013.10.27

  • 車のドアを思いっきり蹴りたおすおネエさま!一度でいいからやってみたい!

    ナギちゃんは、バイクの後ろに乗せて走る走る!なんて胸のすくこと!
    ほんのちょっと踏み出すだけで、今まであったものが違って見えてくる。
    見落としていた何かを、気づかせてくれるものとは・・・。
    短編集の中のみんな、笑顔で「ごきけんよう、またね!」って言えたらいいね。
    そんな、気持ちの良い後味を満喫できました。

    ずい分前の若い頃、250CCにまたがって、あっちこっちへ駆けていましたが、
    北海道の広大な自然の中で、ナギちゃんと同んなじ風を感じたかったなあ。
    続きを読む

    投稿日:2016.10.12

  • 背中を押されました

    ちょっと停滞気味だった私のキャリア…  丁度読んでいた時に、異動の話が持ち込まれました。ちょっとリスクも伴う話なので悩みましたが、この本の登場人物たちに背中を押された気がして、お受けすることにしました。前を向かせてくれる一冊です。とくに凪ちゃんは最高です。続きを読む

    投稿日:2013.12.14

  • お仕事に疲れている方へ・・・

    一人の敏腕若手女性社長が、ふとしたことから「女満別」へ・・・
    そこで出会う人々を通して、彼女の硬い心が次第にほぐれていきます。
    旅が好きな人、バイクが好きな人へもおススメの1冊です。

    投稿日:2013.10.19

  • 最初の数行でグググっと

    やり手の女社長涼香は、いつの間にかやり手過ぎて社員が離れていくという状況に陥っていた。沖縄の高級リゾートでの束の間の休暇を…と思い、“有能な秘書”の高見沢に旅行の手配を任せるが…。
    辿り着いた北の女満別で、かけがえのない出会いが待っていた「さいはての彼女」。
    その他、女性のおひとり様の旅の短編が2つ。そしてさいはての彼女のスピンオフのような短編が1つ。
    どれも挫折からの再生をテーマにしている。
    原田さんの作品は、最初の数行読んだだけでグググッと惹きつけられる。

    私もおひとり様旅行をするけれど、「旅自体を楽しんでいるんだぞ!」と、女性のおひとり様の旅=挫折からの逃避に思われたくないな…と作品と全然違うところで考え込んじゃった。
    続きを読む

    投稿日:2014.11.07

  • 読んでいてホッコリする短編集。

    4つの短編からなる短編集だが、どれも主人公は女性である。そういう意味では女性向けなのかもしれないが、男性でも十分楽しめる。

    4編のうち3編は旅をテーマとして扱っている。主人公は皆キャリアウーマンだ。仕事をバリバリこなしていたが、ちょっとした躓きで行き詰っているのも共通している。

    旅を通してその行き詰まりを吹っ切っていく様が読んでいて心地よい。ホッコリした気分になれた。

    ただ一口サイズで食べやすいのが短編のいいところではあるが、どっぷり浸かるには物足りないところで終わってしまう。たまに読む分にはいいのではないかと思う。
    続きを読む

    投稿日:2016.09.23

Loading...

ブクログレビュー

"powered by"

  • kowaretai

    kowaretai

    このレビューはネタバレを含みます

    表題作だけ読んだ。あまり響かない。デキる女が想定外の旅先で想定外の人に会い、心を通わせる。その人は、耳が聞こえないけど、純粋でみんなから愛されている…。どうも軽薄な感じがする。描写も出来事もなんか薄っぺらいし、いかにも「物語」という感じがする。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.14

  • ともぞー

    ともぞー

    原田マハさんの短編集。
    非常に読みやすく、集中すれば3時間ほどで読める。

    4遍とも主人子は女性。
    自分を支える大事なモノを失い路頭に迷うなかで、新しい出会いを中心に自分の中で忘れていた何かを思い出す作品が多い。

    個人的には1作目のナギちゃん、そして3作目の天空さんが好き。
    人を抱擁できるほどのスキルと信念は自分自身にもほしいと改めて感じました。

    内容はシンプルながらも疾走感があって読みやすい。
    また、心情・情景描写の表現が巧みで、読者側をどんどん物語に引き込んでいく。

    原田さんの文章をまた読みたいと感じたし、原田さん初心者はぜひ読むことをおすすめします!
    続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • にしど

    にしど

    都会に疲れて最果てのうちに旅に出る女性の話の短編集。
    どのエピソードも共感できる箇所があり、心があったかくなりました。

    投稿日:2024.03.08

  • ともよ

    ともよ

    テンポよく読みやすかった。初期の方の作品だからか、色彩や情景表現はキレイだが、著者の描くハッとするような鮮やかさはちょっと物足りないかな。
    日常から離れて自分を見つめ直して、また日常に戻る…どんな人にも必要な時間だと思う。続きを読む

    投稿日:2024.02.27

  • SAKURA

    SAKURA

    マハさんの旅関係の本を読むと、いつも旅に出たくなります。しかもそれぞれの短編の主人公みんな女性だし。どの短編もすごく前向きで素敵だったし、文庫版の吉田伸子さんの解説も私はとても好きでした。オススメです続きを読む

    投稿日:2024.02.25

  • 小夏

    小夏

    短編だけど、軽すぎることがなく一つ一つの話を大切に読めた。
    男性よりか、女性らしい小説のように感じた。
    女性の心の機微や、言動が丁寧に描かれていると思った。
    バイクに乗ったことはないけど、いつか乗ってみたい。続きを読む

    投稿日:2024.02.24

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。